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「じゃあどう思ってる?」
「……ぅえ!?え、ええ!?そんなの、別に聞かなくてもわかるでしょ!」
「分からへん。言うてや。」
キラキラと目を輝かせながら上目遣いで見てくる塩﨑。
メンバーとしてちゃんと好きだし、なんならもう嫌いとか好きとかそんな次元にいないこともわかってる。それを言葉にすればいいだけ。
なのに上手く声が出ない。話そうと口を開けても喉がしまって何も言えない。上手く息も吸えない。少しずつ荒くなっていく息。顔が燃えるように熱い。
別に、好きって一言言えばいい。
頭では理解していても、言葉にできない。声が出ない。言いたいのに言えない。
なんで……。なんで言えないの……。
そう思っても答えはわからなかった。
最近はずっと4人から触れられる度に心臓が跳ねる。ドキドキと脈打つ鼓動が、自覚しろと、気付けと吉田に訴えかける。でも今までそれは見て見ぬふりをしてきた。
認めたら、認めてしまったら、何かが変わってしまう気がして。悪い方向に変わるわけはないと分かってはいても、それでも1歩踏み出せない。
リーダーとして、弱いところはなるべく見せないようにしてきた。辛くても苦しくても平気なフリをし続けてきた。
メンバーだから。迷惑かけてしまうから。
それが念頭にあった。
なのに恋人になってしまったら?4人は吉田に好意を向けている。この1ヶ月毎日のように愛を伝えられてるおかげで、それは疑うことない事実だとわかっていた。吉田の気持ち次第では今のメンバーという関係が恋人に変わることもある。
そんなことになってしまったら。きっと吉田は存分に甘えてしまうだろう。弱いとこ、辛いこと、苦しいことを、全て恋人に預けてしまう。それを自分で自覚していた。わかっていた。だから踏み出せなかった。
そんな負担をかけたくない。この4人の誰かに。
だから確実に高鳴っている心臓の音に蓋をして隠しているのだ。
黙りこくってしまった吉田を塩﨑は心配そうに見つめていた。少し下を向いて目を泳がせながら何かを必死に言おうと口を開けても、言葉にならない吐息が漏れるだけ。苦しそうに顔をしかめる吉田を塩﨑はそれ以上見ていられなくなった。
「……ごめんなじんちゃん。意地悪言った!じんちゃんは俺らのこと大好きやもんね!わかってるから大丈夫やで!」
「……あっ、。うん、ありがとう太智」
結局好きとは言えなかった。
山中が洗濯機から帰ってくると、部屋の中の雰囲気に違和感を感じ、塩﨑に目線を向ける。塩﨑は首をふるふると横に振ると山中は何も聞かなかった。
玄関の開く音が聞こえ、「「ただいまー!」」と何も知らないふたりが元気よく帰って来た音が聞こえる。立ったままの山中がまたすぐに部屋を出て2人を迎えに行った。
「おかえりー、って、めっちゃ買ってきたね」
「うん!じんちゃんが何言ってもすぐに出せるように色々買ってきてん!」
ここ
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#ご本人様とは一切関係ありません
🎼🍵大好き※1ヶ月猫化中
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ぬま子
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「よっしゃ舜太!俺らで最高の飯作るぞ!」
「らじゃー!!」
ふたりは両手に大きいビニール袋を下げたままノリノリでキッチンに歩いていった。その後ろ姿を山中は微笑ましく見ていた。
2人はキッチンに入るとドサドサと重量を感じる音を鳴らしながら袋をテーブルに置き、中身を色々取り出し始めた。山中はそれを机の反対側で見ていた。
中からはゼリー、熱さまシート、スポーツドリンクなど看病に必要なものはもちろん、お菓子が数種類、鶏肉、玉ねぎ、ましてはたくあんまで。本当に必要なのか?と思うものが大量に出てくる。
「なんでこんなに??」
「じんちゃんが何食べたいって言うかわかんないやろ!チキン南蛮いつでも作れるように買ってきてん。」
「たくあんは?」
「うーんこれはなんとなく??」
「なにそれ。」
心底不思議でたまらないという目線を向けながら山中は笑う。佐野はもうキッチンに立って食材を並べている。その様子はまるで初めて母の日に手料理をプレゼントしようとする息子のようだった。
「よし!舜太!仁人に何食べたいか聞きに行くぞ!」
「おっけー!」
ドタドタと世間的にみても大きい2人が楽しそうに走っていった。リーダーが体調不良だというのに思い切りこの状況を楽しんでいる2人に山中は本当の兄弟のようだと思った。
ドアをガチャッとあけ、中に入った瞬間曽野がニコニコで吉田に聞く。
「じんちゃーん!!何食べたい!?」
「うわっ、びっくりした。おかえり舜太。」
「あ、ただいま!」
吉田は突然のことに肩をすくませ驚きながらも笑顔を曽野に向ける。
「仁人なんでも作ってやるからな!」
「勇斗もおかえり。うーん、今何食べたいかな」
「ほんっとになんでもいけるで!」
「じんちゃん、この2人たくあんまで買ってきてるよ。」
「た、たくあん!?なんのために?」
「仁人が食べたいってなった時にすぐ出せるようにだけど?」
山中がたくあんを持って部屋に入ってくる。当たり前ですけど?という顔をした佐野が答えると、あまりにもシュールなその光景に吉田はつい吹き出して笑ってしまった。
「ぶふっ、意味わかんない!」
いくらか昼より回復した吉田が大笑いすると、4人は心底安心したように優しい笑顔になる。少し笑うと「あー、おかし。」と目を擦りながらみんなを見ると、4人が全員同じような顔をして吉田を見つめているのに気付く。その顔があまりにも愛に溢れているため、吉田は一気に胸がぎゅっとなった。
「う、うどん!うどん食べたい。」
「うどんな!任せろ!行くぞ舜太!」
「おー!!」
その場を何とかやり過ごすために咄嗟にうどんと答えた。佐野がニコニコで胸をドンッと叩き、部屋から出ていく。それを曽野が片腕をグーにして上に突き上げながら追いかけていった。
コメント
5件
コメントはしていませんでしたが、実はこっそり読んでます!💖ものすごくいい…!
恋心にどんどん気づいていく仁人可愛すぎるし、舜太が舜太すぎてめちゃくちゃ可愛い のりもちさんが書く舜太の完成度?日本語分かりませんがとにかく本人すぎて好きです! 次のお話も楽しみに待ってます!
ゆめかだよ〜🌸 第17話読んだよ! いやもう…じんちゃんの気持ち、めっちゃわかるし胸が苦しくなった😭💕 「好きって言いたいのに言えない」もどかしさがリアルすぎて、塩﨑くんの優しさにも泣けた…。最後のたくあんエピソードで笑わせてくれる4人のバランスが絶妙すぎる!最高の回でした🫶✨