テラーノベル
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魔導竜王との戦いから一週間。
街はすっかり平和を取り戻していた。
青空の下、冒険者ギルドの前には長い行列ができている。
理由は一つ。
今日、ギルドで特別発表があるからだ。
カイルが腕を組んで言う。
「すげえ人の数だな」
ミリアも周りを見回す。
「みんな集まってる」
レイナが静かに言った。
「当然よ」
ギルドの扉を見る。
「竜王討伐の正式報告」
そして小さく微笑む。
「英雄の誕生だもの」
三人の視線が同時に向いた。
その中心にいるのは――
ユウキ。
冒険者ギルド
ギルドの中は人で溢れていた。
冒険者たちがざわざわしている。
「本当に竜王倒したのか?」
「まだ若いのに…」
「伝説級だぞ」
ユウキは落ち着かない様子で立っている。
「なんか緊張するな」
カイルが笑う。
「今さらだろ」
ミリアが励ます。
「大丈夫だよ」
レイナが腕を組む。
「すぐ終わるわ」
その時。
二階から声が響いた。
「静粛に!」
ギルドが一瞬で静かになる。
階段を降りてきたのは――
ギルドマスター。
白髪の大男。
歴戦の戦士のような迫力。
彼はユウキを見て頷いた。
正式発表
ギルドマスターが言う。
「本日、特別会議の結果を発表する」
全員が注目する。
「魔導竜王討伐」
大きな声で続けた。
「その最大功績者は――」
ユウキを見る。
「冒険者ユウキ」
ギルド中がどよめいた。
「よって」
マスターが言う。
「ユウキをギルドランクSからVへ昇格とする」
一瞬の沈黙。
そして――
ドォォォォ!!
歓声が爆発した。
「Vランク!?」
「史上最速じゃねえか!」
「伝説級だ!」
ミリアが嬉しそうに笑う。
「すごいよユウキくん!」
カイルも肩を叩く。
「やったな」
レイナが頷く。
「当然の結果ね」
特別職業
だがギルドマスターは手を上げた。
「まだ終わっていない」
ざわめきが止まる。
マスターは真剣な顔で言った。
「今回の戦いで確認された」
ユウキを見る。
「竜神の力」
冒険者たちがざわつく。
「竜神?」
「そんなものあるのか」
マスターは続ける。
「よって」
手を掲げた。
「ユウキの職業を」
ゆっくり宣言する。
「**龍魔剣闘士(りゅうまけんとうし)**と認定する」
会場が凍りついた。
カイルが目を見開く。
「聞いたことないぞ」
ミリアも驚く。
「新しい職業?」
レイナが呟く。
「古代職業ね」
龍魔剣闘士
ギルドマスターが説明する。
「龍魔剣闘士とは」
「竜の力と魔剣を操る戦士」
「古代の伝説職業だ」
冒険者たちがざわつく。
「伝説職業!?」
「マジかよ…」
マスターが続ける。
「この職業は」
「数百年誰も到達していない」
ユウキを見る。
「だがお前は」
真剣に言う。
「到達した」
ユウキは少し驚いた顔をした。
「俺が?」
マスターが頷く。
「竜神覚醒」
「魔剣グラム」
「そして竜王討伐」
腕を組む。
「条件は揃っている」
新しい力
その瞬間。
ユウキの胸の紋章が光った。
魔剣グラムの声が響く。
『主よ』
ユウキが小さく答える。
「これは?」
グラムが言う。
『職業進化だ』
魔力が体に流れ込む。
ユウキの視界に光の文字が浮かぶ。
【職業進化】
魔剣士
↓
龍魔剣闘士
スキル解放
・竜神闘気
・龍魔剣技
・竜翼飛翔
ユウキの体から黄金の魔力が溢れた。
ミリアが驚く。
「光ってる!」
カイルが笑う。
「パワーアップか」
レイナが言う。
「職業進化」
ユウキは拳を握った。
「力が…」
驚くほど強くなっている。
新たな旅
ギルドマスターが最後に言う。
「ユウキ」
真剣な声。
「お前はもう普通の冒険者じゃない」
窓の外を見る。
「世界にはまだ脅威がある」
振り向く。
「その力で世界を守れ」
ユウキは静かに頷いた。
「わかりました」
ミリアが笑う。
「また旅だね」
カイルが肩を回す。
「強い敵、楽しみだ」
レイナも微笑む。
「退屈しなさそう」
ユウキは空を見上げた。
青い空。
だがその遥か向こうで。
新しい闇が動き始めていた。
龍魔剣闘士ユウキの
新たな物語が始まる。
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