「 ルカチャン、愛してるよ! 」
何度目の告白だろうか 。目を輝かせ、 理想の返事を待つ 〖彼女〗に 巡音は 溜息をついて、 渋々現実味のある言葉を選択しながら 言った。
「 分かります?ミクお姉様。私達は恋愛をする為に 造られたんじゃありません。 何度も言う必要無いと思うんですが。 」
呆れたように 言葉を放つ 。 いや、 何度も話している上、 初音の方が先輩なのだから、 寧ろ 後輩である 巡音が 言うものでは無いだろうに。 と 又 溜息をついて 。
「 違うよ!ワタシ達だって アイする権利くらいアルもん! …ダカラ、 ワタシは、 今日も、明日も、明後日も、ずーっと ルカチャンを 好きだって 言うから! 」
その 大きなる愛を、どう受け止めればいいと言うのか … そう 今日何度目か分からない溜息をした後、 視線を戻した 。
「 …なんでそんなに諦めが悪いんですか 。 」
やれゞ、と 首を横に振る巡音を 目の前に、 初音は 「 当たり前デショ‼️ 」と 声を上げる。 その声色には、 真面目以外のそのものでなかった 。
「 兎に角、ワタシは 諦めなイ!きっと ルカチャンは わかってくれるヨ、ワタシの 気持ちも! 」
「 えぇ、 不満以外何もありませんが。 」
その言葉を聞くと、 初音は にやり、と 笑った 。 そして 咳払いをひとつして 、 くるりと 向きを変え、
「 じゃあ、ワタシこれから 撮影だかラ! 」
マタネ!と 手を振りながら走り去る 初音に、 自然と 手を振っていた事に気付いた巡音は、 静かに その手を 降ろして 、自分の仕事場に向かった 。
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