転生したから。先生「みなさーーん、ここの問題、わかる人いますかー?」
ひそひそと話し声が聞こえる教室に、声が響く。
修斗「はい」
皆の考えを切り裂くように風を感じる勢いで優等生が手を挙げる
先生「…修斗くんだけですかー?
他にはわかる人、いないんですかー?」
嫌な声が耳を無理やりこじ開けてくる
先生「…はぁ…修斗、皆さんに答えを教えてあげなさい」
修斗「はい」
感情はなにものっていない、それしかわからない
修斗「65です」
先生「正解です、みなさん、ここ、復習しておいてください」
生徒たち「えーー」
先生「…みなさん、発表が怖いというだけで…」
淡々と冷たい言葉たちが出てくる
その冷たい言葉たちは、鋭く、きらきらしていて、大好きで、大嫌いな言葉たち
それがわからなくて、頭が混乱する
いっそこのまま……
消えてしまいたい
「おもしろい」
自分「へっ…?」
「いいだろう、そんなに望むのなら、別の世界で自由に生きろ、ついでに、周りのやつも、同じ世界に移してやる、せいぜい私を楽しませろ」
自分「は…ぁ…?」
突然変なことを言われ、頭が混乱しているのに、目の前によく言う、ポータルというものが出てきた
っ…ひぎゅ…っ
出たことがない声が無意識に出た。
本当に怖かったんだと思う
ユジェナ「…ん…、んむぅ…」
…
ユジェナ「…っは…こ、ここは…」
ユジェナ ・ カティーナ
淫魔 Lv.0
配偶者なし
装備なし
能力なし
ユジェナ「ほぼ無しじゃんかよ…、しかもLv.0って…」
テリシャ「…きみ、だいじょぶ〜?」
ユジェナ「うぇぁぁ!?」
テリシャ「?」
ユジェナ「(童顔イケメン、獣耳…)」
テリシャ「あ、けがしてる、」
ユジェナ「へっ…!?」
テリシャ「けがしたときはね〜、」
無邪気に怪我した膝を舐め始める。
ユジェナ「っ…は…ッん…」
テリシャ「ちゅ〜…」
ユジェナ「っ…〜〜〜…」
コン「…ばぁ」
ユジェナ「っ!?」
テリシャ「兄さん!」
コン「こんなとこでいちゃいちゃすんなよ〜」
ユジェナ「(獣耳イケメン、兄、か、)」
コン「んでぇ…?お前さんはだ〜れ?」
ユジェナ「ん…っ…(近っ…)」
ユジェナ「ゆ、ゆじぇな…?です、」
コン「ふ〜ん、淫魔、ねぇ」
ユジェナ「へ?」
コン「あ〜、あはは、(笑)名乗らせたとこ悪いけどステータス、見えるんだよねぇ」
ユジェナ「は、はぁ…」
コン「転生者…、ふ〜ん、なんでこんな所に、…」
ユジェナ「…、」
俺はこのイケメン達と結婚がしたい
直感というか、本能で感じた
ユジェナ「…あの、な、名前…は、」
コン「ん、俺?俺はねコン ・ フォーラム、狐の神様だよ〜」
テリシャ「テリシャだよ、俺はテリシャフォーラム!」
ユジェナ「(劣等者の称号…なんだこれ…)」
コン「…」
ユジェナ「…スキルとかあるのかな…」
コン「…っば、」
その瞬間煙がぼわっと、出てきた
コン「っ…」
テリシャ「…ユジェナ…」
ユジェナ「へ、…あっ…ちょ…」
テリシャは俺にキスをした。
意味がわからなかった
ユジェナ「ん…っんん〜!!」
テリシャ「すき、すき…」
ユジェナ「へっ…?」
テリシャ「すきです、っ…だから、ちゅ、…」
テリシャ「っ…!」
ユジェナ「…俺も、」
コン「…」
ユジェナ「…!」
コン「なぁ…独り占めしないでくれよ、俺も…」
ユジェナ「ま…っ…て…」
ふわふわとした毛が体全体を包むような感覚に起こされた。
ユジェナ「ん…」
コン「起きた?」
ユジェナ「んぁ…う、うん…」
温かい毛と、心地よい声が耳を撫でる
ユジェナ「…!」
不意に手を見ると黄金に輝く指輪がはめられていた
ユジェナ「これ…これって…」
コン「…」
テリシャ「あ、起きたんだ〜」
幼児のような無邪気さを感じる喋り方
その喋り方と、癒されるような声は又もなお耳を撫でる
ユジェナ「テリシャ…、」
テリシャ「君はね、僕達のお嫁さんなんだよ、?だから、なにかあったらすぐ僕たちのところにきてね、」
ユジェナ「…っ…ぅん…ッ」
コン「…」
ポフポフとでも言おうか、パフパフでも合う、そのような感じで心地よい毛の塊が動いている。
まるで「おれもやるぞ」という意志を感じる
ユジェナ「…ありがと…ね…?」
コン「…うっせ…」
彼は照れくさそうに言った
あぁ…これって…幸せってやつだなぁ…
次回「狐神様」
では。
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