「この異世界でこそ本質が見えるのです」
「それは俺たちを呼び寄せた言い訳ですか?」
天窓から光が降り注ぐ教会には、降臨のギフトを持つ真理亜と巻木だけがいる。
「これは試練なのですよ。乗り越えなさい」
真理亜はほとんどの時間を教会で過ごし、女神の言葉を伝えている。
「でしたら試練に失敗した俺に罰を与えてください」
ひざまずく巻木の前で真理亜が首を振る。
「あなたは梵エリカに本物の愛を教えました。それはとても純真なもの」
「ですが……」
「彼女が消えてもその愛という感情はこの世界に残り続けるでしょう」
「本当にそうなのか、真理亜ちゃん?」
巻木が言うと、真理亜がくすっと笑った。
「私だっていうことに気づいてたの?」
「最近はもう真理亜ちゃんに女神は降りてない」
女神は無責任*****
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