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こんなの、聴いてない。


否、自分で撒いた種か。



分かっていた、と言わんばかりに川の橋で黄昏れる太宰。


太宰「面倒臭いことになったなぁ~……」


手紙をもう一度見る太宰。


彼には一目でわかった。





この字は自分の弟のものだと。


太宰「真逆自分の部下でもあった子に殺されるとはねぇ~…」


まぁ、殺される気なんて更々ないのだけれど。


中也の所にでも行くべきかな。


……弟に関しての記憶は4年前で止まってる。

18か。


???「やぁお兄さん。」


どこかから声がした。


すっ、と後ろを向けば自分よりも背の低い深くフードを被った少年らしき子が1人。


口元にはピアスがひとつ見える。


太宰「どうかしたのかい?」


???「ずっといるからさ、自殺かな、って。」


自分の砂色のコートが揺れ、視界に入る。


太宰「君もかい?」


???「私は________唯の仕事帰りの通行人ですよ。」


仕事か。なら少年というのは間違いだったらしい。





________ん?




男性の肩に光が反射するのが見えた。






太宰「少しいいかい?」


???「え?」




彼は戸惑いを見せながらも落ち着いていた。


私は彼の肩から光っているもの________4年前まで死ぬほど見た盗聴器を掌に取った。


???「っえ、?なんですか、其れ…?」


何故盗聴器……?


太宰「落ち着いて聞き給え…之は盗聴器…だね。」



???「________え?」


彼の目はドン底に突き落とされた顔と酷似していたのかもしれない。

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