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2話「狐神様」
コン「…」
ユジェナ「コン、?」
コン「ん…どうした?」
ユジェナ「コンって、狐の神様だって言ってたじゃん、神様って何するの?」
コン「あー…人々の願い事を叶える、とかじゃないんだけどな、この神社を守る、それだけだ」
ユジェナ「え、それ、だけ?、」
彼と話していると緊張してしまう
黄金の美しい瞳と、純白な髪
誰が見ても美しいと思ってしまう、神様と言われても納得する
ユジェナ「…」
不意にステータスが気になった。
ユジェナ「!っこれ…」
ユジェナ ・ カティーナ
称号「狐の嫁入り」を獲得
称号「劣等救い」を獲得
スキル「発情玉」を習得
称号「狐神様」を獲得
ユジェナ「いっぱい…」
テリシャ「ゆーじぇな!」
ユジェナ「!…びっくりしたぁ…」
テリシャ「きょうはここにくにのおうじさまがくるんだよ〜!」
ユジェナ「へ…?おう…じ…?」
コン「ああ、第一王子カリア ・ ジュテ様だ」
ユジェナ「カリア…第一王子…王子様は他にいないの…?」
コン「あぁ…いるけど…まぁ……性格はよくないな」
ユジェナ「…?」
テリシャ「すごく、わるいひとなんだよ〜!」
コン「ま、見てもらったらわかる」
数分立つとこつこつと、高級な靴が出す声が聞こえた
カリア「…ここが…」
(第二王子)カルティナ「ふん…こんな錆びた神社などすぐに取り壊してしまえばいいものを、」
(第三王子)カリーナ「兄さん、…」
コン「…ようこそお越しくださいました」
からっと、下駄の音が響いた瞬間コンが口を開いた
テリシャ「…」
ユジェナ「てりしゃ…?」
テリシャ「おうち、もどってて、」
ユジェナ「う、うん…」
カルティナ「…うん…?あそこにいるやつは何だ?」
コン「…」
カルティナ「…王子に向かって無視とは、いい度胸しているな!」
カリア「カルティナ!…やめろ」
カルティナ「っ…くそ…っ…」
カリーナ「私たちはあなた達に干渉しようとしているわけではないです、ですから、お名前だけでも」
静寂が長く、続いた
コン「…俺たちの嫁だ」
カリア「…」
カルティナ「は?」
カリーナ「え?」
テリシャ「…」
カルティナ「おいおい…馬鹿なんじゃないか?、お前、あいつは…」
コン「淫魔だぞ?何が悪い」
カルティナ「開き直ったか…ふん…まぁいい、そいつも、…」
コン「…」
どんっと言う音とともに誰かの声がした
カルティナ「っ…かは…」
コン「…」
カリーナ「兄様!!」
カリア「…」
コン「俺の嫁に手を出すな、手を出したら…殺す」
カルティナ「っ…はなっせ…ッッッ」
コン「…」
カリア「…離してくれ」
コン「…」
カルティナ「っ…かはっ…ごほっ…」
コン「…」
カリア「すまなかった…今日は、もう、引き帰させてもらう…」
コン「……」
ユジェナ「…」
テリシャ「かわいぃ」
コン「はぁぁ…」
テリシャ「兄さん、だいじょぶ…?」
コン「…一ヶ月休みたいくらい疲れた」
テリシャ「…よーしよし…」
コン「…」
テリシャ「…兄さんはすごいね」
コン「…なにも…」
テリシャ「だってこんなにも優秀で、かっこよくて」
コン「…テリシャ」
テリシャ「そんなにすごい兄さんだから狐神様になれたんだよ、すごいね兄さん、あとあと、」
コン「テリシャ!、」
テリシャ「!…なぁに?兄さん」
コン「…いや、…もう…寝よう」
テリシャ「いい提案だねぇ、ユジェナも、寝てるから、兄さんと、僕と、ユジェナ!、いっしょにたくさんねよーねー」
コン「あぁ…」
第三話「劣等な子」