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第1話[突然の出会い]


【アルス】「ボクのことを誘拐してよ。」


アイツと初めて出会ったとき、1番始めにこんなことを言われた。

一瞬…どういうことだ?と思ったが、冗談で言ってるようには見えなかった。


〜喫茶店『ブルーローズ』〜


【シャルル】「ただいま。」


【リベル】「おかえり〜…って…。」


【アルス】「お邪魔します。」


【リベル】「ちょっとぉぉぉぉぉぉ!?なんでこの子こんなにビショビショなの!?」


【シャルル】「傘もささずに…橋の上でボーッとつっ立ってたから連れてきた。」


【リベル】「えっ!?連れてきたぁ…!?親とか大丈夫なの…?もう夜だよ…?」


【アルス】「大丈夫です。ボク…一人暮らししてるので…。」


【リベル】「そ…そうなんだ…。」


【シャルル】「とりあえずリベス…コイツを頼む。」


【リベル】「はぁ💢!?アンタも少しは手伝いなさいよ!てかいい加減名前覚えてよ💢!」


俺は『シャルル』。このブルーローズという店を経営している。

そしてアイツは『アルス』。雨に打たれながら、橋の上でボーッとしていた。橋の下をずっと見ていたから、なんか怪しいなと思ったら、どうやら訳ありらしい。


【アルス】「ボク…帰るところがないんです。というか…帰りたくないんです。」


【アルス】「帰っても誰もいないし…学校に行くのも嫌なんです。」


【リベル】「だから『誘拐してよ』なんてこと言ったのね…。」


【シャルル】「正直ビックリしたな。俺が今まで生きてきて…そんなこと言う奴なんていなかったからな。」


【リベル】「そりゃ…居ないでしょ…。というか…どうするの…?この子…。」


【アルス】「…。」


【シャルル】「はぁ…後は好きにしろ…ガキ。」


【アルス】「一応成人はしてます。」


【シャルル】「あっそ。」


【リベル】「あっ!ちょっとぉ!シャルル!どこ行くの!?」


〜シャルルの部屋〜


【シャルル】「はぁ…。」


【?】「珍しいね。君が人助けするなんて。」


【シャルル】「見てたのか。ブルーノ。」


【ブルーノ】「うん♪ボク…全部見てたよ♪」


【ブルーノ】「あの子が橋から飛び降りて…海に真っ逆さまに落ちていってたとこも!君がその子を助けたとこも!」


【ブルーノ】「ボク…ぜぇ〜んぶ見てたよ!」


【シャルル】「ふ〜ん…。」


【ブルーノ】「ねぇねぇ!シャルル!あの子はどうすんの?今までどおり…ただの依頼人として扱うか…それとも…」


【ブルーノ】「ただのコマとして扱うか…どっちにする気分なの?それか…ボクが食べちゃってもいいの〜?」


【シャルル】「よせ…食べるのはやめろ。」


【ブルーノ】「えぇ〜…!むぅ…シャルルのイジワル…。」


ガチャ…🚪


【アルス】「失礼します。シャルルさん。」


【シャルル】「なんだガキか。どうした?俺にまだ何か用…」


【アルス】「ここで働かせてください。」


【シャルル】「は?」


【アルス】「助けてくれたお礼がしたいんです。あと…ここに居候させてください。お願いします。」


【シャルル】「…。」


【シャルル】「そうか。言っとくけど…オマエの見た目が可愛らしいからと言って…甘くするとかないからな?俺は。」


【シャルル】「分かったか?それが嫌なら…さっさと帰れ。」


【アルス】「それでもかまいません。厳しくされることには慣れてますから。」


【アルス】「あと…そこにいる悪魔さんにも話があるんです。」


【ブルーノ】「んぇ?ボクのこと〜?」


【アルス】「はい。単刀直入に言います。ボクに力をください。」


【シャルル】「え…?」


【ブルーノ】「力…ねぇ…。アハハッ…♪そっかそっか〜♪それなりの対価は必要になるけど…それでもいい?最悪の場合…君の命も食っちゃうかもよ?」


【アルス】「いいですよ。力をくれれば…それで結構です。」


【ブルーノ】「分かった。でも面白そうだから…もう1つ条件を出してもいいかな?」


【ブルーノ】「そこにいるシャルルくんと一緒に…ボクの嫌いなやつを倒してきてほしいんだよね〜♪お願いできるかな?」


【アルス】「分かりました。」


【ブルーノ】「うんじゃ…契約成立だね♪」


【アルス】「で…ここからどうすればいいんですか?やっぱり儀式とか…。」


【ブルーノ】「ちちんぷいぷい☆強くな〜れっ☆」


【アルス】「……………えっ?」


【ブルーノ】「ブッ…www!!あの時のシャルルくんと同じ反応してる〜w!おもしろ〜いw!」


【アルス】「え?」


【シャルル】「はぁ…。」


【ブルーノ】「あははw♪もしかして君たちってお互い結構そっくりなタイプなんじゃない!?」


【アルス】「そっくり…。」


【シャルル】「こんなやつと一緒にすんな!あとブルーノ!なんでオマエの願いにコイツを巻き込んでるんだ💢!それは俺の使命だろうが!」


【ブルーノ】「だって…人数多いほうが圧倒的にいーじゃん!」


【アルス】「願い?使命?」


【シャルル】「あー…まぁ…俺はいろんな能力者たちの力を借りて…とあるやつを探している。俺の使命はソイツを倒すことだ。そして…オマエはその俺の使命に巻き込まれたんだよ。」


【アルス】「なるほど。なら…協力します。」


【シャルル】「はぁ!?いいのか!?それで…。」


【アルス】「はい。もう契約しちゃいましたし…。」


【シャルル】「そうか…。」


【アルス】「これからよろしくお願いします。あと…もう1つだけ…シャルルさんにお願いがあります。」


【シャルル】「はぁ?まだあんのかよ…。」


【アルス】「ボクのことは…これからは名前で呼んでください。」


【シャルル】「はぁ…なんだ…そんなことか…。よろしくな。アルス。」ナデナデ


【アルス】「はい。」


【シャルル】「…。」ワシャワシャワシャワシャ…


【アルス】「髪をワシャワシャしないでください…💢」ベシッ


【シャルル】「ぐぁぁぁ”っ!?」


【ブルーノ】「あっははぁ〜♪明日も楽しみだなぁ〜♪」


こうして俺たちは一緒に戦うことになった。

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