テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
のりもちさん、最新話読みました〜!!😭💕 きつねうどんの湯気と香ばしい匂いの描写からもうお腹空いちゃったよ〜!🍜✨ でも何より、吉田くんが「かわいい」って言われて照れてるシーンがエモすぎる!!前までは「うるせぇ」って返してたのに、急にそんな反応されるとこっちまでドキドキしちゃうよ…🥺💓 そして最後の「1人なのか全員なのか」の問いかけがまじで気になりすぎる!!続きが気になって今夜眠れないかも…😭🔥 次の更新楽しみにしてるね〜!!
ここ
224
#ご本人様とは一切関係ありません
🎼🍵大好き※1ヶ月猫化中
164
#ご本人様とは一切関係ありません
ぬま子
6,856
佐野と曽野がキッチンでうどんを作っている間、山中と塩﨑は吉田のそばにいた。最近あったことや、買ったものなど、なんて事ないことを話していた。吉田はそんなふたりの話を聞きながら今の幸せを感じていた。
そろそろ話すことが無くなるというところで料理隊が部屋に入ってくる。お盆の上にはどんぶりに入ったきつねうどん。
湯気が立ち上ると、揚げの香ばしい匂いが吉田の食欲を唆る。光を反射してキラキラ光って見えた。
「佐野曽野兄弟の特製きつねうどんやで!じんちゃん食べてみて!」
「ふふん。今回は自信作。」
「佐野飯からは考えられないね。」
「なんだと柔太朗!!」
「ありがとう舜太、勇斗。いただきます。」
吉田がぱちんと手を合わせながら言う。箸で少し麺をつかみ、ふーふーと少し冷ますとちゅるんと口に入れる。少し咀嚼すると目をキラキラ輝かせて2人を見た。
「どうどう!?じんちゃん美味しい!?」
「うん。めちゃめちゃ美味いよ。ありがとう。」
「よかった。仁人目キラキラやん。可愛い。」
いつも通り佐野が可愛いと吉田を褒めると吉田は次食べようと思って揚げをつかもうとした箸を止める。顔を赤くして目を丸くする吉田の様子に佐野が違和感を感じた。今までは可愛いと言っても「はいはい。」とか「うるせぇ。」とか突っぱねてきたはずなのに今はどうだ。思いっきり照れてるようにしか見えない。その様子に佐野も心臓が跳ね上がる。
昼に曽野と塩﨑が言っていたことを思い出す。
本当に意識してるのか……。
「じ、仁人?どうした?熱かったか?」
「っえ、!いやいや大丈夫!」
わかっていたが、わざと分からないフリをして温度を聞いた。そう聞くと吉田は慌てたように動き出し、うどんを口に入れた。焦ってほっぺにうどんをたくさん詰めてハムスターのようになっている吉田がとてつもなく愛おしく感じた。
「はは、仁人誰も取らねぇからゆっくり食べろよ。」
「そうだよじんちゃん!もし足りなかったら俺もっと作るから!」
「ふふ、ありがとう勇斗、舜太も。」
「俺らも腹減ったな。」
「たしかに」
「みんなご飯食べてきなよ。俺もこれ食べたら薬飲んで寝るし。」
「じゃあそれまでみんなで見守ってるわ。」
「……ありがと」
本当は1人になるのが嫌だった吉田は、佐野が当たり前のように寝るまで待ってくれると言ってくれてとても嬉しくなった。
吉田はうどんを食べ終えると、解熱鎮痛剤を2錠飲み干し、大人しくベッドに潜る。
4人の静かな会話を聴きながらゆっくり眠りについた。
「お、じんちゃん寝たよ」
「ほんとだ。」
「じゃ、俺らも飯食うか。色々買ってあるから適当に作ろうぜ。」
吉田の体調がだいぶ安定してきたため、4人は静かに立ち上がって電気を消してから部屋を出た。
全員でキッチンでワチャワチャしながら何とか完成させたチキン南蛮は見た目は良くなくても味は良かった。吉田が回復した時に食べれるように、とタッパーに1人分だけよけておき冷蔵庫に入れた。
食事を終え、リビングで休憩しているとだんだんこの後はどうするのかという話題になる。
「うーん、着替えもなんもないし泊まるのは……。」
「そうだよな。1人ずつ一旦帰って持ってくるか?」
「時間かかっちゃうよね。」
「全員で一気に?」
「いや、仁人を1人にしておけねぇよ。」
「うーーーん……。」
答えは出ない。全員で泊まるにしても布団が全員分あるとは思えない。着替えもなければ、明日必要なものも何も無い。泊まる人数を減らすのも考えたが万が一のために人数は多ければ多いほど安心のため、何より全員泊まりたいためその案は却下された。
「……あっ、2人ずつ取りに行く?」
「2人ずつ?」
「うん、そしたらかかる時間も全員が1人ずつ行くよりも半分ですむやんな?」
「確かに。そうするか!」
はじめに塩﨑と曽野が荷物を取りに行くことになったため、ふたりは準備を始める。
2人を玄関まで見送ると、残された山中と佐野は使った食器やらを片付け始めた。
「じんちゃん、ほんとに俺らのこと意識してくれてんのかな。」
「いや、それは本人に聞くまで確信は持てねぇな。……ただ、期待していい気がする。」
「……やっぱり?はやちゃんもそう思う……?」
「おう、あの反応は……。前までとは絶対に違う。」
「はぁぁぁあ。やっばい。まじやばいね。」
盛大にため息をつきながらシンクに手をついて俯く山中。佐野はそんな山中を皿を拭きながら見つめていた。
しばらく沈黙が続いた。部屋に響くのは皿どうしの当たるカチャカチャという音だけ。ただ、2人の体中では心臓がうるさいほどになっていた。ドクドクと、期待に胸が高まる。
赤くなった頬、恥ずかしそうに顔を隠す手、少しうるんだ瞳、少し身構える体。自分たちが毎日のように好きと言った時の吉田の全てが思い浮かぶ。
ただ、吉田が誰に対して意識し始めたのか。
1人なのか。
全員になのか。