朝起きると、いつも隣で一緒に寝ている
兄さんが居なかった。
「……もう行っちゃったのかぁ」
そう。今日から兄さんは、1週間くらいの
旅行に出ているのだ。そのため昨日の夜は
兄さんと一緒にえっちをした。
1人で旅行に行くと言われた時、僕も行くと
止めたけど、たまには1人を満喫したいと
言われ、断られた。 その代わり、兄さんは
『寂しくなったら いつでも追いLINEして
いいから。 寂しくなったら 連絡しろ』
と僕の頭の差を撫でながら言った。
僕は早速寂しくなってしまい、LINEを
開いて兄さんに連絡をした。
「ねえ」
「さみしい」
「旅行中にごめんね」
「すき」
「すきだよ」
「早く帰ってきて」
「僕さみしいよ」
「帰ったら構ってね」
「えっちしたいな」
「大好き」
「いい子にしてるね」
「兄さんすき」
「声聴きたい」
「兄さんの温もりが足りないよ」
「1週間もがまん出来ない」
「早く会いたい」
「あいしてる」
「帰ってきたらキスマ付けて、」
「つうわしたい」
「兄さんの顔見たいよ」
「だいすき」
ぼくは無心に追いLINEをしていると、
気がつくといつのまにか3分で21件も
送ってしまった。
しまった、と思い消そうとしたが、
そう思ってももう遅く、既読が着いて
しまった。
(わ、どうしよう…既読ついた)
ばたばたしていると、兄さんから返信が
届いた。
「ん」
(……それだけ!?!? 確かに忙しいのは
わかるけど…、兄さん素直じゃないなぁ、)
「兄さん冷たいよ」
「知らん」
「好きだよ」
「あぁ」
(もー!!兄さんのバカ!!なんでこんなに冷たいの!?)
僕はハートのリアクションだけ付けて
スマホを閉じた。
にしても暇だ。兄さんがいないとこんなに
暇なのか…。さて何しよう。
竈門ベーカリーに遊びに行こうかとも
考えたが、今日は炭治郎風邪引いてる
って言ってたし…。
小鉄くんも今頃勉強をやってる頃だろう。
仕方ないからこの日は一日中ベッドで
お昼寝をした。
*
そんなことを続けているといつの間にか
最終日の7日目を迎えていた。
兄さんは確か夕方くらいに 帰ってくる
らしい。
この日をどれだけ待ちわびたか。
結局僕はあの日からやることが無くて
ずっと 寝たきり状態だった。
何故か兄さんがいないと食欲も湧かなくて
7日間食べない生活を送っていたけれど、
帰ってきたらきっと怒られてしまうだろう。
まぁ流石に3日に1回くらいは納豆ご飯
とか適当なものは食べたが。
そして僕は分かっている。
兄さんが 帰ってきたらきっと沢山
僕を幸せに してくれると。
そわそわしていると、玄関からドアを
開けようとする音が聞こえた。
「兄さんっ!!!!!!!!!」
僕は一気に嬉しくなり、玄関まで
走った。
「おかえり!!!!兄さん!!!」
「こら、玄関走るな。ただいま」
僕は思いっきり兄さんを抱きしめると、
兄さんもさすがに寂しかったのか
返してくれた。普段はしてくれないのに。
「ってお前……なんか痩せたか?」
「ぇへ、…実は、この7日間から3日に1回
くらいしかご飯食べてないんだよね、
食欲が 湧かなくて食べる気にならなかったの。」
「……は??いや、今 すぐ飯食え!!!!
今すぐ!!!!」
「んぇ、食べたよぉ、白米なら」
「それだけじゃ足りないだろ…!!
ほんっとにお前は無能だな……」
「だってしょうがないじゃん、兄さん
居なかったら何もする気にならないんだもん」
「お前なぁ……俺が死んだらどうするんだよ」
「?、そんなの一緒に死ぬに決まってるじゃん」
僕は当たり前のことを応えたはずなのに、
兄さんは何故か大きなため息をついて
僕の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「……もういい、飯作ってやるから
席座っとけ」
「ほんとっ!?久しぶりの兄さんのご飯だ!」
僕はばたばたと食事の時いつも座っている
ところに座った。
*
「わぁっ、、!美味しそう~!!」
どんっと僕の目の前に沢山の食事が
出た。今日の献立は
ふろふき大根、ご飯、味噌汁、サイコロステーキ、サラダ、刺身だ。
「なんか今日ちょっと豪華じゃない?」
「別に。俺が食べたかっただけだから、」
あぁ、兄さん嘘ついてる。
僕がまともにご飯を食べてなかったのが心配で こんなに豪華な料理を 作ってくれたんだ。
「兄さん、ありがとう。いただきます」
「…ん」
久しぶりに食べる兄さんのご飯は、
なんだかいつもより倍味が染みてて
すごく美味しく感じた。
食事の時、自分からまともに話さない
兄さんは、 今日だけ兄さんから話を
振ってくれた。
旅行の時にあった出来事、とか、
旅行場所の名物だったりとか、色々
話してくれた。
他の人にそういう話をされたら本当に
どうでもいいが、兄さんが 話しているものはなんでも面白く感じてしまう。
本当にすごいと思う。
ご飯を食べ終えると、2人1緒にお風呂に
入った。 僕は兄さんに頭を洗って貰うのが
大好きだ。すごく心地いいし、 大切なものを扱うような手つきで僕を 洗ってくれる。
それがすごく気持ちよくて1度 寝そうに
なったことがある。 その時は兄さんに頭を
叩かれて 起こされた。
お風呂から上がったらいつも僕は兄さんに
髪の手入れを してもらう。「自分でやれ」
って 言われちゃうけど、なんだかんだ言って
僕を放っておけないらしい。
まず兄さんはぶっきらぼうに僕の髪を
優しくドライヤーした。
火傷しないように気をつけてくれて、
すごく気持ちいい。
「あっ、こら」
なんだかすごく甘えたくなり、隙間が
なくなるくらいぴっとりと正面から抱きつく。 ぬくもりと共に首筋に顔を埋めて
兄さんの香りを堪能する。
兄さんは仕方ないな、と溜息をつき
僕が甘えるのを許してくれた。
今日は当たりの日かもしれない。
これはもしかして、沢山甘えていいってことかな。
ドライヤーが終わると、兄さんはヘアオイルを手につけ馴染ませ、僕の長い髪を
ていねいにていねいに扱い梳かしていく。
兄さんなりの優しさが僕は嬉しくて
顔が見たくなり、そっと兄さんの顔を
見上げた。
きりっとしたかっこいい顔では無く、
少し柔らかいふわふわとした表情を
浮かべている。
見つめすぎたのか、兄さんは僕の頬を
優しくつねった。
でもやっぱり甘えたくなってしまい、僕は
兄さんの胸に顔を近づけ、だきしめた。
すりすりと胸に顔を擦り付けると、
兄さんから少しだけくすくすと笑い声が
聞こえた。
こんなに上機嫌なことは滅多にない。
僕は嬉しくなった。
「終わったぞ」
兄さんに甘えていると、いつの間にか
髪の手入れが終わったらしい。
悲しさと寂しさでいっぱいになり、
まだまだ甘え足りなかった。
「もっと甘えたいな」
「好きにしろ」
否定されると思ったが、 まさかの兄さんは
受け入れてくれた。
僕を置いて旅行に行ったことが罪悪感
なのか、兄さんは僕を包み込むように
甘えることを受け入れてくれた。
僕は遠慮なく甘えにいき、兄さんの膝の
上に乗り正面を向いてもきゅっと
密着 した。 兄さんは僕の頬をつん、と
つつくと、 僕からんぅ、と言う情けない
声が漏れる。
兄さんはそれが愛おしいのか、くすくすと
控えめに笑う。
また兄さんが笑ってくれたのが嬉しくて、
僕はもう少し力を強くしてへきゅ、と
抱きつき、頭をすりすりおしつける。
すると兄さんは、温かい手で僕の頭を
なでなでと撫でてくれて、
僕は気持ちよくてぽーっとする。
「お前はほんとに甘えんぼうだな」
「兄さんがあまやかしてくれるから、」
「旅行に行ったから機嫌がいいんだ」
「へぇ、。兄さん、もっとぎゅってして」
「はいはい」
すると兄さんは、優しく僕を包み込むような
感じで僕に抱きつき返した。
兄さんとの距離がちょっとだけ近くなると、
さっきお風呂から上がったため、
兄さんの身体と髪の毛からいいにおいが
する。
「ねえねえ」
「今度はなんだ」
「ベッド行きたいな」
「………誘ってんのかよ」
「そうだよ」
「………はぁ、分かった。ほら、
もたもたしてないで早くぞ」
「ふふ、ありがとう」
*
「んぁッ、ぁ、ぁ、きもちいい、にいさ、
すき、すき、ンァ…!!」
「っ、はぁ……出すぞ…!」
僕たちが寝室に移動し約1時間が経った。
今はお互い体を繋げてやらしい行為に
夢中になっている。
「っん、だして……!!ひぁ、…!
あぅ、~~ッ…♡」
兄さんが僕の中に出した途端、僕もその反響で達してしまった。
「やぁぁぁ!やだ、またくる、なんで…ぇ
またきちゃ、にぃ、さん、止まって、もう 出ちゃだめ、出ないで、おかしくなる! あ”ぅ、あぁ、ぁ、~~~!?」
「なっ、むぃちろ……、?! これ、 潮
じゃないか……?」
「し、お……?」
「初めてだよな。漏らしたかと思ったか? 」
「うぅ、……ぃっばいでちゃった、まだ、
きもちいいの、続く、ぼく、おかしくなっちゃう、んあぁ、……」
「おかしくなれよ。可愛いから」
「やめてよ……!どきどきするから」
「ふーん。お前のやめろはもっとしてって
意味なの、俺は知ってるぞ」
「んぇ……、?」
「嫌な事されて興奮してるのはどこのどいつだよ」
「ぅ、っるさい、……」
「……さて、沢山ヤったんだから風呂場行くぞ。中に出したもの、掻き出すから。」
「……うん」
*
僕の中にある白濁を掻き出すために風呂場へ行き、兄さんが僕の中にシャワーを当てて
中にあるものが透明になるまで当て続けた。
「んゃっ……、兄さんこれ気持ち悪いよ……!やだ、」
「だったらゴム付けさせろ。気持ち悪いんだったら生でしなくてもいいだろ。そもそも掻き出すの手伝うのは俺なんだからな」
「やっ……生がいい!生じゃないとやだ!
でもシャワーも嫌!」
「……お前、生でしてそのままにするつもりか?腹壊すぞ。しかもお前、前ゴム隠しただろ。アレやめろ」
「んー、やだ、だって兄さんゴム付けたがるし。僕は生がいいの」
「じゃあゴム付けさせろよ」
「いや。」
「……はぁ、ほんっっとにお前は……。
今度ゴム隠したら1週間性行為禁止だからな」
「えぇ、!?嫌だ!!!」
「だったら隠すのやめろ」
「うぅ、はぁい、……」
そんな会話を続けながらシャワーを
僕の中に当て続ける兄さんは、手が揺れたのか僕の肉棒に当たってしまい、びくん、と
震えてしまった。
「ぅ、あ、ぁ……!?ちょ、ちょっと 兄さん……!」
「わ、悪い……間違えた」
「酷いや兄さん!!」
「……悪かったって、そろそろ終わるから」
「……うん」
数分後、やっと掻き出せたのか終わりの合図が兄さんから出て、やっと地獄から開放された僕は機嫌が良かった。
僕たちはそのまままたベッドに戻り、
2人で仲良く布団に潜る。
「気持ちよかったよ。ありがとう」
「……ん、別に。」
「おやすみ兄さん」
「お前もな」
僕たちはそっとキスをして、深い眠りについた。
コメント
2件
最高の一言に尽きる、、、
え、神·····