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市民    貴族

β    Ω

🤝    🐝🤣

『』      「」


※ 設定 / 🐝🤣<Խ(19歳)🤝<Խ(21歳)


上記内容にご理解のある方のみお進み下さい。


・・・


佐伯side


今日、マナくんいるかなー。




あ、お花摘んでる 笑



緋八家の城の庭からちょっと出た所に花畑がある。


マナくんとは7歳のころそこで出会った。


出会ったその日もマナくんは花を摘んでいた。


時には水をあげて。


花を撫でているのをよく見かける。


マナくんは朝、大抵そこにいる。


そして、僕も大抵そこにいく。





「 あ!おはよ!テツ 」



『 おはよ!』



『 ねーね、摘んだ花っていつもどうするの?』



「 ドライフラワーにするか瓶に入れて飾ってる 」



『 へーいいね!僕もしよー!』



「 早乙女にダメって怒られるけどな 」笑



『 早乙女さんって確かマナくん使用人だっけ、 』



「 せやで 」



『 そもそも城から出るのダメなんだよね、 』



「 そう。ほんまになんで出ちゃアカンのやろー!」



「 なぁなぁ、俺がこの家庭に生まれてきてなかったらテツと出会えてなかったんかな 」



『 え、?マナくん、なんかあった?』



「 あのね、テツ 」



「 俺、テツに言わんといかんことがあってな 」



『 ん?』



「 __家 当主のテツと同じ年の ____ と結婚することになってん 」



『 ⋯ そ、そうなんだ!』




なんだか気持ちがモヤモヤした。


なんて言えばいいのか分からなかった。


嫌だ なんて私情を言ったってマナくんを困らせるだけ。


そんな自分勝手な人間になりたくはない。


それに、僕なんかより、


財産も、権力もあって、カーストも遥か上な彼と幸せになった方がマナくんはいい人生を送れると思う。


素直におめでとうって、喜ぶべきだ。




『 おめでとう!』



「 おめでとう なんか言わんで 」



『 ぇ、ごめ、なんて言えばいいかわかんなくて 』



「 俺な、テツのことが好きやねん 」



『 、!』




好き、?か、嬉しい。


でも、結婚が決まってる今、


僕も本当はマナくんのことが好き、なんて今更言ったってなんも変わらない。


マナくんに変な期待させちゃうだけ、もしマナくんが城から抜け出すなんてしたら大事過ぎるし、!


言えないのは辛いけど、マナくんの為にも気持ちは抑えておこう。




『 へ、へー!うれしいよ!』



「 俺、何回もアピールしようとした、けど俺とテツは決して繋がれん、小さい頃そうやって言われてん 」



「 生まれ変わるならこんな囚われたような城なんかより普通の家庭で生まれたい 」



『 そ、そー?外出れないのはしんどいけど僕は貴族いいと思うけどな、 』



『 僕達がお互いにこういう関係じゃなかったら出会えてなかったしさ 』



「 まぁ確かにな、?」



「 ⋯ それと、俺らもう会えないかもしらんで 」



「 でも、俺テツことずっと愛してる 」



「 又、絶対ここに来るからそん時は会いに来てな 」



『 会いに行くよ、勿論 』



『 ⋯ 』



『 僕のこと好きでいてくれるのは嬉しいけど僕じゃ幸せにできないし、繋がれない 』



『 ごめん 』



『 だから、彼と幸せになってよ 』




ごめんね、マナくん。


僕にはこうとしか言えない、


こう言うしかない、





あー、言えないまま終わっちゃった。





マナくんと生きることは諦めたよ。


夢は夢のまま終わらせたいから、


僕はただ、マナくんが幸せになることを祈ってる。


僕がマナくんと繋がるには身が重い。


僕なんかじゃマナくんを幸せにしきれない。


これでいいんだ。



・・・



緋八side



『 僕のこと好きでいてくれるのは嬉しいけど僕じゃ幸せにできないし、繋がれない 』



『 だから、彼と幸せになってよ 』




⋯ 一瞬で頭が真っ白になった。


俺はこういう運命なんや、


受け止めなきゃ、受け止めなきゃ、




テツは彼と幸せになれって、


ほんまに幸せになれんの?笑


テツ以外が俺のこと幸せに出来んのかな、


テツがおったから毎日幸せやった。


おらんくなったらどうなってしまうんやろ。


俺の愛する人はテツしかおらんのに、


まぁこれが運命やし、従うしかないわなー 笑


しょうもない人生。


・・・

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