テラーノベル
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青桃短編を色々書いてきます !
セリフ多めの短編とかが多いかも
先程までゲラゲラと笑っていた配信が終わり、急に静まったその部屋に少しだけ寂しさを抱いて、のどが渇いたからとそのままリビングへと足を運ぶ。虫の鳴く声も聞こえない静かな夜にしゅわしゅわ泡立つサイダーの音だけが俺の耳に入る。
人気の少ないこの街には活動者としてはとっておきの場所だから、という理由で引っ越してきたが冬は少しだけ寂しいな、なんて考えてしまう俺はこの5年間を通して変わってきたのだろうなんて思わされる。
そんな静かだった家にピーンポーンと軽快な音が鳴り響く。
「…うぉ、まろじゃん」
「よっ、暇だったから遊びに来た」
そう言ってズカズカ部屋に入り込んでくるまろを止めるわけもなく背中を見送りながら俺も鍵を閉めてはついていく。そんな彼を見ていると寂しさを抱いていた俺の気持ちはすっかり明るくなる。
「急になに、暇だったからっていむしょーじゃないんだからさ…」
そういうとんー、なんて考えたきり少しだけふふっと吹き出したかと思いきや俺の頭を雑にわしゃわしゃと撫でてくる。
「だからぁ、なに!? お前急すぎんだよ行動が…!!」
「えー、俺が気まぐれで行動しちゃだめなん?」
「そうじゃない、お前にしては珍しよなってことですが!!」
そうつっこんでやると、なんかなぁ…と言葉を告げる彼に黙って話を聞く。
「夜って寂しいやん? 心に余白ができるっつーか、なんつーか…」
そんなことを告げる彼の表情はとても寂しげな表情をしていて、それを慰めるかのように俺も頭をわしゃわしゃと撫でてやると今度はふふっと愛しげにこちらを見詰めてきて、なんだよと訝しむ。
「そんなときは好きな人に会いたくなるやん?」
「なっ、ナチュラル告白やめろ…」
「ないこも配信の終わり際、消えていきそうな声量してたから寂しいのかなーって思って」
んはは、と意地悪に笑ってみせるそんなまろに恥ずかしさと怒りが込み上げてきてでこぴんをかましてやると「いった!?」と笑いながらもオーバーリアクションを取ってくるからふんっと鼻で笑ってやるといつもの甘ったるいその声で、なぁいこたーんって抱きついてこようとするから突き放してやった。
「なんでそんな寂しいこと言うんだよ、消えるわけねぇだろ。ばーか」
それで言ったらお前だって夜の月影にふんわりと消えていきそうなんだよ、なんて伝えられるわけもなかったから、ただ1つ軽やかなキスを彼に送った。
end
コメント
2件
すんごいまじでめっちゃ好きです🫵😿 ナチュラルに告白してる青さんもすごい(?) しそれで照れてる桃さんがもうかわいくて‥!!!!(👍