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※注意
小説初挑戦のため文章下手
設定ごちゃあるかも
口調や呼び方あやふや
exibだけどkzh視点多め
鴉+救急隊の絡みあり
苦手な人は回れ右お願いします。
ロスサントス廃れた劇場にて
「暇だな…」
「「だなぁ……」」
そう呟くのはギャング『鴉』のボスの葛葉と、その構成員の不破湊とイブラヒムだ。
ギャング『鴉』はロスサントスにおいて、最先端を誇る犯罪組織であるが、 最近は大それた犯罪は出来ずにいた。
ここ最近警察の警備が強化されており、 しばらくは大人しくしていようという参謀からの提案により、葛葉たちはアジトで屯していた。
他の構成員たちは暇つぶしに何処かしらに出かけたようだ。
「暇つぶしに飲食店にでも行ってくるかあ…」
「はいよ〜」「いってらー」
「おい、誰も来ないのか…?」
「はいよ〜」「いってらー」
「フッ…つめてぇ〜やつら……」
葛葉はぶつぶつと文句を言いながら出て行く。
「フワミネイト〜、俺も病院行ってくるわ〜」
「イブちゃん、どしたん?怪我した?」
「違うよ、友人に会ってくるだけ〜」
「はいよ〜、じゃあ俺は引き続きアジト守っとくわ」
「守ってなかっただろw」
「ったく…つめてぇ奴らだぜ…」
愛用のRRに乗り、葛葉は飲食店に向かうが街中にいる人々が少ない様に感じる。
「それにしてもここ最近どうなってんだ?街ん中静かすぎんだろ…」
「こんちはーー」
「あれ?葛葉くん、久しぶりね」
「へしこママお久しぶりっすー!最近どうすっか?」
訪れたのはへしこさんが経営する飲食店だ。
以前人質に付き合ってくれたお礼によく買いに来ている。
「最近ね、静かすぎてビックリするぐらいよ。 警察の人も増えてるし」
「そうっすよね〜、警察多すぎて今犯罪難いんっすわ」
「だから皆大人しいのね、 ご飯と飲み物10個ずつでいい?」
「いっすよ〜、お願いします〜」
「はーい」
いつもと同じ注文をし、手早く準備をしてくれるママと喋りながら、葛葉は 飲食店も街が静かな影響を受けているのだと悟った。
何故これほどまでに警察の警備強化がされているのか、情報を集めようかと考えていると
「あ、そういえば知ってる?」
「え?なんすか?」
「新しいギャングが結成されたって」
「は?今になってっすか?度胸あるっすね」
「噂によるとね、警察もその対応に追われてるとか」
「警察が新しいギャングに手こずってるんすか?質も落ちたもんすねーw」
「詳しく知らないけど、あんたらも衝突は気をつけなね」
軽く口では煽りながらも、そのギャングの異常さに焦りを募らせる。
「あと葛葉くん
【 】って知ってる?」
「……は?今なんて…?」
もう二度と聞くはずのない単語が黒く彩られた口から発せられた気がした。
葛葉はあまりの動揺に脳が思考を停止した様に動かない。
「【 】よ。最近それを探してる人がいたのよ。何人かに聞いて周ってるみたいだったから、あんた知ってるかと思ったんだけど…
…って大丈夫?顔色悪いけど?」
「……いや、大丈夫っす…すんません、用事思い出したんで帰りますわ、また来ます…」
「ご飯と飲み物丁度用意できたから持っていきな、お題はまた今度でいいから」
「すんません、あざっす…」
葛葉はそう言い、注文の品を受け取り今まで見たことの無い顔で足早に去っていった。
「ひと嵐くるかねえ…何もないといいけれど… 」
犯罪は出来なくとも準備は出来る。
今日も今日とて『鴉』の参謀であるエクス・アルビオは少なくなっていた犯罪道具を作りにアラモアイランドに来ていた。
ついでに暇そうにしていた叢雲カゲツを連れ、それぞれ役割分担をし作業していた。
アラモアイランドにはいつもより他のギャングが来ていて、警察の警備強化により他のギャングも同じ様に犯罪を控えているのだろうと悟った。
「エビオさ〜ん」
怠そうに声をかけてきたのはギャング『SnakeBite』の構成員一ノ瀬うるはだ。その後ろにはメンバー全員顔を揃えている。
「こんにちは〜勢揃いでなんすか〜?」
「いや、暇だから声掛けただけ〜」
「お互い様ですね」
退屈なのはお互い様みたいだ。
「エビオさんは相変わらず道具調達してるね」
「あいつらがしないしね」
「それもそっか」
「エビオさーん!医療キットできましたよー!」
少し離れたところで作業していたカゲツが終わったようだ。
「あ、カゲツさんもこんにちはー」
「こんにちは」
「カゲツ、そろそろこっちも終わるからアジト戻るか」
「了解っす」
世間話も早々に作業を着々と進めていると、突然葛葉から無線が入った。
『皆、今何処にいる』
「俺とカゲツはアラモアイランドで作業してるよ」
『渋谷ハル、メカニックでカスタム中〜』
『ポッキーとリモーネ先生は猫カフェにいます』
『俺は西海岸で釣り中〜』
『俺は病院〜』
『私はーアジトにいますよ』
『僕はパレトの方にいるよ』
すかさず俺たち含めた皆から返答がある。
皆よっぽど暇みたいだ。
『すぐにアジトに戻ってくれ、話したい事がある』
いつもの意味不明な言語ではなく、はっきりと端的に話す葛葉に2人は顔を見合わせる。
『了解〜』
『ポッキー、リモーネ先生了解です』
『カスタム終わったから今帰るわ』
『僕は少し時間かかるかも』
『俺も用事終わり次第帰りますねー』
『私は皆を待ってますよー』
『なるべく早く帰ってきてくれ』
「葛葉どうしたんだ?」
「なんかあったんですかね?」
「まあ作業終わったから帰るか」
唯ならぬ雰囲気を感じ、2人は急いで帰る準備を始めた。
「あ、エビオ帰るの?」
隣にいた橘ひなのが声をかけてきた。
「うん、作業終わったし葛葉からアジトに戻ってこいって連絡があって」
「そうなんだ、エビオ達も気をつけなね」
「?」「何を?」
その場にいた『SnakeBite』の皆は心配そうな顔をこちらに向けていた。
「最近公共機関が何者かに襲撃されてるらしいよ。北にある警察署も襲撃を受けたんだって 」
「え…」
イブラヒムは猫カフェ前の病院に来ていた。
院内には数は多くはないが何人か救急隊がおり、皆軽く雑談している。
その中の1人、金髪ツインテールが特徴的な救急隊、鷹宮リオンとイブラヒムは話していた。
「ね〜いつ一緒にぎゃうカフェ行けんの〜?」
「今日暇だったから、なんなら行こうかと思ってきたんだけどね」
「でも今から帰んないといけないんしょ〜?」
「そう、葛葉に呼ばれてね。まあ明日も暇だし明日には行けんじゃね?リオン様も暇っしょ?」
「暇じゃないわよ〜こっちは救急隊なんだからね!毎日誰かしら助けなきゃいけないんだから!」
「前サボってたじゃんw」
「あれは服買いに行ってた途中だから!」
「人命優先しろよw 」
リオン様は一度ABOとヘリで事故った際に助けてもらった以来何かと縁があり、仲良くしてもらっている。今では弟扱いされるぐらだ。
「でも今本当に忙しいんだから!院長も警察署に出突っ張りだし!」
「え、そうなん?」
「あんた知らないの?北の警察署が襲撃されたの」
「マジかよ」
「ちょ、ちょ、ちょ、リオンさん!それあまり話しちゃいけないですよ! 」
焦りながらも小声で声をかけてきたのは救急隊のとおこさんだ。
「あ、ボスの彼女さんじゃん」
「ち、違いますよ!」
「え、違うの〜?」
「とおこちゃん、かわいい〜♡」
「う、うう」
顔を赤くし照れて焦っている様子は可愛らしく、こういうところにボスは堕ちたんかな。
「と、とにかく今のはあまり公言しちゃいけない事ですので!」
「ごめんごめん、とおこちゃん♡」
可愛らしいやり取りを横目に、先程聞いた襲撃の事を考える。
何故そいつらは危険度の高い公共機関を襲撃しているのか。
パレト銀行やヒューマンラボ強盗と違いリスクが高すぎるため、金目当てではなさそうだ。
【何を目的としているのか。】
ゴクリと喉の奥から音がする。
考えれば考える程嫌な予感がする。そういえば無線の葛葉の様子もおかしかった。早く戻った方が良さそうだ。
「リオン様、ごめん。俺戻るね」
「あ、おっけー、また誘ってよ」
「うん、また来るわ」
イブラヒムは軽く挨拶をし、足早に病院から一歩出ようとした瞬間、激しい爆発音に包まれ目の前が真っ白に染まった。
…to be continue