愛衣「はぁ!?」
愛衣「佐野って今まで長期休み学園長先生の家にいたの!?」
佐野「そうだけど…」
愛衣「ずるい!ずるいずるいずるいー!」
愛衣「なにそれ!私は一人寂しく寮にいるっていうのに!」
佐野「実家にはいかないのか?」
愛衣「っ」
愛衣「…行かない」
愛衣「ていうか行っても誰もいないから」
佐野「!…ごめん」
愛衣「いいよいいよ!」
愛衣「それより私も学園長の家にいてみたい~!」
佐野「俺も学園長が住んでる建物の一階を借りてるだけで学園長が実際に住んでる所には入ったことないぞ」
愛衣「え、なんだ…」
佐野「てか唯人は実家に行くのか」
愛衣「そうなの~夏休みだけは絶対に実家に帰らないといけないらしいんだよね~」
愛衣「おかげで私はコンビニ飯生活だよ…」
唯人「ちゃんと作り置きしてるだろ」
唯人「てかお前も自炊しろよ」
愛衣「やだよ~めんどくさいもん」
佐野「料理自体は出来るのか?」
愛衣「できるよ!頑張って練習したから!」
唯人「それも学園長のためだけどな」
愛衣「いいじゃん!好きな人のために頑張るかわいい乙女のなにがダメなのよ!」
唯人「だめとはいってねぇだろ」
佐野「え、河合さんって料理できたんだ…」
愛衣「私が料理できないと思ってたの!?ひど~」
唯人「実際に最初はわけわかんねぇ炭の塊作ってただろ」
愛衣「失礼な!あれは立派なシチューだよ!」
佐野「いつから練習してるの?」
愛衣「1年の時からだよ!まあ正しくは学園長に惚れてからだね」
唯人「こいつ何回もキッチン爆発させたんだぞ」
佐野「まあ柳田よりはましだろ…」
唯人「まあそりゃぁな」
愛衣「てか話し戻すけど、なんで佐野は学園長先生の家行ってんの?」
佐野「あー、えっと…」
愛衣「言えない感じね!了解!」
愛衣「私も学園長先生の家行ってみたいな~」
愛衣「まあ迷惑は絶対にかけたくないけど」
愛衣「あ~一回でいいから学園長先生の家に行ってみたーい」
唯人「てかまずどこに住んでんだ?」
佐野「学園長室の上らしいぞ」
愛衣「え!?そうなの!?」
愛衣「じゃあいつでも行けちゃうじゃん」
愛衣「危な」
唯人「いやさすがに鍵かかってるだろ」
愛衣「扉一枚なんて簡単に壊せちゃうよ」
佐野「河合さんってさらっと怖いこと言うよな」
愛衣「え、そう?」(きゅるん
唯人「ぶりっ子かよ」
愛衣「は?んなわけないじゃん」
愛衣「私がかわい子ぶるのは学園長先生の前だけだから」(どや
唯人「ドやるところじゃないだろ」
学「おや、こんな時間まで残っておしゃべりですか?」
愛衣「学園長先生!」
学「仲がいいのは良いことですがもう日がくれるので暗くならないうちに帰ってくださいね」
学「いくら寮だとしても危ないですから」
愛衣「分かりました!好きです!」
学「ありがとうございます」
愛衣「実は学園長先生の話をしてたんですよ!噂をすればですね!」
学「私の話?なにか気になることでもありましたか」
唯人「気になることっつーか佐野が夏休みの間学園長ん家に泊まってるって聞いて愛衣がうらやましがってただけっすよ」
学「そうでしたか」
愛衣「だって私も学園長の家行ってみたいんですもん」
学「そうですねぇ片付いてるときなら構わないんですが…」
愛衣「えっそうなんですか!?」
学「ええ、いつでもというわけではありませんが」
愛衣「お邪魔してもいい日ってありますか!?」
学「あいにく今のところは…」
愛衣「あ、そうですよね!ごめんなさい!」
学「いえ、こちらこそすみません」
唯人「夏休みはこいつ一人になっちまうから心配なんすよ」
学「!なるほど、それは心配ですね」
佐野「?」
学「…では佐野君と同じ部屋になってしまいますが1階に泊まりますか?」
学「そしたら”万が一”があっても私が対処できますし」
愛衣「え!?いいんですか!?」
学「はい、いやでなければですが」
愛衣「嫌なわけないです!泊まりたいです!」
学「では詳しいことはまた後日」
愛衣「りょーかいです!」
学「それではさようなら、気をつけて帰ってくださいね」
愛衣「はい!さようなら!」
ぬらり
愛衣「…ねえこれ夢だったりする?」(満面の笑みで泣きながら振り向く
唯人「うわっ気持悪っ」
愛衣「ひど!」
唯人「おら」(愛衣ちゃんのほっぺを思いっきりつねる
愛衣「いだだだだだだ!ちょ、強い!痛い!」
唯人「じゃあ夢じゃねぇな」
愛衣「いったぁ…乙女の顔を思い切り引っ張るなんて…」
唯人「夢じゃないか確かめてやったんだろ」
愛衣「だからってあんなに強くつねらなくていいじゃん!?」
愛衣「…だから桃山さん佐野にとられるんだよ」(ボソッ
唯人「あ”?」
唯人「💢」(愛衣ちゃんの両頬をさっきよりも強く引っ張る
愛衣「いだだだだだだ!痛い痛い!ごめんってば!」
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