テラーノベル
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俺は痛みが走る右足を見た
こんなに痛いのに特に何もない
そんな事あるのだろうか?
「痛ってぇ‥‥嘘だろ⁈」
あちこち見ているとアキレス腱の上の方に、蚊に刺された様な赤い痕が見つかった
まさかコレ?
「この国の蚊はこんなに痛いのか⁈」
でもこの痛みはとんでもない
しかもどんどん広がってくる様に感じる
その感覚に恐怖を感じ始めた
「薬貰いにいかないと」
ベッドからゆっくりと足を下そうと試みる
それだけで体から汗が吹き出す
これ‥‥立てるのか?
地面に足が触れるとまた激痛が体を駆け巡った
「くそっ!‥‥どうすれば‥‥」
体を起こしたせいなのか、視界がグルっと揺れた
その途端、猛烈な吐き気に襲われる
食事をろくに取れていなかったから体調でも崩したのだろうか?
気がつくと視界が横になっていた
俺はベッドに倒れてしまった様だ
そしてすぐに視界は暗くなり、俺の記憶はそこで途切れた
「ロウ、時間だけど‥‥ロウ?」
俺の耳には届かない
扉を開けてイブさんが部屋の中に入って来る
「ロウ‥‥‥‥どうした?」
ベッドの上で不自然に倒れる俺を見てイブさんがかけよった
そして体を揺さぶるが俺は気が付かない
イブさんが俺の顔色を見て自分の顔色を変える
そして俺の体を見回す
膝まで捲り上げたズボンに気付き、右足を確認する
「これは‥‥‥‥」
すぐに立ち上がり、誰かを連れて部屋に戻って来た
1人は宮殿内に在中してる医師
他に10人程度の侍従が部屋の中に散らばる
「隅々まで探せ」
「かしこまりました!」
そして俺の体を診る医師の側まで来ると俺の手を握りしめた
「ロウはどうだ?」
「これは間違いなく蠍に噛まれております」
「それはわかってる」
「あとは蠍の種類がわかりませんと、どの血清を打てば良いか判断が出来ません」
「‥‥‥‥まだ見つからないのか⁈」
「申し訳ございません!まだ‥‥」
「絶対まだ居るはずだ!早く見つけてくれ」
侍従たちは床に這いつくばり、家具の裏や隙間を隈なく探す
そのみんなの手には厚い革の手袋
「あっ!いました‼︎」
「気をつけろ!」
「‥‥捕まえました!」
分厚い手袋の中
赤黒い蠍が動いている
「これは‥‥‥‥」
「わかったか?」
「はい、わかりました。今から処置致します」
医師は数ある血清の中から目的の物を手にして処置を始めた
「イブラヒム様‥‥この蠍は‥‥」
「あぁ、知ってる。この辺には生息してない品種だな」
「その通りです」
「ここは任せる。俺少し外すわ」
「かしこまりました」
そしてイブさんは俺の部屋を出て行った
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コメント
5件
ああ、読んだ読んだ。これは……ロウが突然倒れて、イブさんが必死で駆けつける展開、すごく緊迫感があったね。特にイブさんが「まだ見つからないのか」って焦ってるところとか、手を握りしめたシーンがじんときたよ。「この辺には生息してない品種」って最後の台詞が不穏で、これは誰かが仕掛けた可能性が出てきたってことか……今後の伏線として気になるなあ。続きが早く読みたい!
#葛葉