「ねぇ治 ちょっと侑迎えに来てくれない?」
そう角名から電話がきたのは数分前だった。
元々侑は、酒が強い方ではなかった。 だが今日は久しぶりに角名と呑めたのが嬉しかったらしく、1人では家に帰れない程酔ってしまったらしい。そこで角名が俺に迎えに来てくれと頼んだという事だ。ガラッ、と店のドアを勢いよく開けるとそこには顔を真っ赤にしてデロデロに酔った侑が居た。
「お、やっと来た」
「…ツムお前呑み過ぎちゃう?」
「ん〜… あれサムゥ?何でおんねん」
「何でやないねん。お前がデロデロに酔ったから俺が迎えに来たんやろ」
「そっかぁーサムや〜!」
そう言うとツムは俺にギュッと抱きついてき、へにゃりと笑う。侑は酔うとこういう所がある。元々 人懐っこい性格というのもあり酔うと良く笑い、誰にでも甘えるようになる。正直それがとても可愛い。
誰にでもというのはともかく素直に甘えてくる所がキュンときてしまう。
「呑むのはええけど、あんま酔わない程度にしなきゃアカンで」
「だって久しぶりに角名と会えたから嬉しかったんやもん..」
そう言うと侑はぷぅと頬っぺを膨らます。あからさまに拗ねる侑に
「はぁ、、分かったからそんな拗ねんなや」
と言い、トントンと背中を優しくたたいてやるとすぐ笑顔になり俺の肩におでこをグリグリと擦り付けてくる。
「フフッ、」
「何笑っとんねん」
「だってサムとギュー出来て嬉しいやもん」
「、、、、、、、、」
本当にこういう所がずるいと思う。 今すぐキスしてやりたいという衝動に駆られるがグッと抑える。
「ねぇ、俺のこと忘れないでよ」
「別に角名の事忘れてへんで」
「いや、絶対今俺の事忘れてイチャイチャしてたじゃん」
「角名も一緒にイチャイチャすればええやん」
「いや、治に殺されちゃうから遠慮するね」
「別に殺さへんわww」
「あ、そうだ治 さっき侑がね」
そう角名が言うと、スマホを俺に見せてきた。
『ねぇ侑、治のどこが好き?』
『ん〜となぁ、全部!』
『へ〜全部好きなんだ』
『いっぱいチューしてくれるとことか、俺に甘いとことか全部好きやねん!』
『治に会いたい?』
『おん!会ったらいっぱいチューすんねん!』
『へ〜笑』
そこで動画は終わっていた。
「これ、さっき侑が言ってたから撮っといた」
「角名…また今度何か奢るわ」
「楽しみにしてるね」
「ツム帰るで」
「んぇ〜何でー」
「ええから行くで」
駄々をこねる侑を治が運び2人は帰っていった。
「高校の時からこれだけは変わんないなぁ」
この後侑が立てなくなるまでヤられたのは言うまでもない。
コメント
6件
♡333から♡350にした罪悪感がやばい、
ブクマ失礼します!
侑、どんまいwてか角名ナイスゥー!!