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とある休日
晴明「あ」
晴明「もうみんな来てるよ」
入道「ちょと早く来すぎたな」
入道「貉たち今寮でたって」
愛衣「まじか」
佐野「っつーか」
佐野「なんで恵比寿もいるのさ」
恵比寿「いいじゃない俺だって参組の担任なんだから」
愛衣「どーせ佐野目当てでしょ」
恵比寿「にしてもこの島電車走ってたんだね」
晴明「ね」
晴明「僕も初めて乗るよ~」
晴明「海岸を沿って走ってるみたい」
愛衣「私はよく乗るよ」
晴明「じゃあ心強いね!」
ザザ…マモナク壱番線ニ…電車…参…マス…
愛衣(…なにこのアナウンス…なんかいやな感じがする)
佐野「おっもう電車来たみたいだぞ」
晴明「えっ!?もう!?」
ザ…黄色イ線…内側マデ…オ下ガリクダサイ
晴明「しょうがないもう先に行っちゃおっか」
愛衣「…」
晴明「えらく古い車両だね~」
愛衣(車両もちがう…)
恵比寿「なんかやけに妙な気配を感じる電車だな」
愛衣「!恵比寿先生もですか?」
恵比寿「うん、君も?」
愛衣「はい、なんかいやな感じがします」
晴明「恵比寿先生?河合さん?どうかしたの?」
恵比寿「ん、まあいいや何でもないよ」
愛衣「いまいくー」
扉…ガ閉マリマス…ゴ注意クダサイ…
秦中「わーッちょいまち!!」
秦中「っぶねー!!!」
晴明「!!」
晴明「いづ…秦中先生!!」
秦中「参組…なんでいんの?」
晴明「文化祭の買い出し」
晴明「秦中先生は今日は一人?」
秦中「嫁と子供らは実家に帰省中」
秦中「今のうちに色々買い出ししとこうと思ってな」
恵比寿「なら車使えばいいのに」
晴明「この人仮免の学科で15回落ちてるから」
マシュマロ「マシュマロですら3回で取れたのに…」
愛衣「やばぁ…」
秦中「バカッまだ13回だ!!」
佐野、恵比寿「今後受かったとしてもそんなに落ちた奴の車にのりたくねーな/ないね」
愛衣「ハモってる…仲いいね」
佐野「別に良くねぇよ」
秦中「…にしても」
秦中「全然乗客いないな」
入道「回送に乗ったとかじゃないよな?」
佐野「ありえるな」
佐野「前に晴明についてって大阪から東京に行くはずが博多に行ったことあるし」
晴明「帰るお金なくてヒッチハイクで帰ったよね」
愛衣「まさかあんな目に合うなんてね…あの時は晴明に呪詛はいて呪い殺してやろうかと思ったよ笑」
晴明「えっそんなこと思ってたの!?」
ガラッ
歌川「あ、よかった乗客が…」
歌川「!!」
みんな「歌川さん!!」
愛衣「国ちゃん!!」
歌川「アレ?買い出しって昨日って言ってなかったかしら」
入道「あっうん買い出し班の都合が合わなくて今日に変わったんだ」
愛衣「国ちゃんは一人で買い物?」
歌川「いや…私は…」
明「国子ぉ~後方まで行ったけど他の乗客いなかったよ」
明「やっぱり回送――…」
明「ってあれ!?百鬼学園のみんながいる!!面白い顔して!!」
晴明「ななななんで休日にたかはし先生が歌川さんと一緒に…しかも”国子”って…」
佐野「知らない俺は何も見てない」
秦中「テメェ!!!ウチの生徒に手ぇ出しやがったか」
愛衣「国ちゃんに手出していいのは連々だけなんだぞ!ぶっ殺すぞ!!」
入道、歌川「愛衣ちゃん!?/河合さん!?」
明「アハハハみんな想像力豊かだなぁ」
歌川「笑ってないで止めてよ」
恵比寿「えっとどのつまり未成年淫行」
入道「言うな」
入道「う…歌川さん何かの間違いだよね」
歌川「キャーッ入道君まで!!」
晴明「保護者!?たかはし先生が歌川さんの!?」
明「うん」
明「がしゃどくろは死者の魂が集まって生まれる」
明「彼女を数年前に拾って以来僕が保護者代わりなんだよ」
愛衣「なんだ~早く言ってよ、危うくマッドに呪詛はいて呪い殺すところだったじゃん」
晴明「サラッと怖いこと言ってる…」
明「前に東京の火事で助けられた座敷童も僕が引き取ったでしょ」
明「病院いっぱい持ってるとお金が余るから身寄りのない妖怪見つけたら全員引き取ってるんだ~」
明「そういう子らが大きくなってすっごい発見とか発明したらまた僕の知識欲お満たされるしね」
秦中「ぶれねーなアンタ…」
入道「そうだったんだ」
歌川「黙っててごめんなさい…」
歌川「親がいないと変に気を使われるからナイショにしてたの」
入道「あー…そうだねわかるよ…」
歌川「あっごめんなさい!!」
入道「えっ!?いいよ!!気にしないで」
晴明「えっどういうこと?」
入道「あ――…」
晴明「あっ言いたくなかったら言わないで!!」
入道「いや…歌川さんと泥田と紅子くらいにしか言ってなかったけど」
入道「俺、母さんが人間なんだけどその…数年前に他界しててさ」
晴明「えっ!?ごめん!!」
入道「いいよ俺も気ィ使わないでほしくて言わなかっただけだし」
入道「家族といえば俺は晴明の家族が気になるな」
晴明「僕は両親と双子のお兄がいるよ!」
歌川「えっ!?先生双子だったんですか!?」
入道「まさか兄はブレザーフェチとかじゃねーだろーな」
晴明「いや…しいて言うなら晴明フェチかな」
晴明「たかはし先生は?」
明「僕は超普通の両親とちょっと変わった弟がいるよ」
明「入道君は知ってるはずだよあの子君ん家で働いてるから」
入道「マジで!?」
入道「”たかはし”なんて使用人いたかな」
晴明「えっ彼ってそんなお金持ちなの?サラッと使用人って言ったけど…」
明「だから僕君の事結構詳しいよ」
明「最後のおねしょは4歳の冬で小4の時女子から貰った恋文を捨てられなくて今も机に保管してるとか」
入道「えっ待ってマジで誰?ちょっと殺してくるわ」
晴明「…河合さん?大丈夫?さっきから全然喋ってないけどどうかした?」
愛衣「え、あっいや、大丈夫!なんでもないよ!」
晴明「そう?ならいいんだけど…」
佐野「あ、トンネル入ったから後5分くらいで着く――…」
佐野「あれ…スマホが…なんかバグってる」
愛衣「あ、ほんとだノイズが…」
次ハ…墓場町…墓場町…
入道「えっ次はモール前だろ」
歌川「っていうか墓場町なんて聞いたことないわよ」
晴明「あっでも駅が見えてきたよ新しくできたんじゃないかな?」
晴&マシュマロ「ウギャアアアア」
秦中「うおっなんだよ」
晴明「外!!そそそ外!!!」
秦中「うおっ!?」
秦中「なんだよただの骸妖怪の群れじゃねーかこんだけいると不気味だが」
歌川「でも変よ」
歌川「まったく動いてないしアレじゃあまるで――…」
明「うんアレ妖怪じゃないよ沢山のご遺体だね」
みんな「!?」
愛衣「え、じゃあこの人?達はここで…?」
明「なんか名前通りの墓の中って感じナンマイダブナンマイダブ」
恵比寿「ってかこの電車なんか妖怪に取り憑かれてない?」
愛衣「!」
恵比寿「時刻通りにこない上不自然なまでに乗客は俺らだけ」
恵比寿「誰も知らない駅と大量の遺骨」
恵比寿「まるでこの電車は僕らをあの骸に仲間入りさせようとしてるみたいだね」
愛衣「この違和感はそれのせいか」
明「参ったなぁ…僕夕方から手術の予定入ってるのに~骨になってもメス握れるかな」
みんな(恵比寿とたかはしの組み合わせ嫌だなぁ…)
秦中「フザけやがって」
晴明「!!飯綱君!?」
秦中「オイコルァ!!運転手!!俺らをドコ連れてこうっていうんだ!!」
ガッ(扉を蹴る
しん…
秦中「こうなりゃ扉ぶった切って中の運転手はっ倒してやる」
晴明「やっちゃえ飯綱君!!責任は学園長が取ってくれるよ!!」
入道「俺らの周りの大人ってなんでこんな馬鹿なん?」
佐野「秦中ってパニックホラーなら真っ先に死ぬタイプだよな」
ザッ(扉を切る
秦中「おいアンタ一体何――…」
みんな「!!」