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2 - 第2話「なべのふた」

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2023年03月16日

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私勇者!今日は初めて魔物を倒しに行く。

街の門にいる警備隊のおじさん達と挨拶を交わし、街の外に出た。

「街の外ってこんな風になってるんだぁ!」

緑の茂った草原、風は冷たくあまり着込んでいない体に刺さる冷たさだ。

辺りを見渡しても、魔物らしき影は見えなかった、街の門からさほど離れていないせいかもしれない。

装備は昨日壺を割っている時にたまたま手に入った【なべのふた】を装備している。

しばらく、歩いていると草むらから飛び出て来る影があった、スライム? だろうか人型であるそれは、ぷるぷるとしていてドロドロだった。

とりあえず私は、持っていた なべのふた で殴りつけた。

感触的には手応えは一切ない、空を切った様な感覚だった、確実に獲物を捉えたと思ったがそうでは無かったらしい。

殴ったはずのそれも首を傾げている。

様子を伺っているのか、向こうから攻撃してくる素振りは無い、私はチャンスとばかりにもう一回殴りつけた。

結果同じ空を切るだけに終わってしまった。

するとそれが口を開いた。

「貴方、殴る時に腰が入ってないわよ。あとなんでなべぶた?」

それはアドバイスしてきたのだ、びっくりはしなかったが動揺はした。

「お金……無くて、武器買えなくて……」

これまでの経緯を全部説明した。

「なるほどね、貴方が今期の勇者ってわけね」

「はい、そういうことです」

「とりあえず、今日は帰りなさい。それと、王様からお金貰ってきなさい」

「はい……」

倒そうとした魔物から説教食らうとは……

その日は諦め街に帰った。

門の警備隊のおじさん達に挨拶を交わし帰路に着いた。

その後色々な人と会話したが、なべのふた について何か言われることは無かった。

それは多分、勇者だから。

ステータス LV1 name兎雪 凛

HP1200

MP5

所持金 254G

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