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16. 緋八マナ
「……ああ、そっか」
すべての始まりとなったレイピアが、手元から滑り落ち、硬い地面に乾いた音を立てて転がった。
「生」か「死」か。
一番最初にその選択肢を踏み抜き、泥濘の中で足掻き続けてきた。ライの濁った腕の感触も、重く重なる罪悪感も、すべてがすうと遠のいていく。最善を願った結末がこれだとしても、もう悔やむための時間すら残されていない。
緋八マナは静かに息を吐き出すと、ゆっくりと両目を閉じた。
始まりの選択は、ここで静かにその機能を終えた。
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