テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
🍆愛され(若干🐱→🍆強め)
実力を隠すぼんじゅうると
ぼんさんに心酔?依存?しているメンバーの話。
ご本人達とは無関係。
フィクションです!
ゆっくりお楽しみください!
「おまえ、本当に!自分のファンの事考えろよ?!」
「ごめんごめん!」
企画潰し王ぼんじゅうる、収録開始そうそう早死、一度きりの命で死んだらリセット出来ないとあれだけ強く言っていのに開始早々10分立たずでゲームオーバー。
年上のほぼ同期に声を張り上げ、収録が続くその裏で延々と説教をする。
ドズルさんには筒抜けで「ぶはっ!はははー!」と笑われているが知ったことか!
いつもいつも企画を潰してペショペショして!!
「ごめん、ネコおじ、怒らないでよ」
ペショペショと身体を丸めて見つめてくる。
その手に乗るか!いつもいつも甘えた顔で、声で!くそ!
こっちの気も知らないで!!
「っーーー!本当にわかったんですか!?」
「はい!ごめんなさい!お願いします!もう一度チャンスを下さい!!」
最年長のプライドとかないのか!?と追い込むように怒鳴り散らしラストチャンスを与える。
他のメンバーにも謝りを入れると「ぼんさんらしいね」と笑って許される。この人の人柄が分かる瞬間でもある。
「ネコおじ…本当にごめんな?」
「はぁー、もういいですから、早く結果出してください」
もごもごと何か呟きながらPCの前に座り直すぼんじゅうる。
俺は「あんたの事こんなに考えて企画作って見せ場作ってやってんのに!」とまだ怒りが収まらない腹にため息を1つ零し、少し後ろの席に腰を下ろした。
「みんなごめんね?」
「ぶはっ!くくくっ!」
しょんぼり声でメンバーに再度謝りを入れて、ぼんさんはキーボードをカタカタ叩き出す。
MENが大声で笑って「いーですいーです」と当たり前のように許してる。
家のPCが上手く設定できないとネコおじの家に突如来たこの男は、俺の気持ちを何も知らない。
何かあってすぐに頼るのがドズルさんではなく、この俺、その優越感たるものは…とここまで考えて首を振る。
「……」
先程までヘラりとしていた表情が変わる。
サングラスではなく眼鏡のその横顔。
瞳が忙しなく動く、時折握りこぶしを作り指の関節をポキポキと鳴らす。
いつものぼんさんの癖、首もカクッと動かし鳴らす。
真剣な表情。
初めからしてればいいのに、何故かおとぼけモードを挟む。
リスナーはそのギャップが好きみたいで46を過ぎた男に「かわいい」と黄色い声を出す。
本人は「そんな馬鹿な」とヘラりと笑い冗談として、揶揄われていると受け流すが、俺は本気で可愛いと思ってる。
「助けてぇ!助けてぇ!」
「みんなどこ!?どこどこ〜!?」
「はいはいはい!まかセロリ〜!」
お調子者、でもいざと言う時にその力を発揮して仲間を助ける。
さっきだって、仲間が先に死にそうになったのを自分を犠牲にして庇った。
ドズルさんはそれをわかっていたから怒らないしゲラゲラと笑って「ぼんさん何してんすか!?」とツッコム。
このままでは収拾がつかないから怒るのは俺の担当。
(プレイスキルだって周りが上手すぎるが故に隠れてるけど…)
俺は足を組みその上で頬杖を付く。
ぼーっと綺麗に動く指先を見ながら、ふと視線を感じ顔をあげた。
「…?」
ぼんさんが俺を横目で見て首を傾げた。
この合図を俺は知ってる。
「…ん」
OKと手でサインを出すとニヤリとぼんさんが笑って背伸びをした。
「さてと、やりますかねぇ〜」
重低音の鼓膜を刺激する声、少しの色気を含み気合いを入れる。
他のメンバーが息を飲む声がスピーカー越しに聞こえ、俺はニヤリと微笑んだ。
普段は疲れるから、終わった後すっごくだるくて何もしたく無くなるから、あと キャラがブレるとか色んな成約があって本人は中々本気を出さないのだ。
それが今、解除された。
メンバーも「来たか」とドキマギしながら自分達も気合いを入れ直す。
ぼんさんの本気モードはほぼカットになる。
メンバーと合流するまで全速力で移動を開始する。
「ほいほーい」
呑気な声を上げながら、
「はい、おらふくんお先に〜」
「えっ!?!?ぼんさんもう追いついたの!?」
1人、また1人と追い越していく。
この光景は見ててとても気持ちがいい、プロデューサーの特権だ。
まるで踊っているみたいな手の動きを特等席からじっくり眺める、白い肌がPCの光で輝き浮き出た血管を際立たせる。
「…綺麗だねぇ」
ぼんさんに聞こえない小さな声で呟いて微笑んだ。
「おんりーちゃん、座標教えてー?」
「マイナ○○の○○です。」
「おっけーありがとう」
カチャカチャとキーボードを叩き座標を確認すると、くるりと三人称に画面を切り替えた。
カメラ目線で手を振るキャラクター。
少しの間、お辞儀をしたり手を振ったりして遊んでいると背後からおんりーがあらわれる。
「…ぼんさん、先にいたんですか」
「うん、ゲート作ってパパッとね〜」
よし、なら、ここからはバトンタッチね
と一人称に戻しフーッと肩の力を抜く。
遅れてメンバーが揃いぼんさんは隠れるように背後に周り静かになる。
「ぼんさん」
「ん?なーに?おんりーちゃん」
おんりーがくるりとぼんさんを見て話し始める
「今度本気でRTAしません?」
「…やだよ〜」
面倒臭い、しんどい、そこを目標にしてないから、と先程の様子とは真逆のヘラりとした声で答える。いつものぼんじゅうるだ。
「…なら、今度プライベートで一緒にしましょうよ」
「んー、いやー、最近目がね、ついていかなくてさ〜止めとくよ。ごめんね?」
少しだけですから、遊び感覚でいいので、と食い下がるおんりーにぼんじゅうるは、はははっと笑い「わかったわかった」と押し負けた。
「おんりー珍しいね、今日はぼんさんに食いつくね」
ドズルさんが近くの木を殴りながら話しかけてくる。おんりーも地面に出ている石をピッケルで削りながら答えた。
「いや、ぼんさん、絶対TOP狙えますよ?」
「えー?本当に??」
ドズルはうーんと少し悩んだ後「そうなの?ぼんさん」とかまどで肉を焼くぼんさんに問いかけた。
「……え?俺?え、なになに?」
マウスがカタカタと数回マウスパッドに当たる音がする、ぼんさんが振り返る時の癖。
振り返りに弱いから背後から攻撃すればいいよといつかのおんりーが誰かにアドバイスをしていたなと俺はぼーっとメンバー同士の会話を聞く。
「…ねぇ、おんりー、本当に?このぼんさんがぁ??」
「俺の勘違いでした、すみません」
「え?え?なになに?どういう事??」
お肉焼いてたから!何か言ったの!?ねぇ!?とアタフタするぼんさんに、おんりーとドズルさんが呆れて手持ちのゴミを投げやる。
「ちょっ!ゴミ!投げやるな!!」
そんなやり取りを遠くで聞いていたおらふくんとMENは俺も〜とゴミを投げに近づいてくる。
(本当にこの人は…いつも何だかんだ中心にいるな)
俺はPCに向かって「やめろよ!」と笑うぼんさんを見ながら心の中で呟く。
ぼんさんが居なかったら、このドズル社はどうなっていたんだろうとふとした瞬間に考える癖ができた、そしてそれはとても恐ろしくて、最近は(人間 不老不死)とか意味の分からないワードを調べたり、長生きの秘訣とか健康的な食事などメンバー間で話題に出る事が増えた。皆、無意識だろうがぼんさんに依存している節がある。俺はもう自分で自覚する程…依存してる。
「投げるよー!」
おらふくんがエンダーアイを空に投げる、それが少し離れた所で、暇そうに明後日の方向を見たままのぼんさんに近づく。
ざわっ
心の奥底で恐怖が広がった。俺が席を立つより早くスピーカーからドズルさんの声が上がる。
「ぼんさん!!!」
ぽけーっとPCを眺めていたぼんさんの肩がビクリと動き「え!?なになになに!?!?」と驚いた声をあげる。 それに1番驚いていたのは声を上げたドズルさん本人で「え、、あ、あれ?いや、何でもないです?」と焦ったような、心配しているような情けない声を出す。
「え、こわっ!なによ!こわっ!!」
ぼんさんは画面にかじりつきキョロキョロとキャラクターを動かす。他のメンバーもきっと俺と同じ気持ちになったのだろう何も言わずにぼんさんに近づきその周りをぐるぐると飛び回る。
(連れていかれるかと思った……)
不気味な瞳がゆらりゆらりとぼんさんに近づく様は、まるで死神のような、、
何も知らない、何も感じていない、少し天然なこの男を掠め取られるのではないかと焦った。
「…ぼんさん、」
「ん?」
おらふくんが少し寂しそうな声でぼんさんを呼ぶ、それに優しい声でどしたの?と答える。それすらも心臓を締め付けられる。
「……ぼんさん」
「ふふ、だからどしたのさ」
何でもないです、と返したおらふくんに続きドズルさんも「ぼんさんぼんさん」と声を掛ける。
「ぬははっ、皆なんなのさ!」
肩がピクピク動きくすくすと笑う。それを後ろから見つめ(ふーっ良かった)と安心する。
いつものぼんさん、いつもの光景。大丈夫ここにちゃんと居る。
自分達よりも先の時間を走るこの最年長。 この人が1つ、また1つと歳をとる度にメンバー達の依存は強く、激しくなる。「俺、最近油っこいのダメになってきたよ〜あんなに好きだった上タンもキツイ」と笑いながら言うけど、俺達からしたら冗談じゃない、時間が少しずつ迫ってきていてそれを本人から話される度に泣きそうになる。
(あと何回、この背中を見れるんだろう)
潤む視界を誤魔化し「ぼんさん、飲み物とってきますね」と席を離れた。
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コメント
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ぼんさんがいなくなることはないだろうけどもしいなくなるならば永遠に後世に語り継いでほしい
もう、ほんと、ぼんさんには金のたんぽぽ食べてもらいたい…ずっと居てね思ってしまいます😭😭😭