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麗の世話も、私もすっかり慣れた。おむつ替えもミルク作りも。だけど麗は、抱っこ紐は使わせてくれなかった。普通に抱っこする分には嬉しそうにしてくれるのに、抱っこ紐を使おうとするとぐずって手が付けられない。
「いいよいいよ。無理しないでさ。出掛ける時はベビーカー使えばいいしさ。家のことも、麗から目を離さなくてもできる範囲だけしてくれたらいい」
叔母さんはそう言ってくれるけど、なんだか申し訳なくてさ……
でも確かに、麗のことが気になって、見えないところにいられない。せめて気配だけでもと思うから、トイレもドアを開けっ放しでしてしまう。これも叔母さんは、
「いいのいいの。気にしない気にしない」
だって。