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うへへ、続きです
1話からたくさんのコメントといいねありがとうございます!!もう続き書いちゃいました😝
注意事項は1話をご覧ください!
どぞー!
若井side
m「うん、そう、いいね。」
m「んじゃ、そんな感じのリズムで」
h「了解、ギターはこのまんまで」
r「次、キーボードやるね〜」
ケーキを隠して早11年
28歳になりバンドを続けている
h「ごめん、ちょっと外す」
m「はいよー」
そういいスタジオから出て御手洗に直行
ぱきぱきと錠剤を取り出し、ペットボトルの水で2つとも流し込む
これは昼の分
あの日からもっと用心深くなり、薬だって欠かしたことは無い
h「ごめん、ただいま」
m「ん、大丈夫よ〜」
そうしてまたギターの調節を始める、でも、のめり込みすぎて汗ばんできていた
今日は暑いので、適度に汗を拭かなくてはすぐに額に髪が張り付いてしまう
汗でびしゃびしゃにならないように
そして、甘い匂いと味が表に出ないように
適度に汗を拭っていた
でも、のめり込みすぎた
m「若井〜、汗すごいよ?」
そういい元貴が隣に座る
m「…」
m「若井、香水つけてる? 」
h「…え、」
m「いや、若井から変に甘い匂いしてて…」
m「スイーツ、みたいな」
h「…」
h「んなわけないって、笑何言ってんの笑」
m「若井、」
m「普通の人間、なんだよね?」
h「…うん、当たり前じゃん笑」
そう笑顔をひきつらせて笑う
やばい、笑えてるかな
m「…なら、いいんだけど」
h「やだなぁ〜、もぅ」
h「俺、水買ってくる」
r「ん!お気をつけて〜」
m「…」
ぱたんっ…
h「はぁっ…はっ…ぁ…ん」
走ってスタジオからほんの少し離れた自販機に来た
怖かった、
たしか元貴はフォークだ
涼ちゃんは、普通の人間だけど…
h「…ッッぉ…くすりッッ…」
朝昼晩合わせて六錠のくすり
それを超えてはならない
でも、薬を2つとも飲んで匂いが隠せないならもっと飲む必要があるんじゃないか
そう考えた末、昼の分の3つ目を水を使わず飲んだ
h「んッッ…((ゴクッ
ん…くふ」
口が薬を拒否しないよう両手で口を抑え上をむく
嫌だ、バレたくない
そう考える度に腹部の傷がキリキリと痛み、抑えようとさする
h「はッッ…ひゅッ…ぁ…」
ずっとあの時の過去に囚われて、考える度に父の怒号と母の泣き叫ぶ声が聞こえ、噛まれた時の痛みが俺の耳と頭を劈く
微妙に過呼吸になって、息がしずらくなって、苦しくなる…
h「ははッッ…」
h「おれッ…たべられちゃうのかなぁ… 」
壁にもたれかかって、立ったままで居られる程の力が足に来なくなりへなへなと壁に寄りかかりながら床にしゃがみこむ
正直、元貴になら食べられてもいいかもしれない
召し上がれ?と言って、骨の髄まで残さず食して欲しい
これがケーキの本能的な欲なのか、俺自身の元貴を好いた結果の欲なのか分からないが
どうせ食べるなら
ただのケーキに愛という名のアラザンをトッピングして食べて欲しい
食べてもいいけどその分愛して欲しい
好かれて食べられたい
俺自身を1番好きなデザートでいさせて欲しい
最後の一文にはそういった意味が込められているとかいないとか
コメント
10件
おォオオオオオオオオ好きです。 もっさん。お願いします。
どうせ食べるなら〜食べて欲しいの所めちゃくちゃ胸にきました……♡♡ アザランってケーキに1粒だけじゃなく、数粒or全体に均等にケーキに乗ってる事が多いなと思った時に、「どうせ」と言う言葉を使いながらも沢山満遍なく愛されたいという欲の表れがアザランなのかなと想像したらゾクゾクドキドキしました。 続きを楽しみにしてます♡♡
そうなんですね大森さんになら食べられても良いんですね…!?😇 あぁ好きです。個人的に「笑えてるかな。」ってとこ癖なんですありがとうございます!!!