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r18
帰宅後。
風呂とご飯を済ませてソファに腰掛けてテレビを見ていた彼。その隣に座って肩にもたれかかった。
かまって欲しい、と口にすればぎゅっと抱き締められた。
「可愛いっ。どうしたん?」
もはや口癖なのではないかと思う程に”かわいい”と言う彼。
自分でいうのも変だが、かなりの愛されっぷり。
確かに佐伯がいうように緋八は人への好意を隠さない。恋人の俺に対しては尚更。
その彼の額にそっと口付ける。
きょとんとした表情に”かまって”の意味が伝わってなかった事を悟る。
「……おでこじゃないところにもしたいんだけど、いい?」
「ええよ」
頬、首筋、鎖骨。徐々に下へと落としながらパジャマのボタンを1つづつ開けていく。
それを見たマナは慌てた様子でストップをかけてきた。
「え、待って」
「俺のかまってってこういう意味だけど?」
彼を見上げれば頬がほんのり色づく。
「……そんなん、断れへんやん」
惚れた弱みとでも言おうか。
可愛い彼のお願いは断れない。
別に気分じゃなかった訳ではない。ただ、彼のそのスイッチが何処で入ったのか分からないから少しだけ困惑しただけ。
彼に触れられているうちにすっかりその気になってしまっていたから恐ろしい。
「ひっ、う…」
「はぁ、全部入った」
腹部を圧迫する熱に眉を寄せて、ふと彼を見上げればパチリと視線が合う。
「偶にはくっつきながらしよっか」
微笑みながら覆い被さるように肌を触れ合わせ、俺の頭の方に腕を回すとそのまま緩くピストンを始めた。
彼の背中に腕を回して律動を感じていれば次第に腹の奥の方がじくじくと疼く。
体に鈍く走る電流が次第に鮮明になっていく感覚を覚えて息を漏らした。
「はぁっ…はぁ…」
「ふふ、かわいい」
「へ…かわいく、ない…から」
思わず零したような言葉に熱がこもった。
反射的に言い返す。
かわいいのは彼の方だから。
彼は目を細めてキスを落とすと腰を掴んで奥を掠めて擦る。
目の前で火花が散った。
「あッ…あぁッ」
「かぁわいいよ、マナ」
どろりと甘ったるい声が鼓膜を揺らしてビリビリと脳に伝わる。
あぁ、やばい。
今日はそういうスイッチの日か。
ビクリと腰が震える感覚がして背中に回した腕に力が籠る。
「やめッ、違うッ…うぅッ」