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※バトルスタート!
「あれって…前にカービィさんが倒したはずじゃ…!?」
しっかりと記憶に残っている。スパークスパークの広い攻撃範囲で倒したことも、見た目の割に弱かっ…倒しやすかったことも。
「ちょ…カーくん、前どうやって倒したの!?」
「こいつの追尾弾のせいで中々攻撃に行けないっス…!しかもさっき、なんか新しい技まで…」
言い終わる前に、ラミの外郭が開いた。中が眩しく光り、ばちばちと電気を纏う。さっきの音が、頭の中で再生された。
(来る――!)
「危ないっ!」
「こっち!」
どん、と重い衝撃。地面に激しく叩きつけられる感覚がした。眼前には、黒い床だけが広がっている。
「だいじょうぶ…っスか?」
「たぶん…ガードできてる!」
攻撃は当たっていなかった。前に出たカエデとワドルディが、なんとかガードを広げて守ってくれたおかげだ。
「よーし、あとは任せて!」
キャンバスに筆を滑らせながら、アドレーヌが得意げに言う。白地の下に見覚えのある生き物が見えて、内心でくすりと笑った。
「おいで――『アイスドラゴン』!」
さっきまで苦戦していたのとは大違いだ。獰猛な鳴き声をあげるドラゴンが動きだす。ブレスを一吐き、二吐き。背中に乗ったアドレーヌとのコンビネーションで、中ボスサイズのラミは完全に機能停止した。
「おいしい役目はもらわれちゃったねー…」
「お疲れ~!ナイス活躍だったよ!」
ただの絵の具に戻ったアイスドラゴンを惜しみながら、ねぎらいの言葉遣いをかける。戦闘面でこんなに褒められたのは初めてなのか、いつもより照れが強そうだった。
「ところで…道、こっちで合ってるよね?」
突然訊かれた。こくりとうなずくと、少し不思議そうな声で、
「道が、というか出口が…二つあるんだけど、どっちのほうがいいかな?」
思いもよらぬことを告げられた。
あとがき
はい、フジミヤと申すものです。お久しぶりです。
長らく更新できておらず申し訳ありませんでした!単純なモチベーション不足ですw
しかも今回1000文字にも満たないって…過去イチでやばい…
次回からは普通に戻ってるといいな…?