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目覚ましの音で目が覚めて昨日の
夢の出来事を思い出して急いで
居間に行きテレビをつけニュースを見入った。
すると、昨日の車の衝突事故のニュースだった。
心肺停止の状態で運ばれた男性が亡くなったとの事。
夢に出てきたあのおじさんが亡くなったと
知った私は学校に居ても家にいても
悲しくてならなかった。
あの時、何で助けられなかったんだろう。
私がもしあの場所にいるだけじゃなく
手助けしてたらと思えば思うほど
胸が苦しくなって何も考えずに
家から飛び出して事故現場に向かった。
私「おじさんは苦しかったんだよね…」
??「大丈夫じゃよ。」
私「え?」
誰かの声がしたと思って振り返った。
そこに立っていたのは紛れもなく
衝突事故で亡くなったおじさんだった。
私「え、なんで??」
頭の中がパニクった。
おじ「心優しい貴方がわしの事を心配してくれた それだけでわしは嬉しいのじゃよ。」
おじさんの言葉に涙してしまった。
見ず知らずのおじさんのその言葉に救われた。
助からなかった命と軽傷で済んで助かった
命の差はとてつもなく重い。
おじ「もう泣くんじゃない、
おじさんは君の心の中にいる」
そう言っておじさんは消えていなくなってしまった。
私の心の中におじさんがいる?
どういう状況なのか全く分からなかった。
何を言っているのかさえ、わからない。
その日以来、おじさんの幽霊は現れなかった。
何事も無かったかのように月日が流れた。
続く。