テラーノベル
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ダンガンロンパの無印からV3までのネタバレを含む可能性があります。
また、本家改変・才能捏造やキャラ崩壊・グロテスク・軽度のセンシティブ表現を含みます。
そしてBFDIのキャラから16人だけを選んだので、いないキャラクターもいます。
キャラクターのセリフが誰のかわからない!!ってところが多いです。どのキャラクターが喋っているのかご自由に妄想してもらって構いません。要望が多ければセリフの前に名前か絵文字を付けたいと思います。
キャラクターの年齢は高校生前提で進めます。一人称や性格がたまに変わることもあるかもしれません。そしてめちゃくちゃ見づらいです。
詳しくはあらすじまで。
??? pov
_その島は、世界の中心にポツリと浮いていた。
その島で開催されるショーに参加し、脱落投票で生き残り、最後の一人になるまで勝ち続けると夢の島を手に入れて一生不自由ない生活を送れる。そしてさらには勝者は好きな人を夢の島に招き入れることもできる。
しかし、参加条件として、「各分野において超一流であること」がある。年齢は関係なく、才能を持つ人は必ず「超高校級の〇〇」という肩書をつけられる。参加者の大半が高校生だからだろうか。
このショーはオーディションなどはなく、スカウトや招待された者にしか参加できないということもあり、参加人数は15人程度…
…そんな夢のようなショーに、私は16人目、『超高校級の幸運』として招待されてしまった。
一応自己紹介から始めようと思う。私の名前はリーフィー。
優しくてフレンドリーで、とっても親切なこと以外はまあまあ平凡な女の子。
16人目っていう、なかなか微妙な数字に疑問に似た感情を持つ。
まあたしかに優しいしフレンドリーだし親切だし、頼りになるし…人一倍前向きだし、こんな可愛い女の子なんだから招待したいのはわかっているけど、なんだか私は…少し場違いな感じがする。
場違いだけどこの場に似合う私は、今その会場の目の前に立っているんだ。
恐れ多いのはわかってる。だって、私以外の人はしっかりした才能を持ってるから。
例えば、若いながら大手ファッションブランドを立ち上げ、一人でそのブランドを経営している『超高校級のファッショニスタ』、ガーデニングを趣味とし、徐々にガーデニングの規模を広めていくうちに有名になっていった「超高校級のガーデナー」。他にも超高校級のスポーツマン、超高校級の強者。なんて名目で招待された人がいるんだもの。
まあどうせ、この幸運っていう才能のおかげなんだろうな。…それにしてもだ。大まかな集合時間は定められていないとしても…流石に開催される場所に早く着すぎたかもしれない。それかもうみんな着いちゃったとか?誰もいないじゃんか。
「楽しみすぎて寝れなかったし…私って脳天気だなあ〜」
そんなことを言いながら私は門を通り抜けた。そして…
…そして?
そしてなんてない。その後の記憶なんてないも同然。
この先にあるのは絶望。不幸。私史上最低の出来事。
私は幸運などではない。不運極まりない。
私がいくら後悔したってもう遅い。私はここに来るべきではなかった。私はもっと…
私は…
私…
「んん…………ん…?ここ…は…?」
私は柔らかい芝生で目を覚ました。どうやら木に寄りかかって寝ていたようで……とりあえず眠い。
見たことのない木だらけの景色。そこは確かに薄暗く、草っぽい匂いが嫌でも入ってくる自然だらけの所。
私は自然が好きだ。だけど、ここは気味が悪い。自然でできているはずなのに、妙に人工的というか…
資格情報から必死に脳を働かせようとするも無意味。何かを深く考えすぎたときと同じくらい何も頭に入ってこない。
「どう…なってるんだ…?」
「これ…監視カメラってやつ?」
監視カメラが木にひっそりとした感じで取っつけられている。むやみに触るのはいけない気がする。 いつ何時でも知らない人に監視されてると考えると気味悪いけど、大規模なショーだし防犯対策かな?
監視カメラみたいに、木に取っつけられているテレビがある。ショーで使うのかはわからない。だけど…なにか異様な雰囲気を感じる。
さっき私が寄りかかって寝ていた木の真正面になにかパンフレットが貼られている。すごく綺麗な字で、それはもう高級そうな手書きのパンフレットだ…テープで貼られているし、取れってことかな?
『この島は今日からキミタチが住む場所となります。ショーも交えながら健全な関係を築き、新しい環境に少しづつ慣れていって下さい。』か…
なんだこれ、誰かのイタズラ…?でも、字が綺麗だし、 落書きとは言い難いよな…
さっきと同じように、木に取っつけられている時計がある。 いつの間にか9時を回っている…私が会場の目の前に着いたのが8時半くらいだから、あれから30分以上は経っているのか…
「さて、この状況から察するに…」
緊張でぶっ倒れちゃった私を私以上に心優しい人が運んでくれた…ってことになるよね。
ということはこの森…ショーの会場のどこかってこと?
でも…それにしてはショーっぽくないというか、なんかヘンだし…。
だって、ショーをする会場にこんな森どころか、あんな気味の悪いパンフレットがあるわけないもの…意味不明で理解不能だよ。
とりあえず、また会場の目の前のところに行ってみよう…集合時間も過ぎてるし、他の出場者も集まっているかもしれない。
なんだか…森から出ても何か不気味だな。理解が追いつかない…だけど、妙に自分が冷静な気がしてきた。
まあ…とりあえず、会場の前に行ってみよう。
私がもう一度会場の目の前に行こうとしたら…そこには、
出場者達の姿があった。
「アンタも…ここの出場者?」
「じゃあ、あなた達も!?」
「うん。今日、BFDIに参加するためにここに来た…出場者だよぉ。」
「これで16人か。…今聞いても微妙な人数だな。」
彼らが…Battle for dream islandに招待された出場者達。
私とは、というか一般人とは大層変わらないような見た目に見えるけど…
これでも私よりすごい才能を持った人たちなんだろうし、羨ましい。
「こ、こんにちは。私の名前はリーフィーって言うんだ。門の前に来たところで倒れて、散策するうちに遅れちゃった。」
「ふーん、アタシも。」
「えーとさ…オレもなんだけどさ…どういうこと?状況が理解できてないんだけど。」
「というかだ、リーフィー。初日から遅刻とは…9時前集合時間って書いてあっただろう。」
「おいキサマ!9時前だとか曖昧な時間言われても分からねえだろうが!まあでも…リーフー?とかいうそこのブス。アタイらのこと待たせすぎだ!!」
「あー、とりあえずさ。自己紹介しない?そこの葉っぱの為にも。」
「自己紹介なんてこと、やってる場合じゃないでしょ…」
「だけどさ、問題のこと話す前に自分らの素性を軽く知っといたほうがいいでしょ。呼び方とか、見ず知らずの人と話しても警戒やらなんやらで話し合いが進むワケないでしょ?」
「まあ…そうだ ね。」
「じゃ、まず自己紹介からでいいってこと?話し合いはその後で…って。 」
あんまり状況が理解できてないけど、まあ自己紹介すればいいってことだよね。これもちょうどいい機会ってことで…
全員のことは一通りネット検索とかしてるけど…実際どんな人たちなのか、事前に調べておこう。
まずは、あの5人に話を聞くか…
「あぁ、オレはイレイサー、超高校級のトラブルメーカーだ。よろしく…
いや、この才能で自己紹介するの…何だか癪だな。」
超高校級の…トラブルメーカー?ネットでも噂されてた通り、よくトラブルを起こすのかな…
「トラブルメーカーとか、付けられても嬉しくねえよな?お前確か…リーフィーだったよな。才能はなんなんだ?」
「あっ、私?私は…超高校級の幸運。でもどっちかっていうと不運寄りなんだよね。なんでこんな才能を付けられたのか…」
「なんだよ、オレよりも遥かに良いじゃねえか。羨ましいぜ」
かなり才能にコンプレックスを抱いているみたいだ…まあ、トラブルメーカーだしな。
「アタイはフラワー″様″だ!超高校級のファッショニスタ、別名ファッション帝国の女王様だ。
終わりだ、ブスとこれ以上話すのなんて御免だ!!…まあ一応素性でも聞いてやってもいい。」
「あー、えーっと…リーフィー、超高校級の幸運だよ。…本当は不運なんだけ_」
「うるせえ、もうブスの聞いてる価値などないわ。さっさとアタイの視界から消えやがれ!」
超高校級のファッショニスタ…ネットで言われていた印象と全く違って、明らかに人を馬鹿にするような人だ。優しい人ランキング、準最下位ってところかな。
「こんにちはぁ。はじめまして、バブルだよぉ。えーっとぉ…超高校級の不運…っていう才能なんだぁ。」
「才能が…不運?!」
見た目も、内面も本当に優しそうな女の子なのに…いや、でもそういえば…確か『世界でこれでもないほど不運な少女がいる』とか言われてたような…
「あのぉ、君は?」
「あっ、私はリーフィー。…超高校級の幸運だけど、私も超高校級の不運みたいなものだから、バブルとは気が合うかもね!」
「幸運…かあ。わたしとは真逆だね…でも本当に気が合うかもねぇ。」
「はじめまして、テニスボールです。超高校級の機械技師なんだ。あと…えーと、TBって呼ばれることもあるよ!」
『超高校級の機械技師』…確か若くして機械技師の才能が認められて、色々な機械制作にも携わっているスゴイ人だよな。
「テニスボール、よろしくね!私はリーフィー。超高校級の幸運…だけどどっちかっていうと不運なんだ。」
「不運…でも、本当の才能が超高校級の幸運だから、ラッキーなこともあるかもね。ボクはそう思うよ。」
「本当に?!」
これは…優しい人ランキング上位に入るかも。
「アタシ?ピンだよ。超高校級のガーデナー。ガーデニングが好きなの。」
『超高校級のガーデナー』…って、ネットでも特に噂されてた人だよな。確か、ガーデニングが趣味だったけど、その才能が認められて有名になった人…だったよな。 だけど…ガーデナーという才能に反して、見た目が若干刺々しいというか…。ま、まあその人の自由だし…いっか。
「ガーデニング、いいね!私リーフィー、超高校級の幸運だよ。今度ガーデニングのこと教えてよ。」
「まあ…うん!わかった。今度ね。」
次は…あの5人に話しかけてみよう。
「スノーボール。超高校級の強者。これで満足か?」
「えっ、えーと、あの…私リーフィー、超高校級の幸… 」
「黙っとけ。弱え奴に興味は無えからな。」
超高校級の強者…って、流石にシンプルすぎるんじゃないか?
というか、何か強気そうだな。あまり刺激しないほうがいいかも。
「オレ、ペン。超高校級のスポーツマンだよ!…と言っても上には上がいるというか、スポーツ全般がある程度できるってだけなんだけどな。スポーツ版の上手なんたらみたいな感じ!」
『超高校級のスポーツマン』…運動神経が良く、あらゆるスポーツで活躍を見せるこの世のスポーツ好きの男女に大人気の人。気さくそうで話しかけやすいな。…確か巷ではものすごい量の借金を抱えてるとかいう噂があったけど…
「それを言うなら器用貧乏じゃないかな。
私リーフィー。超高校級の幸運!でも実を言うと不運なんだよね。この状況とか…」
「やだなあ、そんなこと言っちゃうとオレたちも超高校級の不運になっちゃうだろ。」
「あっ、確かに…盲点だった。」
なんてこった…核心を突いてきた。
「ペンシル、超高校級のリーダーよ。よろしく…」
超高校級のリーダー…あらゆる所でカリスマ性を発揮する、リーダーシップの持ち主。時にはブッ飛んだ毒舌をかますだとか…そういえば、どこかで過度な男嫌いだとか言われてたよな。
「私、リーフィー。超高校級の幸運なんだけど実は不運で…」
「あーあー、ごめんけど、アタシ友達じゃないヤツとつるむの嫌いなんだよね。話すなら他の人にして。 」
出会って数秒で棘を刺された。まだ参加したばっかりで友達さえいないのに…友達じゃない人とつるむのが苦手ってどういうことだ?
「はじめましてー。マッチだよ!超高校級のギャルです〜。」
『超高校級のギャル』…出会ってたった数秒で人と打ち解けることができるという噂がある。ギャルに嫌悪感を抱く人も、この子と話すとギャルに良い印象を与えるとかなんとか…だがさっきのペンシルと同様、棘のある発言を繰り返すとの噂も。
「私リーフィー。超高校級の幸運だけど、実質超高校級の不運なの。」
「え、マジ?バブルとおそろいじゃん!あ、てかペンスとなんか運命を感じてさ〜、出会って一瞬で大親友みたいなテンションになってさ。ってことでペンスがどう言うか次第だけど、ペンスがいいよって言ってくれたらアタシと友達になってよ。」
「あっ、えーと…わ、わかった?」
話が跳びまくっててなかなかついて行けていないが、勢いで早速友達を作れた。さっきのペンシルと仲良くなれる理由が分かるかもしれない…
「…………」
「………」
じっと私の顔を見て何かを伝えようとしている子がいる。
「…喋れないの?メモ帳貸すよ。」
「…」
彼女はこくこくと頷いて、メモ帳とペンを受け取ると次々と何かを書き始めた。
「…えーと、ティアドロップ。超高校級の…シューターね。」
「(私、声を無理やり出そうとさせてくる奴が嫌いだからよろしくね。)」
私の持っていたメモ帳を奪い取ってまたメモ帳に何かを書くと、彼女はこんな文を書いて渡してきた。 文面からわかる、気が強いタイプだな。
最後は…あの6人に話しかけてみるか。
「俺?ブロッキー、超高校級のコメディアンだぜ!」
『超高校級のコメディアン』…ブラックジョーク的なイタズラ番組の主催者であり、内容が内容なだけに結構賛否両論らしい。だが、一部の界隈には短く見やすいと評判なんだとか。
「私リーフィー。超高校級の幸運…だけど不運だよ。」
「超高校級の不運二人とかラッキーだな!二人まとめてイタズラできるじゃん!!」
「イタズラ、好きだね。」
「まあコメディアンだしな?だけどこんな広い島に閉じ込められるとか流石の俺でも予想外すぎるぜ。度の過ぎたイタズラだな。誰だよこんなことやったヤツ!」
「う、うん…」
果たして彼が度の過ぎたイタズラなんてこと言っていいのだろうか。
「超高校級の科学者…ゴルフボールだ。」
あのルールに厳しそうだった子か…明らかに話しかけにくい雰囲気だ。
「ゴルフボールね。私はリーフィー。超高校級の幸運だよ。まあでも、実質不運なんだけどね。」
「そうか、Battle for dream islandの才能は概念的なものもあるのか…いや、だが幸運は才能なのか?」
「ええっ?わ、わからないよ!てか私不運だし…」
「ふむ、幸運が才能なのに不運とは…まあいい、運営に問い合わせたら済む話だし_」
「ちょ、や、やめてよ!もしかしたら何かの手違いで私が追い出されるかもしれないでしょ!」
「あ、すまん。そうかもな。だが超高校級の幸運となると才能と呼ばれる程の…」
何か小声で独り言を言っている。まだ超高校級の幸運について解析しているようだけど…私の話ちゃんと伝わってんのかな。
「アイスキューブだよ。超高校級の復讐。」
「超高校級の復讐?えーと…物騒だね!」
「やめてよ。この才能について私が一番よくわかってないんだからさ。……」
「………あ、えっと…リーフィーだよ。超高校級の幸運…いや、不運だよ。」
超高校級の復讐。いじめられっ子、パートナーに浮気された人など、老若男女関わらず、ある人間に恨みを抱いており復讐したいと考えている人に、わかりやすく、そして具体的に復讐の案を提案し、手助けしてくれる少女。
だけど超高校級の復讐って…やっぱ何回考えても怖い才能だな。それくらい復讐がえげつないってこと…?
「不運か。私と1位と2位を争うほど不幸で不穏な才能だね。コンプレックスとかないの?」
「ないよ。ここに来れただけ幸運で嬉しいもん。まあでも、この先はずっと超高校級の不運かな…。」
「へぇ。変わってるね」
「復讐も変わってると思うけ」
「なんか言った?」
「別に……」
駄目だ、これ以上は復讐されかねない。いつも失言しちゃうけど、失言しないように意識しよう…
「オレはコイニー。超高校級の…えーと、行動力だったか?超高校級の行動力だぜ!」
「超高校級の才能ってやっぱ行動とかも含まれるんだ…あっ、私リーフィー。超高校級の幸運だけど不運だよ。」
「なんだそれ、ややこしいな。もう超高校級の幸運だけ言えばいいだろ。」
「…まあ確かに私が幸運なのはわかるけどさ…最近不運すぎるから幸運を名乗るのはなんか違うと思うんだよね… 」
「はぁ、それもそう…なのか。オレがわざわざ口出しすることじゃないかもな。」
超高校級の行動力、コイニー…とにかくやれることはやってしまおうという精神で何でもこなすことのできる、才能通り行動力のおかしい人。
インターネットでは密かに好きな人には尽くすタイプだなとか噂されていたが、喧嘩っ早いタイプっぽいからそれはないかな。 喧嘩っ早い人のギャップが見たいとかで噂されたんだろうな、どうせ…
「ボク…ファイリーだよ。才能は知らない。」
「才能は知らない?!随分と他人事じゃない?」
「うん。ボクがここに来れたことがそもそも意味わからないし。」
超高校級の…???と言うか。こんな人の情報、確かにネットでも乗ってなかったし…何かの手違いとかかな?まあ、私が言えるようなことじゃないんだけど…
…でも、彼とは何か親近感的なものを感じる。
「で、君は自己紹介しないの?できるだけ聞きたいんだけど…」
「あっ、ごめん!私リーフィー、超高校級の幸運。だけど不運なんだよね。」
「ふーん。才能持ってるだけいいじゃん。僕なんか才能を持っていないも同然だし。」
「あ…えっと、なんかごめん… 」
これで全員か…彼らの話を聞くたびに、どんどん個性が出てきて…少し羨ましい。
「何考え事をしているの?今はそれどころじゃないでしょ。」
「あっ、そっか。………えーと、何を話し合ってたんだっけ?」
「何を話し合ってた、ってアンタ一番最後なんだからほとんど何も聞いてないでしょ。
超高校級のリーダーであるアタシが説明してやるわ。」
「いや、こういうときは全員で説明するべきだろ?」
「もういいから!みんなで説明するよ。…まず、BFDIの会場に足を踏み入れる一歩前くらいに、みんな揃って目眩のような症状を起こして気絶した。そして、気づいたらこの島のどこかで寝ていたんだよね。リーフィーもそうだよね?」
「あ…うん。そうだね…。森から出て、彷徨ってるうちにこの広場みたいなところに来て、みんなと出会って…」
「ふーん、俺は彷徨ってないから違うな。」
「そういう問題じゃないでしょ。」
「…で、でも…こんな揃いに揃って目眩を起こして気絶するなんて、フィクションでしか見たことないよ!これはフィクション…なの?」
「落ち着け、これは現実だ。水族館で使われるよりも厚いくらいのガラスで島が囲まれていたし…多分監禁されたんじゃないか?」
「どういう考え方したらそーなんだよ!!開場前の橋細かったうえに柵もなかったからな…それで間違えて海に落ちて、知らないうちにここに漂流してきたんだろ!その後浜辺に着いた俺達が何者かによって運ばれて、それで知らない間にガラスで囲まれて…って感じだろ!」
「半分監禁では?」
「あっ、そうだな!アハハハ…」
「ち、ちょっと!真面目に話し合わないと…」
『そうです、真面目にしましょうよ〜。』
そんな声がテレビのほうから聞こえた。テレビのほうを見ると、何者かの影が見えているような気がした。…それにしても、語尾を伸ばすような話し方が妙に能天気で不気味だ。
『あ、聞こえてるようで〜。全然声が聞こえなかったみたいで苦労したんですからね!
これからメンバー確認等を行いますので、島の中央に来てくださ〜い。』
プツン…
「誰今の?!誰かの小細工?え?どういうこと?!」
「えーと……このショーのホストかな?メンバー確認って言ってたし…」
「ホストだとしても怖いって!もうここで餓死するしかないよ!!」
「てか島の中央ってどこだよ、広すぎてわかんねえって。マップもないし。」
「各自思うところに行けば1ヶ月もしたらたどり着くよ!多分」
「1ヶ月もかけて島の中心を探すとかダルすぎでしょ。」
「ショーならそういうことなんてよくあることだろ。俺は先に行ってるからな。」
「それもそっかぁ…じゃあわたしも行こうかなぁ。」
「あっ、私を置いていかないで!」
みんなそれぞれ、自分が島の中央だと思うところに向かって行ってしまった。
怖いけど、私も行くしかないか……
_
15分は歩いただろうか。広い島を歩き回っていたら、ようやく多くの人の影が見えてきた。
…それとは孤立して立っている影も見えてくる…バブルだ。
「あっ、えーっとぉ…」
「ここで何してるの、バブル?」
「いざみんなが集まってるところに来ると、なぜだか足が震えてよく動けないんだ…」
「そっか、じゃあ私と一緒に行こうよ。」
「えっ?えっと…ありがとう。」
島の中央にはもうみんな揃っていた。不自然に置かれたソファーのようなものを囲うように、私達は集まった。
ざわざわと、がやがやと…その場に置いてあるソファーについて、この状況について、それぞれ全く違う話題を話し合っている。
「何このソファー?座れってこと?」
「違うでしょ。きっと何かの飾りよ。」
「いや、ずっと立ってて辛いから座れっていう運営の配慮だよ。きっと。」
「じゃあなんで1個しかないんだよ?ショーだから取りあえってか?」
「なるほど、つまりこれが最初のチャレンジなんだね!じゃあ私が座_…」
「…ん?あれ…?何、このノイズ音…?」
「耳障りだな、誰だよ。…お前か?」
「あっ、えっ、ぼ…僕じゃないよ!機械技師だけど!」
「いや、テニスボールは今、機械を持っていないはずだ。ワタシ達が持ってたものも全部なくなってたしな。」
一部の冷静陣を除き、その場にどよめきが起こる。段々と耳鳴りを通り越して鼓膜が破れそうになるほどのノイズ音が、島に響き渡るほどに鳴り響く。
とてつもない不快感だ。どんどん頭が痛くなってくる。そんな耳障りな機械音に、この状況なのも相まってみんなギスギスしている。
「ヒーッ!!マジうるさい!!誰だよほんt」
「あれ?鳴り止んだ?」
「耳にあの音がこびりついててよくわからないけど…止んだっぽいね。」
まだ耳にノイズ音が残りつつも段々不快感から解放されていく。みんな安心したようにその場に倒れ込みそうな勢いで地面に座ろうとしたその時 …またあの陽気で不気味な声。
『はいはーい、皆さん!聞こえていますか〜?すみませんね、機械不調でノイズが鳴り響いてしまいました〜。
今すぐそちらへ向かいますので、少々お待ちを〜』
「またあの気味の悪い声だわ!なんなのよもう、鬱陶しい!!」
「うーん、まだ耳鳴りが残っててちょっと何言ってたかわからないよぉ…」
「…だってさ、誰か聞いてた?」
「聞いてないよ!」
「聞いてられないわよ、あんなの!」
「今あの声がこっちに来るって言ってた。」
「あー…え?マジ?ちょっとやばかったりする? 」
「ここに閉じ込めた張本人みたいな奴でしょ?やばいと思う。」
「ついにあの声の人が判明すんだね!ワクワクするぜ〜!」
「ワクワクしている場合じゃない!」
また島がざわめく。誰かもわからない、この状況に全く合わない能天気で明るい喋り方の狂人?が来る恐怖からだろうか…。いや、きっとそうだ。
ショーに参加するはずが、何故か見知らぬ島に飛ばされて、変な声も聞こえて…だれかが暴れて皆殺しにしても仕方ないくらいだ。ダメだけど。
…そして、やはり妙に自分が冷静な気がしてきた。こんな状況でも冷静に分析しているんだもの。新しい私の長所かな?
そんなことを考えるうちに…あの声の持ち主が広場に現れた。
「はぁーい!キミタチはもう揃っているようだね…じゃあワタシも自己紹介しないとね!
ワタシは『モノワン』と申しますー。キミタチのこの島での生活を管理人と思ってくださ〜い!
…そして、キミタチにはコロシアイをしてもらいます。集まってもらった理由の一つはこれだよ。」
「…は?」
「…ち、ちょっと、冗談やめてよ……アンタ本当に誰なのよ。コロシアイって何よ…?」
声を震わせたペンシルがそんなことを言い終わると、その場が緊迫した雰囲気に包まれた。
コロシアイという言葉のインパクトが強すぎたからだろう。
周りを見渡すと、目を見合わせて気味悪がる者。何故か冷静そうな者。涙を浮かべ、今にも泣き出しそうな者。ここにも、この人たちの個性が見えてくる気がする。私が脳内でこんなことを考えてられるのも、私の一種の個性だろうか。
モノワンとやらはそんな人たちを気にも留めず、ソファーから立ち上がり、どうやったのかは知らないがソファーを草むらに仕舞うと、この孤島生活でのルールを話し始めた。
「キミタチがこの孤島に暮らすには、この条件を呑んでもらいまーす。 ルールって言えばわかりやすいかな?キミタチの服のどこかに小さい端末が入ってるはずなので探してみてくださ〜い。
その端末の中にルール一覧があるので、それを見ながら話を聞いてくださいね〜。
ではでは、ルールを言っていきます…」
①.孤島の共同生活での生活は制限はない。
②.孤島内で脱落者(シロ)が出た場合、脱落者以外の全員が裁判に参加する。
③.視聴者による投票で正しいクロの投票数が一番多ければ、脱落者を出したクロだけがおしおきされる。
④.視聴者による投票で正しいクロの投票数が他のシロより少なかった場合は、クロ以外の参加者であるシロが全員おしおきされる。
⑤.クロが勝利した場合はこの孤島から脱出し、島の外に出ることができる。
⑥.シロが勝ち続けた場合は、最後の3人になった時点でコロシアイは終了する。
⑦.夜10時から朝8時までの“夜時間”は、食堂と広場が封鎖される。
⑧.孤島の管理人であるモノワンへの暴力は禁止。
⑨.小型端末は貴重品なので、故意に壊すのは禁止。
⑩.“死体発見アナウンス”は3人以上の出場者が死体を発見すると流れる。
⑪.自由時間に孤島について調べるのは自由。
⑫.この孤島生活はショーであるため、全世界に発信されている。
⑬.孤島生活では3日に1回、チャレンジが開催される。チャレンジの内容は毎回変わる。
⑭.孤島の各地に置かれた監視カメラやモニター等、孤島に設置されている物は壊すのは禁止。
⑮.なお、管理人の都合によりルールは順次増えていく可能性がある。
…さっきコロシアイとモノワンが言っていただけあって、殺し合う前提のルールが多い。
…そして、殺し合う前提のものを除けば意外とまともなルールが多い。もっとふざけたルールかと思ってたのに…やはり気味が悪い。
「そして…最後にルールを破った際のペナルティを聞いてもらいます。
ルールを一つでも破ったら…」
「…死にます!!」
「えっ?」
「は、はあ…?」
「……はっ?…は!?コロシアイ以前に…ルールを破っただけで死ぬなんて、そんなのってあんまりだよ!!」
周囲から驚愕と怒りの混ざったような声が漏れ出たかと思ったら、自分の口から咄嗟に、こんな言葉が出ていた。いつの間にか私はモノワンの胸ぐら(と思われるところ)を掴んでいた。
私だって、あのルールを見たはずだ。
*⑧.孤島の支配人であるモノワンへの暴力は禁止。…*
だけど抑えられなかった。結局は、私もみんなと同じように…いや、それ以上ここから出たかったんだと自覚した。
脳はまだ妙に冷静だが、口から発する言葉は冷静とはかけ離れたものしか出てこない。
「…おや?管理者様にそんなことしていいのかな? 」
「うるさいッ!!そんな生活やってられないよ!!何故殺し合わなければいけないの!?管理人の都合だけで殺されるってどういうこと!?一体なんでこんなことをさせるの!?早く私をここから出してよッ!!」
「ルールを見たはずなのに…理解力のないヤツだね。これはいい見せしめになりそうだねッ!」
グシャッ
「え…えぇっ? 」
「い、いやああああああああああああああ!!!」
「リーフィー!!リーフィーはどこ?!」
「これはすごいトリック…へへ…笑ってられねえな……」
「リーフィーが跡形もなく大量の血だけ残して消えてった!!!」
「やっべ、靴に血が付いてるかも…」
「死んだ…?リーフィーは死んだの?マジ…?」
「ええ、死にましたよ。それはもう、跡形なく。内側から張り裂けて、臓器は破裂して、それはそれは惨めな顔をしていたはずだよね。
これが孤島生活のルールに逆らった末路だよ。オマエラ…おっと失言。キミタチもルールを破ったら、このような!惨めでやっっすい最期を迎えることになるからねっ!! 」
「うっひゃ、ガチなやつだ。」
「…そんな、酷い…」
「内側から…張り裂けて…破裂して…内側からって…」
「グロい!!やめて想像する、吐く!」
「……」
「それじゃあね〜。ワタシは用事がありますので、ここで帰らせていただきます〜。あとは各自でルールを破らない程度に生活してください。ルールを破ったとなれば、すぐに駆けつけて殺すからね!ペナルティの種類も豊富!」
「…帰った…のか?帰った!!帰った!!イエーイ!!!」
「………喜んでる場合じゃねえだろうけど、そうだな。」
「何故共感していられるんだ、リーフィーが死んだんだぞ。」
「そっか、もう一人も死んじゃったんだ…早すぎるよぉ…」
「…解散しましょう。アタシは…食堂に行ってくるわ。」
「あっ、待ってよペンス!…」
「………………リーフィー……」
チラ…
「あの機械は……?」
プロローグ
END
コメント
5件
YouTubeから飛んできました!!!プロローグからまさかの展開です…かなり衝撃でしたけど、その分続きが気になります! 早速生存予想外しましたけど、これは予想できやしませんよ😭呆気なさすぎる…最初に死ぬなんて本当に超高校級の不運です…私はセリフ前に名前入れてくれると嬉しいです!学級裁判では特に!これからも応援しています!
読み終えました。ダンガンロンパの世界観をBFDIのキャラでなぞる、いわゆるクロスオーバーのプロローグですね。リーフィーの「超高校級の幸運(だけど実際は不運)」という自己紹介の繰り返しが、彼女の不安と場違い感をじわじわ伝えてきて、最後のモノワンによる処刑シーンに繋がる流れは構成としてしっかりしてるなと感じました。テンポよくキャラが紹介されていくので、16人いるのにごちゃごちゃせず読めたのも良かったです。ただ、誰が喋ってるか分かりにくい場面は確かにあったので、要望が多ければセリフ前に名前を入れる形でもいいかも。次、どうなるんだろう…続きが気になります。
はぴくらげ
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#bfb
はぴくらげ
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#bfdia