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俺のせいだよね 。俺のせいでまた迷惑をかけてしまったんだ。

ガタイのいい人も 、しっかり言ってくれたんだ。

俺に注意してくれたんだ。忠告をしてくれた。

みんな優しいから言わないけど、注意してくれる人がいなければ、真面目な人がいなければ、

きっと世界は崩壊してしまうだろう 。


「 確かに 、綺麗だな 、」


風が俺らのすぐ横を走っていく度に、

花の匂いが俺たちを包み込んだ。

日差しが暖かくて 、雲が俺らを見下ろしていた。

早い時間帯に来ているのか 、

あまり人がいない 。まるで貸切のようだ 。


「 …… バラの花びらって 、たくさん種類があって 、

4枚から100枚あるバラがあるんだって 。

美女と野獣の薔薇は、何枚あったんでしょうね 、

花びらが落ちる頃に 、ってやつ …

花びらが落ちる頃に、もし、消えてしまうとしたら、

花弁は何枚を目アスなんだろ、、」


独り言のように呟いていると 、真横に一虎くんが来て 、


「じゃぁ 、100枚の薔薇を買おう 。

少しでも長くいれるように。」


馬鹿だよ、一虎くん 、

100枚のバラでも 、1日に何枚も落ちちゃうことだってあることを知らないのか 。

そもそもそんな話はしてないんだよ 、

美女と野獣の話をしていたのに 。

俺の心情を簡単に読み取るんだよ、いつだって、

彼の無邪気さと優しさで、口角が自然と上がるのを耐えた。

笑いたくなかった 。ここで笑ってしまえば 、

次出るのは笑い声ではなく、涙だから。



「 少しでも 、って 、」





アンタ が いなくなったら意味ないんだよ




「 少しだけでいいからそばにいてくださいっ、

行かないで ___  、」

「 マイキーはきっと 、本当は俺を 許してない  。

真一郎くんのことも 、場地の事も… 、」

「 そりゃ、、でも、、!」

「千冬 、俺の事拾ってくれて 、

ありがとな 、笑  」

そう笑う彼は 、重い鎖から解き放たれたような顔をして笑った。

なんでそんな顔をするんだ 。


「 これ以上失いたくない 、嫌だ 、行かないでくださいっ、待って 、一虎くんっ、かずっ、待って 、

行かないで 、行くなっ、! 一虎く、置いていかないで 、 また 、、嫌だ 、



一虎くんッッ … !!!」


俺の叫び声と 、 ドアの閉める音が玄関に残った。



「 待ってよ ____ 、 少しでも… 、」







「…… そうですね 、 、笑 」

目元を細めた 。感情なんて籠ってなくたって 、

笑顔なんて 、 世界中全部偽物なんだから 。


「 千冬 、 帰ろっか 、?笑 」

「 へ? 」


彼の振り向いた時の地面を踏んでいた砂利が音を鳴らして 、

彼の冷めきった 目 が俺を刺しこんだ 。

「 うん 、」

いつの間にか夕方になっていたのか 、

赤い空が俺らを見下ろしていた 。

「 もうこんな時間だったんですね 、、」

真っ暗な空を見てまだ春が始まったばかりなのか、

冬がまだ夜に取り残されていて 、

吐息が白く見えた 。


「 もうそろそろ 、朝ごはん食べねぇとな 、」

「そうですね 、どこで食べましょう 、?」

「あの子の新しい店はどうだ?

でも 、8時って混み始めてるかも 、」

「いや、大丈夫ですよ 。」


花って 、なんでこんなに 、硬いんだろう 、

もう全部 、枯れている 。 触ってみれば 先程見ていた薔薇の葉がカサカサと音を立てた 。


「 … 水 、、」


水をあげなくては 、


薔薇の茎を蟻が伝っていく 。

薔薇の花弁を運んでいく蟻を俺を指先で潰した 。

強く 、強く 、強く 、強く 、強く 、、

指を持ち上げれば 、先程まで働いていた蟻がこちらを見つめた 。

足だけがピクピクと動いて 、痛みもがいているのか 、俺から逃げようとしていた 。

なんでまだ生きてるんだろう ___ 。


あれ 、 薔薇の葉を持っていた 。

違う 。俺が殺そうとしたのは薔薇の葉を運んでるヤツらじゃない 、

薔薇の花弁を運んでいる蟻だ 。


当たりを見渡せば 、もう跡形もなく潰れているであろう虫の跡の隣に花弁が落ちていた 。

「 あ _____  。」

花弁を拾い上げ 、蟻の死体の上に乗せてやった 。


そんな蟻の近くの仲間の蟻はそいつのことを見もしず 、

ただ薔薇を運んでいた 。


「 なんだ ____ 俺らと同じか 、」


鴉が空を飛んで 、俺を見下ろした 。

蜘蛛がアリを運んでいく 。

人が雑草を踏み付ける 。


俺の何が間違ってる ¿¿





オ前ラトシテイル事ハ同ジダ ____  。


『 お薬飲んで寝よう 。 』

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