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#おめがばーす
あっという間に3人が家に来て、またあの日と同じように家の飾り付けが始まった
rmが最初に来たときは、思わず泣きそうになり、抱きしめてしまった
rm「おいおい、どうした〜?」
rm「俺、荷物持ってて地味にこれきついんだけど…」
なんて、苦笑しながらも受け止めてくれる
…rmだ、やっぱり生きてる
あの日は、冷たかったrmの体に、今は温もりが灯っていた
fu「っいや、何か寒いな〜って」
とっさに、そう誤魔化してrmから離れる
fu「ってかrm、遅れるんじゃなかったのか?」
rm「あー、荷物が早く来たからさ」
…まぁ、そんなこと知ってるんだけど
これも、あの日と同じ
その後、syuとkzも来て、早速飾り付けが始まった
飾り付けも中盤に差し掛かってきたとき
kz「fu、ガーランドってこんな感じでいいかな?」
そう、kzが俺に聞く
fu「…あ、うん、めちゃくちゃいい」
この会話、もしかして
kz「よかった」
syu「それにしても、ちょうどクリスマスは、みんな予定が無かったの本当に奇跡だよね」
rm「珍しいことでもあるもんだね〜」
kz「ってことは、全員非リア…」
fu「それ以上はやめときな…」
やっぱり、あの日と同じ会話だ
本当に、ループしている…
俺以外の全員が、一言一句あの日と同じことを喋っている
それが、俺には少し不気味に思えた
そんなことを思っていると、あることに気が付く
fu「(嘘…)」
テープが、足りない
あの日と同じように
あの日はテープが原因だったから、起きたあとすぐに足りない分を買い足した
それなのに、足りなくなった
運命は、抗えないってことか…
ここで、rmを巻き込めばあの日と二の舞になるし、kzもsyuも忙しそう
これは、一人で行ったほうがいいやつだよね…
とりあえず、rmと行くことだけは避けたい
…ってか、よくよく考えてみれば、俺が一人だけで行ったら全て解決じゃね!?
これ、ループ早々に抜けれる説あるか!?
fu「ちょっとテープが無くなったから、コンビニで買ってくるわ」
kz「りょーかい」
rm「おけ〜」
よしよし…
syu「あ、rmさ、確かさっきお腹空いたとか言ってなかったっけ?」
rm「え?」
rm「…あー、そういえば言ったな」
syu「だったら、fuと一緒にコンビニ行って、何か買ってきたら?」
…まじかよ
あー、冷蔵庫には夕飯の材料しかないし、rmを足止めできないじゃん
これはもう、細心の注意を払って行くしかないか…
fu「じゃあ、rm、行こ」
rm「りょ〜」
rm「っさむ…」
fu「ほんと、雪降りそう…」
rm「降ったら、ホワイトクリスマスじゃん」
fu「確かにね」
他愛のない会話
でも、内容は同じだけど、少し喋り方が違った
これは、俺が何かアクションを起こそうとしているからか?
rm「…ねぇ、fu」
rm「さっきからさ、何か考え込んでる?」
fu「っ何で?」
rm「いや、飾り付けしてるときも難しい表情をしていたし、何なら朝から少し様子がおかしかったから…」
fu「いや、何でもないよ」
rm「そう?ならいいけどさ…」
rm「風邪とかだったらやめろよ〜」
rm、鋭い…
rmって、変に鋭いときがあるんだよな
気を付けよ
さて、どうしようか
もうすぐ、事故が起きる横断歩道に着く
あそこは絶対に通らせちゃだめってなると…
そうか、歩道橋!
あの道路は車通りが多いから、確か安全面から歩道橋が設置されているはず
あれを使えば、横断歩道の事故を回避出来る!
fu「なぁ、rm」
fu「確かあそこって、歩道橋があるよな」
rm「え?あぁ、確かあったような…」
ビンゴ、やっぱりね
fu「今日はさ、横断歩道じゃなくて歩道橋を通らない?」
rm「え、何で?」
fu「ほら、俺らあんまり外出しないじゃん」
fu「たまには体を動かすことも大切だし!」
rm「嫌だよ、面倒くさい」
まぁ、そうなるよね…
fu「お願い!もう1つ何か奢るから…」
rm「そこまでして通りたいんだよ」
rm「…分かったよ」
よっしゃ!
何とかして、rmを横断歩道から遠ざけることに成功した
歩道橋の上を歩いていると、横断歩道の方から物凄い音がした
何か、大きな鉄塊がぶつかるような音
rm「なぁ、あれって…」
音をした方を見ると、rmを俺から奪うはずだったトラックが
________猛スピードで電柱に衝突していた
幸い、人が居なくて運転席も見た感じ無事みたいだけど
でも、電柱がその衝撃で折れて、横断歩道を塞いでいた
ぶつかった辺り一帯が酷い惨状だった
rm「え…俺ら、横断歩道を通っていたら…」
rmの声が珍しく震えている
fu「間違いなく、巻き込まれてただろうね」
救えた…のか?
俺の隣には、しっかりrmがいる
てことは…
運命、回避できたってことだよな
良かった…
rm「初めて、fuの判断に従って良かったと思ったかも」
fu「おい!」
良かった、rmに普段の調子が戻ってきた
そのことに安堵し、歩道橋を渡り終える
そう、油断していたことがいけなかった
fu「確か、コンビニってこっちだったよな」
rm「そうそう、この路地」
rm「ここ、地味に怖くてあんま通りたくない…」
fu「でもここを通らないと、テープが置いてあるコンビニに行けないんだよな」
rm「まじで、何で家からすぐ近いコンビニは置いてないんだよ」
rm「一種の差別だろ…」
fu「そういう商売だから仕方ない」
なんていう愚痴を吐いていたとき
後ろから、人が走っているような足音がした
何だろうと振り返ると
fu「っ!?」
rm「fu、どうした…」
rm「って、え?」
なんと、刃物を持った黒服の男がこちらに向かって走ってきていた
そのとき、ザーッと頭の中で数日前の記憶が流れてくる
『次のニュースです』
『最近、○市✕町のコンビニ付近で、通り魔事件が多発しております』
『通り魔は全身黒い服を身にまとい、無差別に刃物で人を刺しているようです』
『警察は、近くに住んでいる住民に、注意するよう呼びかけております』
まさか…っ
逃げよう、そう思ったときにはもう遅かった
rm「ゔっ…」
rmの腹部から、赤い液体が流れる
通り魔の男は、rm刺してすぐどこかに逃げてしまった
fu「rm?ねぇ、rm!」
fu「おい、嘘、だろっ、嘘だと言ってくれよ…っ!」
何で?どうしてこうなった?
だって、ちゃんとトラックは回避したじゃん…っ
目の前には、赤く染まってしまったrm
周りに、赤い花弁が散乱する
そして、体から温もりが徐々に消えていく
___あの日と同じように
fu「救急車、呼ばないと…っ」
頭で分かっていても、体が動かない
fu「はぁ…はぁっ……」
身体がこの状況を受け入れたくないのか、段々と過呼吸になっていく
fu「はっ…ぁ、かひゅっ……」
どうしてどうしてどうして
どうしてこうなった…っ
fu「あ、れ…」
視界がグルグルし出す
まるで、”あの日ループしたとき”と同じように
そして最終的には
fu「あ…」
意識がプツッと途切れた
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