テラーノベル
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同じ名前。
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偶然みたいで、でも違う。
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追いかける側と、追われる側。
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遠かった距離。
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でも今は——
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同じ場所に立とうとしている。
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隣で。
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手を繋いで。
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好きだと、ちゃんとわかったまま。
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言葉にしたのは一度だけ。
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でも、それで十分だった。
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そのあとも——
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彼は何度も触れてくるし、距離も近いし、ドキドキは増えるばかり。
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でも音はもう迷わない。
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これは、ちゃんとした「好き」だから。
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そして——
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彼は今日も、少しだけ意地悪に笑う。
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「音」
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同じ名前で呼ばれる、その声が——
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世界で一番、特別に聞こえる。
コメント
1件
うわあ、最終章……読み終わってすごくじんわりきてます。 「同じ名前」っていうフレーズが全編を通してずっと響いてたけど、この話で“追う側・追われる側”から“隣で手を繋ぐ”に変わったのが本当に美しかったです。言葉にしたのは一度だけ、でもそれで十分ってところに、二人の関係の深さを感じました。 「世界で一番特別に聞こえる」って締め、すごく好きです…! 温かくて少し切なくて、でもちゃんと幸せそうな音が目に浮かびました。 素敵な作品をありがとうございます🥀🤍
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