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【アラスターside】
私の抱いた違和感は、後ろで呆然と戦闘を見据える彼らも感じているようだった。
ハスク「おい・・・〇〇アイツ・・・・・・」
ハスク「どうして全く“受け身を取らない”んだ・・・?」
胸中に渦巻く違和感の答えが、ハスクの声と重なる。
こちらが繰り出す攻撃を、〇〇は避けようとしないのだ。
普通なら受けたりしないダメージもいとわず、文字通り防御などお構いなしといった戦い方。
アラスター「・・・っ本当に、悪趣味ですねぇ」
きっと“奴”は、この戦闘をどこかから見ているのだろう。
彼女は本気でこちらの命を狙う。
こちらは、自分の身を顧みない彼女へは下手に反撃ができない。
それを見越した上で、彼女を操っているのだ。
アラスター(クソッ、やりづらいことこの上ないが、どうにか無力化して―――)
眉を顰めたその一瞬の隙を、〇〇は見逃さなかった。
〇〇「・・・・・・・・・」
アラスター「ッ――!!」
肩口を抉る刃の感触。
少し遅れて、切り裂かれた箇所が焼けるように激しく痛み始めた。
〇〇「――――」
アラスター「・・・・・・!!」
飛び退いて距離を取ると、コートにじわりと鮮血が滲んだ。
アラスター「・・・ックソ・・・・・・」
チャーリー「アラスター!!」
アラスター「天国の武器・・・・・・やはり、厄介ですねぇ・・・」
じくじくと痛む傷口を押さえ、手痛い一撃に眉を寄せる。
目の前の彼女は、無表情のままこちらを見据えていた。
アラスター「まったく・・・・・・遅いんですよ」
そう小さく零した独り言は、誰の耳にも届かなかったようだ。