テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
10,056
秋㌧
78
27
にんじん滅びろ、
2,533
『クラスの陰キャ男子は”元”不良でした。』
Episode.45
ぷちぷち→👀
ぽん太→🐤
いむ→🐾
ひなこ→🎀
のあ→🍪
るな→❄️
じゃぱぱ→🟢
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
side:松海冬知 -matsumi futi
「体育祭」、なんて…
そんなものは大抵平和で青春の具現化みたいなものなんだろう。
陽キャにとっては思い出、陰キャにとっては地獄のイベント……
それはそれで偏っている偏見ではあるけど、おそらく大多数の人々はそう思うはずだ。
👀(かく言う俺も、その陰キャの部類に入る者…みたいなものなんだけど)
一般的に、体育祭と言うものは楽しむために作られているものだ。
それを楽しめるか楽しめないかはどうだっていい。
……ただ、それで悲しむ人間がいることは忘れないでほしい、と言うのが本音だ。
何が言いたいかって言うと、そんなのは俺にだってよく分からない。
それでも1つだけ言いたいことがある。
──俺はバトンをパスした地点からコースを伝って別の地点へ移る。
そこは”アンカーの前”の選手がスタートする地点だ。
👀『いむ、お前やっぱ体調悪いだろ』
🐾「……ぇ、?」
唐突すぎるかもしれない。
それでも、少しくらいは心配させてほしい。
……言葉に言い表せられないけど、
それくらい、いむのことは大事な親友で、一番乗り理解者だと思っている。
一方通行の思いだとしても構わないから。
せめて、俺にお前を心配していい権利をくれよ
……いむ。
──────────────
🐾「っ、な‥何言ってんのぷっちー。俺が体調悪い?んな訳ないじゃん」
👀『じゃあなんで今まで休んでたんだよ』
🐾「それは…夏風邪だって!」
👀『時期がズレてるだろ、今秋だぞ』
🐾「いやだって‥あ、秋でも十分暑いじゃん!偶然だって‥!」
まだ一歩も退く気はないらしい。
レスバは俺の方が強いって言う自信がある‥元不良が殴り合いじゃなくてレスバで喧嘩するって言うのも変だけど。
🐾「なんでそんなに俺を体調不良にさせたがるんだよ!十分走れるってばッ‥!」
👀『……朝、お前遅刻したろ』
👀『救護テントで清水センパイに絡まれてるときだって、普段と様子が違った』
🐾「……っ、”」
👀『……別に、お前がどうしても走り切りたいって言うんなら俺は咎めねぇ。ただ、倒れかけたりでもしたらすぐ乱入するからな』
子供がクレヨンで画用紙に描いた落書きみたいに、混ざり合って絡み合った複雑な感情の塊……
これほぼメンヘラか束縛彼氏じゃん、とは思う。俺にはいむの親友で居ることくらいしかできないって言うことも痛いほど分かる。
いむの一番の理解者は俺であってほしい。けど、いむにとって一番大切な人は俺じゃない。
……きっと、心の奥ではずっと分かってるのに。
👀『…いむ』
👀『俺はお前を縛り付けられない。
だって‥お前の”一番”は俺じゃないから… 』
👀『……最悪、なんかめんどくさい彼女みたいになった…(小声)』
🐾「…あぁ、すっげーめんどくさい。」
👀『な”、ッ‥そんな率直に言うこと無いだろ?!』
🐾「ごめんってw」
🐾「けど…お前やっぱ人間下手だよ。ほんとに人生1周目?」
👀『……それ褒めてねぇだろ』
🐾「そーだよ?w」
コイツ……こっちが心配してやってんのに、勝手なこと言いやがって…!!
🐾「……けど、お前が俺を心配してくれてんのは同じくらいすっげーよく分かる。」
🐾「お前の言う通りだよ。俺は確かにコンディション最悪だし、今にも倒れそうな勢いだし。あーもう休みたかったー(棒)」
👀『……じゃあ、休めば良かったじゃん』
本心は、元気なコイツと一緒に楽しみたかった…けど、
……それ以上に、無理してほしくない
🐾「……」
🐾「あのなぁ、体調より優先するもんだってあるんだよ」
👀『ッ、え』
🐾「”体育祭”はまだ2回くらいある。けど、”高校一年生の体育祭”は今しかねぇ」
🐾「それをお前と……”親友”と、他の腐れ縁の友達と過ごしたいって思うのは当然だろ?」
言葉が、出てこなかった。
俺はどうしたかったのか、何を言いたかったのか…全部吹き飛んで行った。
最初からちょっとごちゃごちゃになって分からなかったのに、
もう全部どうでも良いくらいにごちゃ混ぜになって……
バカみたいじゃん、”オレ”
👀『……そっか』
🐾「そうだ!だから楽しませろよ?」
🐾「……お、バトン来た!俺行って来るわ!」
頭に巻いたハチマキがふわっと風に揺れて、
いつか消えてしまうんじゃないかと思う。
…いや、思っ”た”んだ。
🐾「”冬知”」
🐾「ゼッテー1位取って来てやるから!」
👀『……』
ずっと気にしてたのがバカみたいになった。
もっと、ずっと前から…軽く考えておけば良かったんだ。
ただ、この時間を楽しみたい。
人生の中で『今』はこの瞬間しかないんだから。
絶対に、無駄にしたくない。
👀『……あぁ』
👀『勝たなきゃもやしだからな、”伊舞”っ!』
🐾「な、‥やっぱそれかよッ?!?」
……俺の。
オレの親友は、やっぱり眩しいよ
ありがとう、いむ
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
Episode.45
『親友』 終了
Episode.46・・・8/23公開
次回もお楽しみに。
-作者より-
今回はちょっとだけで済んだ……!(遅刻)
まぁ遅刻してる時点で大罪なんですが…
それとは別として!
次回の更新日・8月23日の前日!
8月22日が、私『シャインマスカット』のアカウント開設から一年となります!!
なんか…あっと言う間でしたね‥(?)
アカウント名をその日食べてたシャインマスカットにしたって言う…なんとも適当で安直な理由で始まった私です。
まぁ週一投稿で時々すっぽかしてたので当たり前なんですが((
そんなに覚えてはないんですが、多分このシリーズもその日あたりから連載が開始したんじゃないか‥?って思います!
思いっきりうろ覚えです!!
誰か殴ってくれ!!!
次回の更新は間に合わない気がする((
‥んですが、もし間に合ったら…
と言うか間に合わなくても!
お祝いしてくれたら嬉しいです‥(泣)
それではまた来週、もしくは来週からちょっとオーバーしたくらいでお会いしましょう!
コメント
7件
最高すぎて、泣いてます😭
わあ、もう46話か…!冬知の「いむの一番は俺じゃない」っていう切ない自己認識と、それでも心配せずにはいられない感じが胸に刺さったよ。でもいむが「今しかない高校一年生の体育祭をお前と過ごしたい」って言い返すシーンで全部報われた気がした…!親友ってこういうことだよね。2人の関係性がぎゅっと詰まったエピソードだったなあ。シャインマスカットさん、開設1年おめでとうございます!これからも応援してます🍇