(ギイから第三皇女の情報を引っ張り、警備の手薄なときに第三皇女を襲わせればよい)
宰相は屋敷の窓から、去っていくアンジェリカ達を見つめていた。
幸せを運ぶ鳥が自分の元へと飛んできた。
それも山ほどの宝石を持って。
(運が向いてきたようじゃな……)
宰相は馬車の姿が見えなくなるまで、窓から離れようとしなかった。
自分を振り回した第三皇女、アンジェリカ。
計画がつぶされるたびに、フレデリクからは金や時間をかけて用意した暗殺者まで口封じのために殺せと命じられ、ともすれば自分の首が危ういほどに脅される。
いい加減に辟易していたところだ。
依頼を受ければ、皇女の口を封じることができて金まで手に入る。
今回のことは宰相にとって絶好の機会だった。
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