𝘚𝘯𝘰𝘸 𝘔𝘢𝘯　短編BL

#　待って

あべ）　んふっ…笑（携帯）

俺の隣でスマホをいじっている阿部ちゃん

俺の彼女

スマホの画面は覗き見防止フォルムのせいで見えない

でも分かる

きっと

浮気してる

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

異変を感じたのは3ヶ月前

段々帰ってくるのが遅くなって

一緒にご飯を食べることも無くなって

“そういうこと“もぱたりとなくなった

さくま）　今日はっ、…阿部ちゃん…（LINE）

さくま））　阿部ちゃん？今日は何時に帰ってくる？

＿既読

さくま）　ぁっ、…既読ついた、

数分待つ

スマホからは音沙汰なくただ時間だけが進んでいく

さくま）　また、…既読無視かっ…

さくま）　浮気相手が見たのかな、

さくま））　先に寝とくね~。

それだけ送ってスマホを閉じた

閉じてすぐバイブ音がなった

俺は衝動的にスマホをすぐ開く

LINE＿岩本　さくま~

阿部ちゃんだと少し期待した自分が馬鹿馬鹿しい

さくま）　阿部ちゃんからっ、…返ってくるわけないんだから、

通知を開く

いわもと））　さくま~、今暇？

さくま））　暇だよ~、どうした？

いわもと））　今から飲まない？居酒屋いんだけど。

さくま）　あぇ、…どうしよ、

少し迷ったもののどうせ帰ってこない

行ってもいかなくても阿部ちゃんには伝わらない

さくま））　OK、位置情報共有して。

かばんとスマホだけを持って家を出た

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

さくま）　ひっかる~！（抱）

照に抱きつく

あまりの寂しさに少しおかしくなっていた

いわもと）　うぉっ、佐久間かよ、笑

さくま）　んははっ笑　なにそれ~笑

向かい合えばいいものを俺は照の隣に座った

いわもと）　ん？こっち座んの？

さくま）　…ちょっとだけね~？笑

いわもと）　ふ~ん？

照が頼んでおいてくれていたお酒を飲む

さくま）　うまっ！

いわもと）　あ、ほんと？佐久間が何飲むか分かんなかったから適当に頼んだんだけど。

さくま）　俺の事よく分かってる~！笑（肩触）

照の肩を押すと照は耳を少し赤くした

ように見えただけかもしれない

いわもと）　てか阿部いいの？阿部といたんじゃねぇの？

さくま）　ぁ~、…まぁね、今日は遅いからさ、

いわもと）　じゃ~、…早めに帰んないといけない感じ？

さくま）　ううん、今日は帰ってこないから何時でもいいよ

いわもと）　え？

照はびっくりした顔をした

俺は思っていたことが全てこぼれる

さくま）　…多分阿部ちゃん、浮気してるから、

いわもと）　え？阿部が？

さくま）　うんっ、笑

無理やり口角を上げる

ふと照の顔を見ると唇を噛んでいた

いわもと）　あいつっ…なんで浮気なんか、…

さくま）　ん~、…わっかんない、…俺じゃ満足できなくなったのかな~笑

いわもと）　佐久間は悲しくないの、？

悲しいのかな

寂しいのかな

でも今はただ

阿部ちゃんが憎い

さくま）　…寂しいのかも、…悲しいかも、

さくま）　もぅっ…わかんないよ、…（涙流）

自然と涙が溢れてくる

いわもと）　佐久間、…（抱寄）

個室の狭い空間に2人抱き合う

照の腕の中は暖かくて

その温もりが心地よかった

さくま）　照っ“、…どうしたらいいの“っ、（泣）

いわもと）　…阿部のこと好き、？

頭上から聞こえる優しい声

…俺は好きなのかな

阿部ちゃんのことを愛してるのかな

わかんないな、

さくま）　…好き…じゃないのかも、…（服掴）

そう答えると照は抱き寄せる力を強め言った

いわもと）　じゃあ、…俺と付き合わない？

さくま）　…んぇ、？

頭が追いつかない

でも照なら

照だったら

俺の事を死ぬまで愛してくれるかもしれない

照に愛してもらいたい

さくま）　…俺の事ずっと愛してくれる、？

いわもと）　当たり前でしょ

さくま）　俺の事捨てない、？

いわもと）　うん、ずっと大切にする

この人なら

照なら

俺の心の隙間を埋めてくれる

さくま）　…俺も好き

いわもと）　ん、ありがと、…っ！（撫）

大きな手で撫でてくれる

阿部ちゃん、…ごめんなさい、

俺はもう阿部ちゃんの事は好きじゃない

別々で幸せになろ

すいさん！

リクエストありがとうございました！！💓‪