きんとき視点
どうしたら
どうしたらいいのか
愛される方法
認められる方法
信じてくれる方法
…何も、俺が知ってる訳がない
愛されたい
認められたい
信じて欲しい
でもそんな薄い希望に何がある?
そんなこと、してくれる訳がないんだから。
”出来損ない”
”役立たず”
”消えろ”
…言われ慣れちゃったな
もう、そんなことで傷つかないから
スマイルも心配しなくていいんだよ
だから、本当に俺は…
sm「おい!」
kn「えぁっ…どした?」
sm「ったく…何回も呼んでんのに返事がないから」
「あんま考えすぎんなよ、自分追い込むだけなんだから」
kn「ごめんごめんw」
「で、どしたん?」
sm「あぁ…あまりに返事がないから忘れた」
kn「ごめんって!w」
なんでも、笑えばいい
笑えば、皆も笑ってくれるでしょ?
笑ってくれれば、許してくれるでしょ?
俺は何か、間違えてるかもしれないけど
俺が俺なりに、考えだした”普通”
普通ってなんだか、もうわかんなくなってきた
俺らの両親のせいで
優劣をつけて
可愛がって
無視して
一体何がしたいのか
でも、こんなのは小さい頃から始まってる
俺が幼稚園で、スマイルが小学生だっけな
だからもう慣れたから
もう何も怖いものなんてないから
俺はもはや、そのまま受け入れるだけでいいんじゃないのか
怯える必要なんてないのか?
もう相手に好き勝手やらせればいい
どうせ俺は努力しても、何しても認められないんだから
それでも、1つ決心したことはある。
kn「…スマイル」
sm「ん?」
kn「俺、決めたから」
sm「何を?」
kn「………」
「まぁ、考えなくていいよ」
sm「はぁ…?」
何をしようとしてるのか
今はまだ、スマイルにでさえ話したくない
どうせこれも意味が無い
でも、もしかしたら俺にメリットはあるかもしれない
少し迷った
だけどもう決めたから
…スマイルには悪いけど
─放課後
*「きんときー!帰ろうぜ!」
kn「あーごめんっ!」
「ちょっと先生に呼ばれてるんだよね」
*「何したんだよw」
kn「なんもしてねぇよ!w」
「こう…進路相談とかそんな感じ?」
嘘を吐いて
*「まじ?」
「お前が?」
kn「どういう事だよw」
*「じゃ、先帰ってていい感じ?」
kn「うん、いいよ」
*「おっけ、またな」
kn「また明日なー」
偽って
何も、知らないから。
スマイルには昼休みのうちに同じ理由で先に帰ってと言っておいたから
もう今は自由だ。
…本当にスマイルには悪いと思ってる
だけど
もう決めたから
俺が今から向かう場所は、ひとつだけ。
𝒏𝒆𝒙𝒕↪
コメント
6件
knさぁん〜! どこ行くのぉ〜!!自害とかしたら 許さないよぉ!