テラーノベル
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注意事項
地雷さんや苦手な方はそっと閉じてください
この作品はご本人様と何一つ関係ありません
コメントをする際には批判ではなくアドバイスをしてください。
それでは楽しんでいってください!
葛葉さん視点。
「やっぱ三枝師匠っぽいよなー。 」
窓から見下ろした先にある校庭では2年対3年のドッチボール大会が開催されてる真っ最中だ。俺は暑いからって断って叶の観察をしてる。それで分かったんだ。叶は三枝師匠にめっちゃ甘いって!星川とかには割と強めに投げてるのに三枝師匠には優しく投げて当てた後も頭をナデナデしてる。三枝師匠も笑顔で受け入れてるし、叶って分かりやす過ぎじゃね?こんなに分かりやすいのになんで今まで気づかなかったんだろ。健屋先生と話してたのも三枝師匠が保険委員だからなのか!?
「待って、俺めっちゃ天才✨️」
【何が天才なんすか?】
「びっくりしたぁ、ガク先生じゃん。」
後ろから声をかけて来たのは教育実習生の伏見ガク先生。優しくて明るいお兄さんで話しやすい。
「俺は恋愛マスターなんですよ!」
【えぇ!意外っすね。なんでですか?】
これくらいなら言っても良いよな。うん、バレないようにすれば良いし。
「叶の好きな人が分かっちゃったんです!」
【叶君の好きな人!?初耳っす✨️】
「見てただけで当てちゃったんですよ。」
【流石、葛葉君。恋愛マスターは鋭いですねー。何を見て気づいたんすか?】
「気になります?」
【はい!!】
ガク先生が笑顔で楽しそうに話を聞いてくれるから女子たちの恋バナ好きな理由も分かった気がする。確かに楽しい。
「態度が全然違うんですよ。分かりやす過ぎて心配になるくらい。先生も見てたら分かると想いますよ。」
【ありがとうございます。見ててみます!】
大きな手で頭をワシャワシャと撫でられる。髪の毛がぐちゃぐちゃになっちゃうけど楽しいから良いかな。
叶さん視点。
ドッチボール大会で優勝した景品はいつも購買で売り切れてて買えない伝説のメロンパンだった。ふわふわでサクサクで甘いやつ。葛葉が喜ぶかな、お祭りも渡す時に誘おう、なんて考えて駆け足で教室の前まで来た。でもドアを開けられなかった。窓から見えるのは葛葉の事を撫でて見つめてるガク先生と嬉しそうにはにかんでる葛葉が居た。ガク先生は恋人が居るって言ったから恋愛的な触れ合いじゃ無いことは分かってるのに嫉妬で心が埋め尽くされていく。
『葛葉!!!』
「あっ!叶、おかえり〜。」
大きい声で思いっきりドアを開けたのに笑顔で手を振ってくる葛葉。それが可愛くて嫉妬なんて気持ちが一瞬で吹き飛んだ。それくらい可愛いし天使すぎる。
【じゃあ俺は職員室に戻ろうかな。】
「ガク先生、分かったら言いに来てくださいね。合ってるか採点してあげます!」
【アハハッ、頑張るっすね。】
先生なのに廊下を全力で走っていくガク先生に唖然としてしまう。でも何の話だろ?
『ねぇ、何の話してたの?』
「ん〜、内緒。」
口元に細くて白い指を当てて妖艶な笑みを零した葛葉に心臓がドキリと高鳴った。
『そっか。あのさ?』
「どうした?」
ドキドキする。もう何回もお祭りなんて誘ってるし一緒に言ってるのに改めてだと緊張する。頑張れ、漢だせよ僕!
『今年のお祭りは2人だけで行かない?』
「へっ?」
驚いて目を見開く葛葉。その顔が間抜けで可愛い。でもその反応はもしかして嫌だったのかも。やばい、心臓がドキドキじゃなくてバクバクしてる。手にかいた汗を隠すようにぎゅっと握りしめた。
「良いけど2人で良いの?三枝師匠とかは?」
『勿論だよ!!むしろ2人が良い。』
「んふふっ、良いよ。嬉しい笑。」
はぁ、と息を吐いて手の力を緩める。良かった。すごい嬉しい。
「俺からもお願いがあるんだけどもう放課後だしどっか遊びに行かない?」
『良いよ。どこ行く?』
「カラオケとか、あとこのいちごのフラペチーノが飲みたい。期間限定だから///」
顔を赤くして無意識なのか上目遣いで見つめてくる葛葉。可愛い、可愛すぎる。甘い物好きなの恥ずかしいのかな?僕なんだから気にしなくても良いのに。むしろそう言う所が大好き。
『良いよ、行こっか。』
「うん!」
鞄の中に潰れない用にそっとパンをしまう。メロンパンはまた今度渡せば良いかな。
はいー。
ここまで読んでくれてありがとうございます
次回は放課後デート編です。付き合っては無いので誤解はしないでくださいね。
以上きい。でした(*‘ω‘ *)
コメント
7件
ふぉ〜!ガク先生の恋人あの人だったらいいなぁ!
すれちがい〜
/ kzhさん勘違いしてるけど大丈夫なのかな 早く2人に付き合って欲しいよ てぇてぇすぎる