⚠注意⚠
注意書きは一話にあります。
トントン:行くぞ、チーノ
チーノ:はい!!
トントン:………で、どうやってドラゴン操縦すればええんや?
チーノ:乗ってあっちっていえばいいんじゃ?
トントン:………なるようになるやろ!!
チーノ:せやな!!
トントン:行くで!!
ドラゴン:グォォォォ
まさか、こんな展開になるとは誰しも思わなかった。ただ裏切られて捨てられるだけだと思っていた。
だが、オニユリさんも言っていた、『生きていれば変えられる』。その言葉で目が覚めた。
そうだ。俺は命令を素直に聞く駒ではない。意思を持つ人だ。
下を見れば、たくさんの兵士が争っていた。その中には俺の仲間がたくさんの敵をなぎ倒していた。
俺のなかにケツイがみなぎった。
俺が必ず、あいつらを殺さなければならない。
殺さなければ。
敵のアジト、KM国の本拠地にたどり着く。もちろん素直に通してくれるはずもない。入り口には多数の兵士が待ち構えていた。
トントン:はっ、入り口から入れないんやったら別のところから入ればいい話やろ
ドラゴンを操縦するトントンは門を通り越して、建物の屋上に向かう。もちろん、屋上にも人がいたが、ドラゴンの吐いたブレスで一掃された。
俺とトントンは急いで王宮の間へと急ぐ。彼らならそこに行くだろうと目星がついている。
カルマ王:よく来たな。何か用か?
チーノ:用がなけりゃ来たりせぇへんよ。
カルマ王:いつからそんな口の聞き方をするようになったんだ?まあいい。許してやろう。
トントン:あまりにも上から目線やな。うちの総統は、もうちょっと俺らに人権あるで?
カルマ王:別に人権など必要ない。支配してしまえば関係ないことだろ?思いどおりに動く駒を見ているのが楽しいんじゃないか。
お前らだってゲームで勝てば嬉しいし、気分上々になるだろう?それと同じさ。
それなのになぜ俺だけが責められる?
チーノ:確かにその通りや。だけど、いかさまをしてまで勝ちたいとは思わへんな。
カルマ王:はっ、味方を大量につけた奴らが何かほざいておるわい。
もともとWR国対KM国の戦争なのに他の国を引き連れていた卑怯者はどちらかな?
だから俺らにも多少のハンデを持っていてもおかしくないだろ?それでイーブンさ。
チーノ:それで、魔女を召喚したんか。
カルマ王:おや、魔女について知っていたのか。それなら話が早い。
そうさ。対価を払えばどんな願いも叶えてくれる。神的存在。喉から手が出るほど欲しいものを、称号を、栄誉をもらえるのだ!!
これ以上の幸せなんてあるわけなかろうて。
トントン:対価には何を………いや聞くまでもないな。魂やろ。対価っての。そんで対価を払った代償でその体はもぬけの殻となる。そこに召喚された魔女、エリカが入った。
エリカ:あらら、そこまで知っていたのね。その通り。あのカルマってやつほんと馬鹿よね。この世界を支配したいがために私を呼び出して、「魂売るから世界を自分のものにしたい」なんて笑えるわよね。
ま、対価だからそれぐらいもらわないと困るんだけどね。それぐらいの覚悟がなければ私が了承したりしないけどね。
チーノ:へーでも対価だからお前はその体から出ることが出来ないんやろ?
エリカ:………
チーノ:なら俺がお前を地獄に落としてやるよ。
そうして俺は手を組んで叫んだ。
コメント
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最初から最後まで一気読みしてみたら最高すぎるッッ!!!!!