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声をかけられた、でも何を言っているかよく分からなかった。
ただただ波の音が聞こえるだけ。
突然、背中をぽんぽんと優しく叩かれて、頭を撫でられた。そして最後に一言言われた。なんとなく理解できた。
“晴人をよろしくね。”
人の温かみを感じた。どれほど愛されていたのかが伝わってきた。目が覚めて横をみたら涙を流しながら眠っている晴人の顔が目に入った。
頭を撫でた。可哀想に見えたから。
それ以上でもそれ以下でもない。
それから間も無くして、晴人に夢の中で起こったことを伝えた。知っておくのは、俺だけではなく晴人も知っておくべきと思ったから。
そしたら晴人はポロポロと泣き出してしまった。慌てて涙を拭いた。いつもクールでリードしてくれる晴人がこんなになるなんて、よほど悲しかったのが分かった。
抱きつき、背中をさすってあげた。
泣き止んだ晴人はキスをしてきて、また、
“2人で”
深夜。
仲良く幸せな眠りをついた。