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どうせ死ぬなら誰かに殺されてみたい
そう思う様になったのはいつからだろう
神奈川県相模原市、1998年8月10日、私は産まれた
一言で言うなら田舎だった、つまらなかった
学生時代は目立つ事は避け、子供ながら空気を読む能力を上げいじめられないように気をつけて過ごしてきた
いかに人に嫌われないように、目を付けられないように
周りとの差がない様に生きるのに必死だった
よく学生時代に戻りたいかと言う問いがあるが全く思わない
学生時代に戻りたいと言う人間はいわゆる陽キャの分類に属する人間なのだろう
一生感じることのない気持ちだ
ただ気がついたら学生時代は終わり、社会人になりよりつまらない人生を送っていた
学生の頃より時間もお金もあるはずなのに
毎日家と会社への往復のみ
毎日がただつまらなく、なぜ自分がここに存在しているのか分からなかった
「今日も疲れたなぁ。」
そんな言葉が口癖になり、 周りがキラキラして見えるのがとても不快だった
どこでも大声を出している女子高生達にイラつきながら自分と同じ様な貧相に見えるサラリーマンを横目で見ては 何が楽しくて生きてるんだろうと思う日々
自分も楽しいことなんて何ひとつ無いが誰かを蔑んでいなきゃやってられない
いつからこんな人間になってしまったのか
そう思っていた今日もいつもの様に何気なく ネットニュースを見ていたら目を奪われた記事があった
神奈川県相模原市で女性の死体を発見
被害者は若い女性で顔は殴られ身元不明
首には締め付けられた様な跡があり全裸の状態で近隣住民により発見
警察が詳しい身元を調べています
あまりにも家から近い場所で一瞬息が止まった
それと同時になんとも言えない感情になった
おそらく犯人は男?殺した意図は分かるはずもないが被害者に対し殺意が生まれる何かキッカケがあったのだろうか
それともただの通り魔とか?
なんで顔殴ったんだろう、全裸って事は性的目的だったのかな
でも顔潰すって事は体だけが見たかったとか?
さすがに外で殺すわけないから家の中でやったのかな
色んな思考が出てきて止まらなかった
今の今までつまらない時間をただ過ごしていたのに、この瞬間からあんなにうるさく感じていた女子高生達の声すら私の耳には届かなかった
私はすぐに電車を降り、 にやける顔を隠しながら暗い夜道へと走り出した
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