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■ 救出
カイはM16A4を構え、
廃村の影から影へと、獣のような静けさで進んだ。
ロジンが捕らわれている建物の位置は、
敵兵の動きからすでに把握している。
「ロジン…待ってろ。」
夜風が吹き抜ける。
カイは息を整え、
最初の巡回兵を
サプレッサー越しの一発で沈黙させた。
続けて二人。
建物の入り口を守る兵を倒す。
反応した敵が反撃しようとした瞬間――
タタタッ――!
カイの連射が闇を切り裂いた。
短い銃声がいくつも重なり、
敵の声は次々と消えていった。
五分も経たず、建物周辺は静寂に包まれた。
敵部隊は、全滅。
■ ロジンを発見
カイは建物内に踏み込み、
倒れた兵士の間を進む。
奥の部屋で
ロジンは 下着姿で、手足を拘束され、ひどく衰弱した状態で横たわっていた。
皮膚には無数の擦過や打撲、拷問されたような後があり、
意識は朦朧としている。
しかし、呼吸はある。
カイはすぐにロープを外し、
自分のジャケットで
ロジンの身体を包んだ。
それは傷を隠すためであり、 また
体温を守るためでもあった。
「ロジン、聞こえるか。
俺だ。カイだ。」
ロジンのまぶたがわずかに動き、
かすれた息が漏れた。
「…カイ?」
その声に、カイの胸が強く締め付けられた。
「大丈夫だ。もう終わった。
ここから連れて帰る。」
カイはロジンの軽くなりすぎた身体をそっと抱き上げた。
■ 廃村での野宿
廃村を離れるには、
ロジンの状態が
あまりにも危険だった。
カイは廃屋のひとつを選び、
入り口を塞ぎ、火を起こし、
外套や布を集めて簡易の寝床を作った。
ロジンを横たえ、
カイは彼女の額を拭き、
水を少しずつ飲ませる。
ロジンの呼吸は浅いが、
少しずつ落ち着いてきた。
カイは夜通し、眠らずに見守った。
火の明かりが揺れ、
そのたびロジンの影が壁に揺れる。
「戻ってこい、ロジン…
こんな所でくたばるんじゃねぇぞ!!」
誰もいない廃村の夜に、
カイの小さな独白だけが響いた。
廃屋の薄暗い室内。
カイが焚いた小さな炎が、壁に揺れる影を作っていた。
ロジンはうっすらと目を開けた。
焦点の合わない瞳が、しばらく天井をさまよう。
次の瞬間、彼女は短く息を呑んだ。
「カイ…?」
かすれた声。
その名を呼んだ瞬間、全身が震え出した。
拘束されていた時間の記憶が、
断片的に脳裏に蘇ったのだろう。
ロジンは恐怖に突き動かされるように、
カイの胸へ身を投げ込んだ。
「カイ…あたし、怖い…まだ、いる気がする。」
細い腕が震え、
カイの服をぎゅっと掴む。
カイは驚きに固まった。
普段のロジンからは
想像もできない、
弱り切った声だったからだ。
だが、迷ったのは ほんの一瞬だった。
カイは、不器用に、ぎこちなく―
しかし
全身で包み込むように
ロジンを抱き締めた。
「大丈夫だ。
誰も来ない。
俺が守る。」
ロジンはその胸に顔を押しつけ、
呼吸を整えようとする。
しばらくして、
ロジンはゆっくり顔を上げた。
涙に濡れた瞳で、
必死に確かめるようにカイを見つめる。
その距離は近く、
息が触れそうなほど。
カイは戸惑った。
だが、今ロジンが求めているのは、
慰めでも、保護でもなく
「生きている」という確かな実感 だと気づいた。
カイは彼女の額にそっと手を添え、
静かに囁いた。
「ロジン…俺はここにいる。」
ロジンは涙の中で、
その言葉に安堵し、
額をカイの胸に預けたまま、
しばらく震えを止められなかった。
二人はそのまま見つめ合う。
ロジンの唇が、そっとカイの唇に触れる。
「ごめん…つい…あたし…怖くて。」
カイは少し驚いて顔を背けた。
「いや…いいんだ…。俺の方こそ、すまない…。」
カイは焚き火に
携帯食料を焚べ、中から
ローストビーフを取り出した。
「食わないと、良くならないからな。」
そう言うと、カイはロジンに
ローストビーフを食べさせた。
「美味しい…。」
久しぶりの食事にロジンは感謝した。
携帯食料が、こんなに美味しいとは。
「まだ、黒狼を倒せてない。慌てる必要は、無いが、絶対にヤツを仕留める。」
ロジンがカイを見つめて言う。
「ごめんなさい…あたしが、勝手に飛び出して捕まってしまって、あなたを殺しかけた。」
カイは微笑しながら言う。
「大丈夫だ、既に1度、死んでいる身だ。」
ロジンも、微笑した。
「ねぇ、恋人とかいるの?故郷(くに)に…。」
カイは少し戸惑いながらも、ロジンの問いに答える。
「昔はいたな。まだ、部隊の養成所に通っていた頃の話だがな。」
「今はもう居ないが、歳の離れた弟が1人の日本に残ってる。今は疎遠だが、アイツももう高3くらいだろうな。 」
空をふと、ロジン見上げる。
ボロボロに崩れた天井から、夜空がみえた。
「綺麗な星空…。」
ロジンは、終始空を見上げていた。
カイが咳払いをして言う。
「さて、明日は仲間と合流しないとな。
怪我人は、早く寝る。これが一番の治療だ。」
ロジンが微笑む。
「確かに、そうだな…あんたの言う通りだ。早く休息をとって、復帰しないと皆に迷惑かけるからな。」
「じゃあ、お休み。ゆっくり休め、俺はしばらく、見張りをする。」
「すまない…、おやすみなさい。」
どれくらい時間が経っただろうか…。
あたりは完全に真っ暗で、焚き火が消えかけていた。
ふと、ロジンがカイの方を見ると、カイはうたた寝をしている様子だった。
「風邪ひくだろ…。」
ロジンが、カイのM1を取りカイに掛けようとした。
「誰だ!!」
ロジンは、ビクッとして手を上げた。
「ああ、すまない…ロジンか。つい、大声をあげてしまった。」
「いや、大丈夫だ…けど、カイ風邪ひくよ?」
「あぁ、まぁ大丈夫だ。それよりまだ、夜明け前だし、もう少し休むと良い。つい、ウトウトしてしまった…面目ない。」
ロジンは、カイの事をじっと見つめた。
「どうした?俺の顔に何か?」
「いや、大丈夫よ。なんでもないの…ごめん。」
カイもロジンの顔を見つめ返した。
「あ、怒ってる?カイ?」
「いいや…違う…怒ってない…ただ…。」
「ただ…何?」
「いや、忘れてくれ…と言うかなんでもないんだ。俺が起こしてしまったのが悪いんだ。」
「カイ…。あたし…いや、私の事…愛してくれる?」
カイは突然のロジンの告白に驚きを隠せずに
言う。
「今は、今はダメだ…敵の前線にいるのに変わりはない…油断したら、また…。」
次の瞬間、ロジンはカイの口に自分の舌を
絡めた。
「カイ…私…私…。」
「何も…言わなくていい…。」
ロジンは、自ら服を、脱ぎカイの目の前に
立つ…。
ロジンは、下着をゆっくりと脱ぐ、ボロボロになったブラジャーをゆっくりと取る。
ロジンの綺麗な褐色の肌が消えかけの焚き火に晒され顕になる。
身体は痩せてしまい
筋肉も落ちている。
しかし、褐色の肌に豊満な乳房、褐色の乳頭、黒色の整えられた
陰毛までもがはっきりと見えた。
「綺麗だ…。」
カイも自身では、してはいけない
敵地で油断してはいけないと
わかっていたが
カイもやはり人間であり、また1人の男でもある。
自らも、上裸になるとロジンの柔らかで、綺麗な乳房に手を当てる。
ロジンの心臓の鼓動が手に伝わってくる。
ロジンは、甘い声を出す。
普段出さない、甘い吐息の様な声にカイは
自ら興奮しているのに気付く。
そのまま、ロジンを外套と、布で出来た
ベッドに優しく倒す。
「ロジン…俺は…。」
そう言うと、カイも再びロジンの唇に甘く 噛み付く。
カイは、ロジンの乳頭を甘噛みする。
ロジンは、身体を仰け反らす。
そして、ロジンの陰部に優しく手をのばす。
ロジンがビクビクする度に、カイの手に温かな粘液が滴り落ちて来る。
ロジンもカイの陰茎を優しく握る。
2人は夜が明けるまで愛し合った。