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#ncj組
結城🌨️
2,558
杏仁豆腐
240
昔、15年も前のこと
「また、会おうね」
「遠くに行っちゃうけど!絶対!」
そんな約束を、守れもしないような約束をしたような記憶がある
それに返事をしてくれたのは
今ではもう顔も覚えていない四人で
「ウン⋯」
「あと少しで時間だね。」
「⋯お前、約束破ったら許さんからな」
「もちろん!」
「⋯泣いてるの?」
「んなわけねぇ」
「強がちゃって笑」
「らっだぁ〜?もうそろそろ行くよ〜?」
「あ、じゃ、もう行くね」
「元気で待ってろよな、おっつぅ!」
「「「「うん、またね!」」」」
――――――――――――――――――――――
ピピピピピピ
突然の目覚ましの音で目が覚める
⋯なんか懐かしい夢見てた気がする
「ふあぁ〜⋯」
とりあえずさっさと支度しよ⋯
えっと今日は〜?
今日の予定を確認するべく予定表を見る
「え”」
まって今日出張⋯?!
聞いてないって(記憶力皆無)
てか
「どこだろ⋯」
え!おれの故郷じゃ〜ん
最近帰れてないからちょうどいいかもしれんな
「♪〜」
無意識に鼻歌を歌う
ちょっと楽しみになってきたかも
来たぞ〜!!
「うわぁ⋯!」
久しぶりすぎて感動⋯!
久々に見る景色に感動していると
ぐうぅぅぅぅ⋯
おっとおれの腹時計が
え、誰にも聞かれてないよな⋯?
そう言ってあたりを見回すがこちらを見ている人はいないので
聞こえなかったのだろう
いやそうであってほしい
とりあえずどこかお店に行きますか!
あ、ここここ〜♪
「♪〜」
おれが子どもの頃から好きだったカフェ!
ここの店員さんも店長さんもみんなフレンドリーで人当たりがいいから
毎日通ってたのを思い出す
「あ、」
席空いてないな、相席してもらうか⋯?
いや陰キャのおれには⋯!!
そう悩んでいると
「らっだぁ?」
「?」
誰だろうか、どっかで見たことあるような⋯
「分かってない?俺だよ俺」
「おいよ」
「あ〜!おいよか!」
「久しぶり〜!」
「おひさ」
「相変わらず記憶力ないね〜」
「うるさいな笑」
このおいよってやつはおれがこのカフェに通ってた頃に
お世話になってた店長さんの息子さん
「てかここで働いてるんだね?」
「まぁ親父が店長だから⋯」
「あーね笑」
満席の割には人手が足りているらしいので
店の端で少し雑談
その後、
「あ〜たのし笑」
「あ、そういえばらっだぁここ食べに来たの?」
そうだ、盛り上がりすぎて本来の目的を忘れていた
「そそ」
「でも今席空いてないっぽいから他行こうかなって」
「相席させてもらえば?」
とかなんか軽く言うもんだから少しイラッとする
「無理無理無理無理⋯」
「え笑いつの間にそんなコミュ障になったん笑」
「黙れ」
「笑笑」
「じゃあ俺が聞きに行ってやるよ」
と神がかったことを言ってくれる
「は、神かよ」
「神だよもっと崇めろ」
「よ!おいよ神!」
とよくわからないプチ茶番を繰り広げる
「なぁ、あそこいいって」
と四人で座っている一番角の席を指す
「お、優しい人もいるもんだな。」
「うん、じゃあ先に注文していけば?」
「あとでそこの席に持ってってやるから」
「うわシゴデキねはいはい」
「ん〜、フレンチトースト」
このカフェに通い始めた頃から好きだった物を頼む
「はいはいいつものね」
「なんで知ってんの笑」
「盗み聞き」
何やってんだよ笑と軽口を叩きながら席に行く
コメント
1件
第9話読みました!主人公が15年前の約束の夢を見て、故郷に出張に行く流れ、すごく懐かしい気持ちになりました。特に「おいよ」との再会シーン、軽いノリだけどちゃんと覚えててくれる感じが温かくて。あと「フレンチトースト」「いつものね」ってやり取りが、昔からの関係性を感じさせて好きです。過去の約束の伏線が気になる〜続き楽しみにしてます🌙