テラーノベル
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31
重い足を引きずって、やっと校舎まで辿り着く。
心細さをやわらげるようにカバンを胸の前でギュッと抱く。
遅いとか、また怒られたらどうしよう。
ー『まだ?早く』
ー『化学室の前』
立て続けに届くメッセージで心臓の音が早くなる。
薄暗い校舎の中をとぼとぼと歩いて行く。
化学室に近付いてくるとツンとした独特の臭いが鼻をつく。
R「おっそ!もう授業始まっちゃうんだけど」
腕を組み、イライラした素振りでそう言われる。
R「来て」
K「あっ…」
俺の手首をぎゅっと掴み、るいくんは足早に歩いて行く。
どこまで行くの?
階段を延々と上る。
あれ?この先って何もないよね…。
古い校舎で改修や改築を重ねているからか、意味のないスペースが生まれたりしているのだ。
R「ここ誰も来ないから、いいなーと思って」
階段の踊り場に出る。その先は屋上や部屋があるわけでもなく壁がただあるだけだ。
誰も来ない、の言葉に身体が強張る。
R「逃げるなんていい度胸だな」
にやりと笑う。
R「ここ座って」
K「あっ」
カバンを奪い取られ、放り投げられてしまう。
カバンの落ちる音が空間に響き、誰もいないことをより一層感じさせる。
その場に座る。リノリウムの床が冷たい。
るいくんが俺の前にしゃがみ込む。感情が一切読めない、冷たい目が近付いてくる。
R「その顔、唆る…」
K「ッ…!」
顎を掴まれ、キスされながらその場に押し倒される。
鳥肌が立つ。寒くてなのか、怖いからなのか、もう分からない。
R「口、開けて」
それがどんな意味か分かって、 口を噤んで首を横に振る。
目の端が涙で濡れているような気がする。
R「面倒くせーな」
るいくんの指が強引に唇を割って入ってくる。
K「んんッ…!!!」
ピチャ…ッ…クチュ…ッ…
るいくんの舌が口の中を探るように動く。
気持ち悪い…。
慣れない口の中の感覚に翻弄されているうちに、いつの間にかネクタイを外され、ワイシャツのボタンに手がかかっていて、
K「ッま、待って…男の俺にこんなことしても…っ」
慌ててるいくんの手を握るけど、すぐに振り払われてしまう。
見かける度に、違う女の子を連れて歩いていたるいくん。女の子の身体の方が魅力的な筈なのに。
R「違う、かのんだからしてんの」
K「…どういう意味…」
R「意味なんて分かんなくていい」
るいくんの唇が胸元に下りてくる。
チュッ…チュ…ッ…
K「ッ…!!」
こんなの、気持ち良くない…。
与えられる刺激に集中しないようにする。
でも、
チュプ…ッ…
K「あッ…!!」
ふいに乳首を舐められて声が出てしまう。
R「声出ちゃったね」
笑い混じりにそう言われる。
K「…気持ちくない…っ」
R「今日反抗的じゃん」
チュプッ…チュゥ…ッ
K「ッんあッッ…んん…ッ!」
くるくると舐め回されて身体が跳ねる。
R「声、響いてる」
K「…っ///」
意地悪く言うと刺激を再開される。
るいくんの手がベルトにかかる。
K「っやだ…っ」
R「嫌がる割には…」
ズボンの上からそこを触られ、固くなってきてると笑われる。
るいくんを調子に乗らせてしまう身体が、ほとほと嫌になる。
ベルトの金具の音がカチャカチャと鳴り響く。
授業で先生が言ってた。自分の身体も相手の身体も大切にしましょうって。
なのに、俺の身体は着々とるいくんに侵食されていく。
俺はどうなってしまうんだろう。
R「あ…」
るいくんの現実に返ったような声と舌打ちが聞こえる。
R「俺行くわ」
イライラした風に言って、さっさとるいくんの身体が離れる。
どうやら授業の時間のようだ。
ホッと胸を撫で下ろす。
俺はすぐに起き上がってカバンを拾いに行く。
口に出しては言えないけど、意外と真面目…と思いながら。
るいくんがダルそうに階段を下っていく。
R「あ!かのん、」
まだ何かあるの?
少し身構える。
R「かのんの身体、育ててあげる」
俺を見上げながらるいくんが少し笑う。
K「…え…?」
R「俺用のエッチな身体に」
意味わかんない。分かりたくない。
表情が固まった俺を見て嬉しそうに笑うと、るいくんは満足そうに去っていった。
コメント
3件
はぁ〜😮💨なんで最高なんですか❓最高すぎて逆に嫉妬心湧いてくる笑❤