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「マジかよ・・・!」
斬撃の主を見つけると皆は驚きを隠せませんでした。
「あれは・・・神獣だ!」斬撃の主は白い羽毛に翼にはエメラルドグリーン色のグラデーションがかかり美しい見た目をした神獣でした。
「どうするんだよ!神獣は弱くてもS級だぞ!」バルドは焦っていました。「・・・直ちに引き返せ!」アウレリオはユミトたちに指示を出しました。皆、来た道を戻ろうとしたら門がゆっくりと閉まっていきました。
「嘘だろ!」門に向かって走っていたが神獣が見逃すはずがなくすぐさま目の前に斬撃を放ちました。「止まれ!」アウレリオが急いで指示を出し。止まるとレミの目の前で斬撃が掠めました。「あっ危なかった・・・あ」かわせたのはいいものの門の扉は硬く閉ざされてしまいました。出るにはあの神獣を倒さなければならない。退路がない今、アウレリオたちに残された方法は”戦う”それしかありませんでした。
「・・・戦うしかない」パーティのみんなは決意しました。アウレリオとバルドはそれぞれ武器を構えて神獣に立ち向かいレミがテイマースキルで召喚し、ジネヴラが魔法で遠距離で攻撃し、ゲラルドはサポート魔法で仲間を強化しました。みんなが頑張っている中、ユミトは怖気ついていました。どうしよう・・・ユミトはどうしたら正解なのか考えていました。そんな時、ユミトはある日の出来事を思い出しました。
「立て、ユミト」女性がユミトに向かって言いました。「うぅ・・・」ユミトは女性からの剣の指導で気力はほんの少ししか残っていませんでした。「いつまでそうやって地面に這いつくばっているつもりだ」疲れ切ったユミトに女性は厳しく言い放ちました。ユミトはそれにこたえ手に持っていた木刀を支えとして立ち上がりました。「先生、本当にこの方法でいいの?」ユミトは疑問に思った。「当たり前だ、間違った教えを教えるわけがない」女性が言いました。「それに、私は先生に勝てない気が・・・」「そうだろうな、私とお前では経験の数が違う、勝てないのは当然だ」女性は当然のように話した。「じゃあ「だが勝算はある」「・・・え?」ユミトは女性の言ったことに驚きを隠せませんでした。「お前はかなりのスピードで上達している、それに窮地に陥っても頭が回る、これは戦う面で必要な才能だ」女性は淡々と続ける。「お前には諦めない意志や勇気ある、実際何度も私にやられていてもまたこうやって立ち向かってくる、普通の者なら挫折する」ユミトは初めて褒められて慌てていた。「嘘・・・」「嘘?事実なんだがな」女性は笑って言いました。「いいか?剣を持って戦場に出たなら諦めず前へと進むんだ、それさえ忘れなければお前は勝てる」女性は最後にこう言った。
「お前には、まだ目覚めてない力が宿っている、そう、底の知れない力がな」
「・・・そうだった、忘れてた」ユミトは前を向いた。そして剣を抜いてその剣を構えた。「教えてくれたことを忘れてしたなんて、先生になんで言えばいいんだろ」ユミトは敵を見ていいました。
「マズイ・・・っ!」神獣と長時間戦っていたアウレリオたちは体力の限界が近かった「このままじゃやられちゃう」レミが言いました。神獣の体力は少ししか削れてなく、このままでは全滅するのも時間の問題でした。すると神獣がまた攻撃を仕掛けて来ました。アウレリオはその攻撃を剣で受け止めようとしました。しかしその抵抗もむなしく攻撃が剣に当たった途端、パキンっと甲高い音をたてて剣が折れてしまいました。それを神獣が見逃すはずがなく、さらには風魔法の攻撃を仕掛けて来ました。あぁ、死ぬ、そう思った瞬間アウレリオの横を誰かが通り過ぎました。ユミトでした。ユミトは放たれた魔法攻撃を剣で受け止めました。やはり神獣の攻撃は強く、ヘマをすれば押されそうな勢いでした。「やめろ!」アウレリオがユミトに向かって忠告してもユミトはそれを聞き入れませんでした。「おりゃああああ!」ユミトは力を精一杯出して、剣を振いました。すると攻撃が切り裂かれて散り散りに砕け散っていきました。「嘘だろ」バルドは目の前で起こったことに目を疑いました。それは神獣も同じだったらしく今のことに焦りを覚えたらしく神獣は連射攻撃を始めました。ユミトはその攻撃をひらりとかわし、最後の攻撃をかわした後、勢いよくジャンプし、あっという間に神獣の前に到達しました。神獣は攻撃されまいと魔法障壁を展開しようとしました。「させない!」ジネヴラが魔法障壁の展開を闇属性で強制解除しました。「今よ!ユミトちゃん!」ジネヴラが大声で言い、ユミトはそのチャンスを無駄にせまいと期待に応え、ついにその神獣の首を袈裟斬りで打ち取りました。
「まさかGランクの駆け出し冒険者の子に助けられるとは、一体あの子は何者です?」ゲラルドが言いました。「さあな、だが俺の勘は間違っていなかったな」アウレリオは息を切らしたユミトを見て笑いながら言いました。ユミトは疲れてそのままペタンと座り込んでしまいました。「や、やった」ユミトは仲間を救えたことを嬉しく思っていました。喜びを噛み締めているとアウレリオがこっちに向かって言いました。「助けてくれてありがとな、お前がいなかったら俺らは全員あの世行きだったよ」「・・・ヘヘッ、どういたしまして」ユミトはお礼を言われて嬉しく思っていました。するとアウレリオが付け足して言いました。「・・・それと、大出世おめでとう」「・・・・・・え?」ユミトはアウレリオの言ったことに理解が追いつきませんでした。