テラーノベル
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もう何日過ぎたのか
俺は呼ばれるたびにイブさんの部屋でゲームをしていた
そしてそれは今日も変わらず‥‥
「俺の勝ちね」
「‥‥だからズルいって」
「勝ちは勝ち」
「‥‥‥‥‥‥」
イブさんが俺の顎に指をかける
俺は下を向いたまま顔を上げられ、2人の唇が触れ合う
「‥‥っ‥‥ん‥‥」
「もっと口開いてよ」
「んぁ‥‥!んんっ‥‥」
イブさんが深く口付けるたびに俺は受け止めきれず、とうとう床に倒れ込んでしまった
濡れた唇で呼吸を整えながら瞼を開くと、イブさんが真っ直ぐ俺を見つめる
「色っぽい顔」
「‥‥そんな顔してない」
「それで誘ってないは嘘だよ」
「そんなっ‥‥んっ!」
また唇を塞がれると手が俺の服へ伸びる
俺はそのイブさんの手を掴んだ
でも俺の本当の気持ちはどっちなんだろう
俺が嫌だと言ってからキスはしているものの、手は出してこない
この国の第三王子で権力があるはずなのに‥‥
だからなのか
俺も夜中ゲームして笑い合う中、イブさんの優しさに気づいてしまったのかもしれない
俺は掴んでいたイブさんの手を離した
そんな俺に気づいてか、イブさんも動きを止めて俺の様子を見ている
「‥‥ロウ?」
「え‥‥?」
「‥‥ごめん、俺調子乗っちゃったかも」
そう言うとイブさんは俺の上からスッと体を離す
イブさんの体が離れると、俺の胸が少しチクっとした
「明日さ‥‥外出する予定あるんだけど‥‥一緒に行かない?」
「えっ‥‥?」
「日中は暑いし、行きたくないなら無理にとは言わないけど」
「行きます」
「行く?それじゃ時間になったら迎えに行くから」
自分の部屋に戻るとベッドに倒れ込む
俺‥‥どうしちゃったんだ?
あのまま続けて欲しいって思ってた
この国から帰らないといけないのに
俺はここから出たかった思いと、イブさんと一緒に居たい想いに挟まれてなかなか寝付けないでいた
朝方眠りについた俺は昼が近づいて来てもまだ深い眠りの中にいる
午後にはイブさんが迎えに来ると言うのに‥‥
夢も見ないほどの深い眠りに落ちていた
そんな時間から急に目を覚まさせられる
「‥‥痛っ‼︎‥‥‥‥何っ‥‥?」
俺は飛び起きてベッドを見た
もちろんそこには誰も、何もない
切り落とされたかの様な鋭く熱い痛み
俺は急いでシーツを捲り上げた
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コメント
6件
うわ、この第10話、すごく距離が縮まった回ですね…。イブさんの「調子乗っちゃった」で引くところ、逆にロウくんが「続けて欲しかった」と自覚する流れが切なくて好きです。優しさに気づいて掴んだ手を離すって、もう抗えない感じがじわじわ来ますね。最後の鋭い痛みの伏線、何だろ。次が気になる。