テラーノベル
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「…これとか良くない?」
「んー?」
隣の若井が画面を覗き込む。
絶賛、フォルダからインスタストーリー用の写真を物色中。
折角だから本日の主役にも決めてもらいたくて。
「え、いいじゃん」
この衣装好きだし、と零した後。
「え?!あ、待って何これ!!笑」
「んぇ、なになに」
若井が指指した部分を拡大してみる。
画面端に写る、派手な髪色。
「…っ、やば!!痛い、待ってお腹痛い!笑」
「背後霊じゃん、こんなの!!」
痛い痛い。お腹痛いから。息出来ない。
綺麗に写る、涼ちゃんの残像。
最早誰か分からない。判断材料、髪色のみ。
「ブレブレなのよ。」
「なに、瞬間移動した?笑」
笑いすぎて涙出てきた。
「はー、涼ちゃんっておもしろ…」
流石長野県民。持ってるものが違う。
涼ちゃんの面白さを改めて実感した所で、再度フォルダをスクロール。
……ツーショより若井単体の方が多いの何。
何これ、俺若井の事好きすぎない?
自撮りよりも圧倒的に多いんだけど。
「………」
恥ずかしくなってきて、スマホを隠すように身体の向きを変える。
「俺の写真多いね」
「お黙り」
適当に画面を流していると、良さげな写真が目に留まって。
「これ良さそう。もうこれにしよ」
「Magicの撮影の時だよね」
「そう、俺見切れてるけど。笑」
「親友って書いといてね」
「え、注文制?笑」
「あ、やっぱ大親友で」
笑って肩を寄せてくる若井。かわいい。
「仕方ないな〜」
「やった。元貴の親友マウント。笑」
なにそれ、なんて思わず笑っちゃうけどその言葉が嬉しかったり。
親友、なってくれてありがとね。
いつも一緒に居てくれるの、嬉しいんだよ。
若井の肩に頭を預けながらメッセージの入ったツーショットを見つめる。
隣で嬉しそうに画面を見つめてくる彼が、
どうしようもなく愛おしい。
「じゃあ俺も彼氏マウント取ろ」
「うわ、出たよ。笑」
だいすき。
何度でも伝えたいその言葉を、追加で小さく打ち込んだ。
若井さんバースデーだ〜〜ということで、
何回見ても心臓を取られるあのストーリーから妄想です……
一昨年でしたっけ、とにかく破壊力が。
素敵なイラストや語彙に溢れたメッセージで皆さんお祝いされていますが、
大した画力も語彙もない私は何もせず1日が終わろうとしています!!!
コメント
12件
ああああああァァワタスィが一番スキなストーリーィィィィ😭🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻🫶🏻

アレは本当に尊い1枚ですよね……私も何度あの1枚で妄想を擦り倒したか!!笑 それを文字化してくれるいちさんが本当に私にとって神の様な存在です。浴衣の時もですが、本当に私の妄想を何故知ってるの?ってくらい私の妄想と同じ様なSSを書いてくださりありがとうございます。