sho side
ゾムが俺を車椅子に乗せる。
zm「ちょっと揺れるけど…傷痛かったら言ってな?俺の手、握るだけでもええから」
sho「コク」
そうして俺らは外に出た。
外に出ると、綺麗な景色が広がっていた。
辺り一面に花が咲き誇っており、心が奪われた。
それと同時に久しぶりに出た外に感動した。
ゾムがゆっくりと車椅子をおす。
幸いあまり揺れることはなかった。
外に出て10分ほど経つと1人の男の人を見つけた。
手には何か持っていた。
sho「ん…」
俺はその人を指さす。
ゾムも気づいたようだ。
zm「エミさん!!」
あの人がエミさんか…
エミさんと呼ばれた人はこっちを向き、手を振る。
そしてこっちに来た。
em「珍しいですね、ゾムさんがこっちに来るなんて」
zm「シャオロンが出たそうにしてたからさ」
エミさんは俺に気づくと、目線を合わせて言った。
em「初めまして、エーミールです。」
それだけ言うと俺の頭を撫でようとする。
だが、俺にとって頭の上に手を上げられるのは怖い。目を瞑ると、エミさんは手を引っ込めた。
em「すみません、怖いですよね」
「ゆっくり安静にしてましょうね、傷酷いんですから。」
そう言ってエミさんはあるお花を渡してきた。
その花は黄色い色紙に包まれていて、トゲがあったけど、痛くなかった。
em「このお花はアザミと言いまして、「安心」という花言葉を持っているんですよ」
「本当は8月頃までしか咲かないのですが、このビニールハウスの中で温度調整をして育てているんです。」
zm「安心って言う割にはトゲトゲしてんなぁ…」
ゾムが言った。
すると、エミさんはよくぞ聞いてくれた!って顔で喋りだした。
em「そうですよね、実はアザミには他にも花言葉があって…「触れないで」「人間嫌い」という意味もあるんです」
…まるで、俺みたいな花やな…
ゾムのおかげで少し怖くなくなったけど、やっぱりまだ人は怖くて、触れられるのも…ほんとうは怖くて。
嫌いと怖いはちょっとちゃうかもやけど…。
em「これも、シャオロンの部屋に飾りましょうか」
エミさんはそう言った。
…..ん?俺の部屋?
不思議に思って俺はゾムの顔を見る。
ゾムは何か察したのか話し出した。
zm「今、シャオロンが寝とる部屋あるやろ?そこ、シャオロンの部屋やで。」
あそこの部屋、一人部屋という割にはだいぶ広かったで?
そんな広い部屋、いいんか、?
あいつの家にも、俺を閉じ込めとった部屋はあったけど、なんていうか、ベッド1個置いたらほとんどスペースなくなってしまうほど狭い部屋やった。
だから、俺はずっとベッドの上におって…逃げ出そうとした時だけベッドから降りる程度やったのに…。
em「あ、そろそろ夜ご飯の時間ですね、食堂行きましょうか」
zm「そやな、シャオロンもご飯食べよか」
ご飯…..
正直、食べれるか分からんのよな…
あいつに毒を仕組まれてから、食べる事が怖くなった。
でも、そんなことは言えない。
こんなに良くしてくれてんねんから、わがまま言っちゃいけん…
でも、もうちょっと、外おりたかっなぁ…
zm「また、明日、外出よな!」
ゾムは俺の顔を見て言った。
こいつ…さっきからすごいな…。
まるで、俺の心読まれとるみたいや。
車椅子から俺を降ろし、ゾムはまた俺を抱っこして歩き始めた。
食堂に着くと、見たことない人が沢山いた。
✂︎—————–㋖㋷㋣㋷線——————-✂︎
ここまで読んでくださり、ありがとうございます😊
今回のお花を紹介します!
・アザミ(莇)
花言葉…安心。
逆に報復、触れないで、人間嫌い、孤独というのもあります。
よく見たらわかる通り、葉っぱあたりがトゲトゲしています。
ちなみに色は4種類あって、赤色、紫色、青色、白色があります。
ピンク色もあるようですが、あまり分かりませんでした…
それぞれ花言葉があって、
赤色…復讐、報復
紫色…厳格、気品
青色…安心、満足
白色…自立心
などです。
気になった方は是非調べて見てください!!
ていうかあと1ヶ月で2023年終わりってマジ!?
今年中にフォロワーさん、500人行きたい…😭
それでは!お疲れ様でした!!
コメント
1件
花の種類と花言葉とか私も調べてみます…!!色んな意味があって花って凄いですよね() shaちゃんemさんに懐くか!?