青水です
水は死んでいます
地雷の人は控えてね
青視点
俺の友達が、事故でなくなった
突然の出来事で俺は理解ができなくなり、涙さえ出なかった。
葬式にはたくさんのクラスメートが来ている
そして、遺影の中の君は俺にいつも見せてくれた優しい笑顔だった。
そんな笑顔を見ていたら、唇に涙が流れてきて、「塩っぱいな」と俺は思った。
俺は線香の匂いと沈黙に耐えきれなくなり葬式場をあとにした。
次の日俺はふとラインを見ると、、、
そこにはなくなったはずの水空のメールが来ていた。
送られた日付を見ると水が事故にあった日の当日だ
思わず俺はどきりとしたが、恐る恐るメールを開いた。
そこには
「明後日、いつもの公園で待っているから。午後の六時ね!遅れたら許さないんだから」
水が生きているみたい
俺はそう思った
「なんでなんだろう?」
と混乱していたが、これはなにかあるに違いないと感じていた。
その日は俺の誕生日
その日は、家族と旅行する予定だった。
けれど、俺は家族と話し合い旅行を中止にしてもらった。
俺はメールできた通り公園に向かった。
午後五時、鐘が鳴り響いた。
誰も来ないことはわかっていたが、なぜか、
その場所を離れたくなかった。
鐘の音を聞きながら水と過ごしていた日々を俺はずっと思い出していた。
君との日々を忘れないように。
思い出していると、いつの間にか日が落ちていた。
そして俺は水との思い出を噛みしめるように
ゆっくりと家に帰った。
家につくと家族がいきなり
「さっきのニュースで、今日乗るはずの飛行機が飛行中に壊れたの、、、」
母の声は震えてい た。
俺はそこで水からのメールを思い出した。
俺はハッとした。
ー助け てもらった、、、
もしあのメールが届いていなかったら、、、
俺の誕生日に命を救ってくれたもうこの世には、いない水。
あのメールはただの偶然じゃない。
彼があの世から送ってくれた、、、
最後のプレゼント
今、俺は社会人になった。
今でも毎年誕生日にはあの公園に行く。
誰もいなくても、あの鐘の音を聞くと、、、
近くで水が見守ってくれている気がする。
青 「ありがとう」
一生、水のことは忘れはしない。
俺の中で君はずっと生きているよ、、
コメント
2件
わぁ♪ ありがとうございます 私長編は苦手なので、、、 短編しか出さないと思います、、 長編書けるの羨ましい、、、 これからもがんばりますね♪
なんていいお話なんだ... これからもがんばってくださいね♪