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ポオは良き友である江戸川乱歩に恋心を抱いていた。
ある日のこと。探偵社に行き江戸川乱歩と推理ごっこをしていた。すると、いきなり体が暑く重だるく感じて視界がボヤけ倒れた。江戸川乱歩は驚き、探偵社の医師与謝野晶子に助けを求めた。そして、数時間後。ポオは目を覚ました。そして与謝野晶子に驚くべき事を告げられた。“あんたはベータからオメガに急変更して体が追い付かず、倒れたんだよ”ポオは絶句した。何故ならポオは乱歩がアルファである事を知っており、乱歩にこの事を知られたらこの関係が終わり又、1人になってしまうと考えたからであった。そして、ポオは与謝野晶子にこう頼んだ。“乱歩くんには言わないでくれ”と。与謝野晶子は驚いたが、すぐに了承してくれた。そして、ポオは与謝野晶子から注射型の強い薬を貰い、探偵社を後にした。
次の日、ポオは探偵社に向かった。江戸川乱歩を心配させない為だった。ポオは心配している江戸川乱歩に寝不足で倒れたと嘘をつき、オメガである事を隠し続ける決意を決めた。帰り際江戸川乱歩は何か言いたそうにしていたがポオは気づかず帰ってしまった。
ある日のこと江戸川乱歩は何故か探偵社に来ないポオを不安に思いポオの家に行っていた。そしてインターホンを鳴らすとポオの声が聞こえた。“はぃ、ッ”何故か息が荒かった。 乱歩はポオが体調を崩していることを悟った。そして、ポオの返事も返さずに部屋に上がり込んだ。ドアを開けた瞬間甘い匂いが広がる。江戸川乱歩は気づいた。いや、確信した。薄々ポオがオメガである事を気づいていたのだ。ポオはヒートが来ていた。だから探偵社に来なかったのだ。ドアを無言で開けられ驚いたポオはリビングのドアを開け玄関を覗き込む。江戸川乱歩がそこに立っており、ポオは絶望した。然し、頭が回らずどうすれば良いか考えていると。江戸川乱歩が頬を赤くして近寄って来た。ポオは咄嗟に“来ないでくれ”と言ってしまった。それを聞いた江戸川乱歩は驚きながらも少し怒っていた。ポオは江戸川乱歩を拒否してしまった事を後悔していた。江戸川乱歩は其んなポオの気持ちを怒りながらも察し気遣い、自分の上着をポオの頭にかけた。ポオは驚いていた。すると、江戸川乱歩は何も言わずポオの手を引いてポオの寝室に向かった。ポオは頭が回らず、されるがままでいた。そしてベットに寝かしつけられた。ポオは初め混乱していたが、江戸川乱歩がそばにいる安心感から寝てしまった。
夕方の4時ポオは目を覚ました。体が軽くなっていた。すると近くには注射器が置かれており、袖がめくられていた。ポオが寝ている間に江戸川乱歩が薬を打ってくれたのだ。ポオは何処か嬉しく、そして、悲しく感じていた。
それから、ポオは探偵社に行かなくなっていった。
コメント
3件
うん。最高😇