テラーノベル
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メイノアです、嫌な話…なにこれ…
なぜかノアがちょっと歪んじゃった…異世界ってことにして…
「初めまして、先輩」
裏路地出身の私が、まさか翼に、L社に入社出来るなんて思っても居なかった。
私は懲戒チームというところに配属されるらしい。ただ、福祉チームに先輩が居るんだと。
だから、挨拶をしにきたのだ。
「…先輩?」
「うるさい、忙しいのが見えないのか。お前に目はついていないのか?」
「うぇっ!?」
急に嫌味なことを言われて焦っていると、彼女は別方向へと歩き始めた。
せめて名前だけでも聞かねば。
「せんぱーい!名前は何ー!」
「名簿を読め」
「名前ーー!!」
「…メイソン・フィリップス」
「ありがとー!!!!」
あまりの嬉しさに飛び跳ねている私を置いて、この青い空間から出て行ってしまった。
あぁ、なんて人なんだろう。口も悪くて、お高くとまっていて…なんとも、可愛らしい女の人だった。
実は、正直言って少しだけ気になるのだ。
あの人に付き纏ったら、いつあの嫌そうな顔を笑顔に変えられるのか。
もしくは、一生嫌がられるのか。
…一度気になったら止まらないタイプゆえに、私はその日から隙あらば先輩…いや、メイソンに話しかけることにした。
初めのうちは適当にあしらわれるどころか、フル無視されたけど、だんだんと手で私を払い除けようとしたり、「黙れ」と言ってきたりするようになってきた。
私はそれが嬉しくって、さらに付き纏うようになった。
「やほー!メイ!」
「忙しい」
「えーん、やだやだ、話そうよ」
「少しだけな」
相変わらずだ。
多分、彼女は心を許した人には少しだけ甘くなるのだろう。そうでもなきゃ、エレナと私で露骨に態度を変えるのはおかしい…いや、エレナは"面白いおもちゃ"と認識してるんだっけか…まぁ、なんだって構わない。
これが、常に話しかけ続けた私の特権であり、他の人には出来ないことだ。
彼女のような人から、仕事以外の用で話しかけられるのなんて私とネビルくらいだろう。
本当に、それが嬉しくてたまらない。
「ねぇ〜、メイ。食堂行こうよ」
「あとでな」
「はーい、待ってる」
ほら見たことか、簡単に約束を取り付けることが出来るようになってきた。
楽しくて仕方がない。
初めは気になったから、という理由であったが、今私は心の底から「メイソンと友達になれて良かった」と思っている。
あぁ、本当に、過去の私はとても偉い子だ。もちろん、今の私も、だけど。
おわり!!!読んでくれてありがとう