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⚠️注意⚠️
・口調迷子
・一人称、二人称捏造有り
・監禁有り
それでもいい方のみどうぞ!
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👻🔪視点
監禁されてもう1ヶ月。いや、もしかしたら半年も経ったのかもしれない。どちらにしろ、今が何月かも曜日も、何も分からないまま日々が過ぎていった。
部屋は満足できるほど良いものだが、手錠と足枷は当たり前のように付いたままで外に出ることは絶対にできない。
なぜ監禁されているのか。前に星導に告白され、OKと答えたその瞬間からすべて変わった。星導はこうして俺を閉じ込めた。
理由はただ一つ、安心と安全を最優先に考えた結果だと言う。
安心と安全のためだとか言うけれど結局それは嘘だろう。誰とも話してほしくない、誰にも見てほしくない。自分だけを見ていてほしいだけだ。
ただ醜い嫉妬が心の奥底にあるのだろう。
それが全部を支配している。
思考がぐるぐると巡るうちに突然、静寂を切り裂くような音が外から響く。花火の音だろうか。記憶をたどれば告白されたのは確か1月だった。
今花火が鳴っているのならおそらく夏だろう。そう考えると、監禁されてからだいたい7ヶ月くらい経ったことになる。
「…もう夏か。」
花火の音を聞いていると、突然ドアが開く音がした。振り向くとそこには星導が立っていた。
「小柳くん。ご飯持ってきましたよ。」
「…なぁ、星導。」
「…今って夏だよな?…一緒に夏祭りに行きたいんだけど」
「…なんて?」
「…は?だから一緒に夏祭り行きたいって…」
ダメだ。完全に怒っている。最後まで言葉を続けられず、話すのをやめてしまった。
「…せっかく外の世界から無縁にしたのに」
「最近ぼーっとしてることが多いと思ったら外に出ようと考えてたんですか?逃げようと思ってたんですか?無駄ですよ。小柳くんはもう俺のものなので。絶対に逃がしませんからね」
…やっぱり、狂ってた。何を言っても無駄だ。
でも、俺が考えていた付き合い方はこんなものじゃなかった。ただ、恋人らしいことをしたかっただけなんだ。
逃げてばかりじゃダメだと直感し、向き合うことを決めた。
「…星導は本当にこんなの望んでるのか。」
「人の感情を押し殺して自分の感情ばかりをぶつける。今の今まで何も言わず、従っていた俺も悪い。だがこれはお前が望んでいたことか?」
「…急になんですか?俺はただ小柳くんの安全を思ってこうしてるだけですよ。それに小柳くんは外に出るの嫌いですよね?」
「…本当に安全を思っているなら心配するな。自分の身は自分で守れる。お前だって俺がそんなに生ぬるいやつじゃないってわかってるだろ。」
「…醜い嫉妬でこうしてるなら今一度考え直せ。」
「…俺はただ心配だっただけなんです。小柳くんが他の人のところに行っちゃうんじゃないか、俺の元から離れていっちゃうんじゃないか、って」
「嘘つくな。」
「お前がそんな綺麗な感情持っているわけないだろ。」
星導は普段何を考えているのか分からない。
だけど目だけは隠せない。
所有物を見つめるような目、嫉妬に渦巻いた目。
「…なんで俺が告白にOKしたかちゃんと分かってるのか?ただの慈悲じゃない。」
「…お前が好きだからだ。」
まだ、まだ今なら
「…まだ今ならやり直せる。」
「なぁ、星導。最初からやり直そう。」