どもー、投稿がバチくそに遅いモブくんでございます。
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⚠誰かの萌えは誰かの地雷
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では、スタート
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【終章 ― 赦しと未来】
秋の風が、研究室の窓を優しく揺らしていた。
江見昴は椅子に座り、ぼんやりと机の上のノートを眺めていた。
もう、水晶の光はない。
けれどその代わりに、昴の瞳の奥には、確かな“希望”が宿っていた。
紅狂生が湯呑みを手にやってくる。
「ようやく一区切り、ってとこか?」
昴は笑って頷いた。
「長い夢を見ていたような気がする。
ずっと“過去”に囚われて、“今”を生きてなかった。」
湯気の立つ湯呑みが、机の上に置かれる音が静かに響く。
紅狂生は壁に立てかけられた、古い水晶の欠片を見つめながら言った。
「それでも、お前は“見つけた”んやろ。自分の願いを。」
昴は静かに目を閉じる。
「……俺の願いは、“誰かを救う”ことでも、“罪を消す”ことでもなかった。
ただ、“生き直したかった”。
自分の弱さや過ちと向き合って、それでも歩いていきたいと思った。」
紅狂生一は、珍しく真剣な眼差しで言う。
「それが“赦し”や。
誰にでも間違いはある。けど、それを認めてなお前に進もうとするお前を、
俺は、誇りに思う。」
昴は驚いたように目を見開き、照れ臭そうに笑った。
「……珍しいな。お前がそんなこと言うなんて。」
「たまにはええやろ。」
紅狂生も笑い返す。
二人の間に流れる空気は、かつてのどんな時よりも柔らかく、暖かかった。
研究はもう、終わったわけではない。
けれど、それは「過去に戻るため」ではなく、
「未来を見据えるため」のものへと変わっていた。
昴はノートを開き、新たなページにこう書いた。
“人は何度でも、願うことができる。
願いとは、決して奇跡ではない。
生きることの意志だ。
これは、そういう記録だ。”
――江見 昴
その日の夕暮れ、江見昴と紅狂生一は研究室の屋上に並んで座っていた。
沈みゆく陽が、遠くの街並みを黄金に染めていく。
「なあ、紅狂生……これからどうしようか。」
「せやな……どこか、遠くでも行ってみるか?
肩の力、抜いて、普通に飯食って、笑って生きるんもええやろ。」
昴は少し考えて、笑った。
「……それも、悪くないな。」
ふたりは黙って、風の音を聞いた。
過去も痛みも、全てを連れて――それでも、歩き出す。
願いを越えて、生きていく。
― 完 ―
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これで、完結でございます(*ˊᗜˋ)✨
見てくれた皆さんありがとうございます(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”🙏
それではまた、ばいちゃ〜( ´・ω・`)ノ~
コメント
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完結おめでとうございます!! 素敵な作品をありがとうございました。